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気になるタイトル

先日、退勤後に、会社の人と最寄り駅まで一緒に帰った。

その時、目に留まったのは、その人が抱えていたハードカバーの書籍。

聞いてみると、それは図書館で借りた本で、カバンに入れてしまうと取り出すのが億劫で読まなかったりするので、わざわざ手で持ち歩いているとのこと。

面白そうな書籍だったので、書店で見つけて購入してみた。

読み終えた暁に、チャンスがあったら、本の感想をその人に伝えてみる予定でいる。

電車の中やカフェなどで読書している人を見かけると『何の本かな?』とタイトルが気になることがある。(直接聞くことはほとんどないが。)

あるラジオパーソナリティは「何を読んでいるのか絶対に知られたくない。」と言っていた。

私も普段持ち歩く書籍にはカバーを付けているので、他の人からはタイトルは見えないはず。

読んでいる書籍のタイトルを知られるのは、何となくきまりが悪い気持ちはよく分かる。

別に見られて困るような本を読んでいる訳ではないのに…。

自分のイメージと、読んでいる本のイメージが合わないと思われたら嫌だからかも知れないというのが、私なりの分析だ。

けれど、中にはカバーを付けずに堂々と読んでいる人もいる。

『タイトルが見えないと、何の本か分からず探すのが面倒だから。』という意見を聞いて、なるほどと納得してしまった。

かなり前だが、病院の待合室で診察の順番を待っている時、たまたまそこにあった『小悪魔ageha』という雑誌を手に取っていた。

ちょうど数日前、TVでこの雑誌を取り上げた番組を見ており、まさに目の前にあったのを、少しの間、拝借したのだ。

因みにこの雑誌、検索したところ、現在は年2回のペースで発売されているらしい。

やがて私の順番が来て、呼びに来た看護師さんが、私の手にしてした『小悪魔ageha』を見てビックリした表情をした。

今でも時々、あの表情を思い出すが、よほど私と『小悪魔ageha』のイメージが合わなかったようだ。


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