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ほぼかんの

日記を書くことにした 

これは、まったくもって自分のためで、主に、仕事のペース配分を自分に意識させるためだ。日々、意識させるため。

自分のHP(個人HPと研究室HPがある)に書くという手もあったのだが、それらHPは、固まったアウトプットに関する何かを書きたいので、日々書くものはやはりブログ用のフォーマットのものにしようと思った。前から持っているブログもあるのだが、久々にログインしてみたら、設定変更含め、ちょっとインターフェースが使いづらい気がして、過去に4つほど記事を書いていたnoteを再開してみることに。noteを使うというのは、時代の流れに負けた気がして、、、なんか、なんかな気もしますが、実際、書いてる最中も見やすくて、毎日使うには良いインターフェースですね。

鹿児島に来て、3年

鹿児島に来て、3年。研究者として大学教員の職を得られたことは、非常にありがたいし、僕にとっては身に余るラッキーだったのだが、この3年、研究に割ける時間が激減した。このままだと、研究業績が出せずに、死に体になるな、という観測をほんのり持っている。色々、原因は分かっていて、ポスドク時代までにはなかった、いわゆる雑務と呼ばれる、大学のお仕事・学務が増えた。授業などの教育業務を初めて担うようになった。実験は、実験室の立ち上げのためくらいにしかやれていない。データだけ持っていて、論文化できてないものは、3本くらいある上に、新しいプロジェクト(指導学生の卒論もある)は、すでにちょっと目が出ていて、3本くらいは簡単な論文のネタができている。

最初の1-2年は、まさに右も左もわからず、初めてのことばかりで、全部一から始めなければいけなかった。誰が味方かもわからないし、精神的にも不安定だったので、判断力がイマイチだった。一方で、独立したことをきっかけに、いろんなプロジェクトに誘ってもらって、それで研究費的には非常に助けられたけど、出張も多く、研究に関する運営も多く、光栄なことだけど、明らかにこれまでとは時間と頭の使い方が異なる状況になって、簡単にいうと、あっぷあっぷだった。

いまでは、初めての業務というものがだんだんなくなって、かなり対応がはやくなっている。初めての業務をやると、それら業務に対する報告書の類もあるので、それら仕事のテンプレートを用意するまでに、2年半かかったと思う。大学の新カリキュラムも出揃って、初めてやる授業というものもなくなり、だいたい教材もできてきている。

そろそろ、生活を変えたい。
自分の研究と、やりたいことのアウトプット中心の生活に。
教育に関しても、その重きを、ラボメンの卒論指導に置きたい。

森博嗣の日記本に出会い

これまで、森博嗣の小説を、もう何年だろうか、先輩に「きっと好きだと思う」と紹介されてから、6-7年くらい読んでいる。と、今書いて思ったが、もうそんな年月がたったのか(何をしていたのだろう)と気付く。最近では同氏のエッセイもだいたい読んでいて、彼の仕事術みたいなものはだいたい読んでその大筋のロジックを理解していると思う。しかし、自分の仕事は一向に効率化されない。何か、地肉化されていない。基本的な彼の姿勢は「毎日、少しずつでもやる(やる気が出なくても)」ということと「早めに取り掛かる(計画的に)」ということだと、思っているのだが...

数週間前、本屋でふと、森博嗣の日記本に出会った。その存在は知っていたのだが、シリーズ3作目が発売されて、それを手に取った。読んでいくと、非常に、普通。その生活は、まったく普通じゃないのだが、まさに、日常が書いてあるだけという体裁。他のエッセイと比べて、構成や工夫というものは、無いように思われる。どちらかというと、最初に感じたのは、絶望的な途方もなさ。最近の森氏は作家の仕事は1日に1時間しかしないと、いろいろなところで書いている。それで、どうやってあの生産性を生んでいるのだろうか。日記を読むと、確かに日に1時間、もしくは30分という日も多いようだ。「今日は原稿を2000字書いたので、全体の0.3%が終わったことになります」みたいなことが書いてある。たったのそれだけしか進まないのか、と、読んでいるだけで途方に暮れる。作家の仕事以外は、庭仕事、工作、ご家族とのドライブや買い物、犬の話が書いてある。

しかし、その日記を、数日、数週間分読み進めると「今日は6000字も書いてしまいました。少しペースを落としましょう。全体の30%が終わりました」などと書いてある。ここまでくると、着実に進んでいる感じを、読者としても確実に味わうことになる。「なるほど、そういうことか」と、やっと思うことができた。ここまで来ないと実感できないというのは、僕は、ちょっと、バカなのかな...

そんなわけで、僕も日記を書くことで、(バカなので)毎日少しずつ仕事を進めるという習慣を、意識してつけるために、日記を書いてみることにしたわけだ。

これからのかんのの仕事術(予定)

今までの僕は、もちろん、事前のちょっとした準備や、下ごしらえ的な思考(いわゆるブレインストーミング?)、トレーニングしたそのタスク向けのスキルみたいなものがあったからできることではあるものの、短期間に集中してものごとを仕上げることが多かった。大学院生の頃は、最短で投稿用英文論文の初稿を4日で書いたし、博士論文(英語)も1週間で書いた。むしろ、執筆仕事は好きな方だった。しかし、ここに来て、できなくなってしまった。主な理由は簡単で、固まった時間というものがなくなってしまったこと。そして、大事な仕事ほど、固まった時間を作ってやろうとしていたこと、固まった時間を捻出する仕事術を構築しようとしていたことに、主な敗因がある。もちろん固まった時間を作ることは大事なのだが。

ToDoリストは、常に大体20項目ほどある。数日単位から数週間単位、数ヶ月単位から1年単位のタスクがあって、クリアしてはまた新しいものが現れる。これらは、まとめておく価値はあるけれども、それだけでは生産性はあがらない。それなりに毎日時間を使っているはずなのに、一向に生産性があがったように見えないのは、時間に追い立てられて、とりあえず締め切りがちかいものだけを、自転車操業的に終わらせているからだ。

森博嗣氏になぞらえれば、彼が1日に1hだけにしているという作家のお仕事、これにあたる部分は、僕に取っては大学の学務・雑務に設定しましょう。その他、庭仕事は卒論指導などの教育業務、工作は自分の執筆や実験の時間にあてて、ドライブやお買い物の時間は、そのまま自分の家の家事や、ゆとりさんとの時間に当てましょう。

しばらくは、そんな風にやってみてはどうかと、思い立ったのが、この1週間。

もうちょっと具体的に

・音声解析
僕は、マウスの音声コミュニケーションを専門としていて、この音声解析の詳細なものは、1個体当たり1hくらいかかる難儀なものなのだけど(1つの固まった実験データはだいたい20匹分以上のデータから構成される)、これは1日1音源だけでも、こつこつ解析を進めましょう。すくなくとも、平日は。これで、学生さんの卒論以外でも、僕自身で新しいデータを出せるでしょう。いまは、共同研究のお仕事があるので、まずはそちらを。あとは、僕自身の論文のためのデータで未解析な音源の山がある。

・研究に関する執筆系
これも、常にたまっていて、研究費のための申請書がシーズンごとにあるのと、あとは、データ解析が終わっているのに書いていない論文がある。こちらも、申請書か論文か、どちらかに必ず毎日手をつけましょう。

・出張の計画
僕は、荷物のパッキングが好きではなく、旅程を立てるのも嫌い。だけど、旅程は直前になる程、飛行機は高くなるし、宿の選択肢もなくなる。東京にいた頃は、新幹線の出張が多かったので、あまり気にならない点だったけど、鹿児島に引っ越してからは死活問題となった。また、東京出張はやはり多いのだけど、東京は宿が高い。研究費の節約と心の余裕のためにも、出張の旅程は2ヶ月前に決めましょう。飛行機代も安くなるし、いい場所の宿が取れるし、直前に焦らなくてよくなるでしょう。出張申請と代休の申請もやはり2ヶ月前にはしましょうね。

・プレゼンの準備
だいたいいつも直前になって、出張の日は寝不足です。2週間前にはプレゼン資料を作りましょう。

・授業の準備
授業の資料は、さすがに3年分の蓄積があるので、だいたいできていて、これから新しく開設される授業の分も、いろんなものの組み合わせでだいたいうまくいくでしょう。当該半期が始まる時には、印刷するだけの状態まで、準備をしましょう。幸い、今年は前期に授業が集中していて、それはそれで大変でしたが、後期(今期)の資料は、だいたい全部できていて、順調です。あとは、期末試験や小テストを作るくらい。

・読み物
できれば毎日、学術書か論文を読み進めましょう。

・英語
できれば毎日、リスニングしながらシャドーイングをしましょう。

ということで、よろしいでしょうか。ちょっと将来のわたくし様?

本日のかんの

台風で大混乱の東京出張から戻って、昨晩は、ゆとりさんのお気持ちに従い、焼肉と、不覚にもビールを飲んでしまい、家事をしなかったので、早めに起きたけど朝にシャワーを浴びて食器洗いをしたので、さっそく予定より遅れてしまった。午前に馴染みの方々と打ち合わせを一件。こちらは、大事な件で大好きなライフワークなので、早めにフォローアップをしましょう。明日には確認のメールとサンプルなどを1つ。

午後一番は、授業。こちらは、毎年内容が辛そうな人、眠そうな人が多い回なのですが、さすが4年目。そんな状況でも自分がへこたれないので、テンションを保って授業を続けられました。まぁまぁでしょうか。それよりも、今期は、思い切ってこれまでと曜日時限を変えてみた。1年目は65名ほど、2年目は100名ほど、昨年は160名ほどの受講者がいて、人が増えると嬉しいというか、人気講義ではないかと錯覚することもあるが、本当に興味がある人はそんなに多くないし、人数が増えるだけで採点も日頃の質問コーナーへの対応も大変なので、いろいろ考えてやり方も時間も変えてみた。同じ時間に、哲学やメディア関係の授業が当たらないようにしたいということもありました。

そんなこんなで、今年度の受講生は55名。多すぎず、少なすぎずだろうか。すでに、今日の授業の質問にも目を通して、次回の質問コーナー用のスライドも作成、授業資料の印刷まで終えました。来週は、即位礼正殿の儀の行われる日ということで、授業は再来週ですが。昨年まで、出席とコメントは手書きのシートで取っていましたが、今年度は、アプリの自動化された集計システムと手書きを半々でやってみることに。仕事が立て込んでる時は、最初から電子化されてるだけでだいぶ助かります。代返もできませんし。今日は、手書きでしたが、それでも、55人の受講だと、処理がだいぶ楽に感じました。

その後は、知人と連絡や、久々の方のご来訪など、いろいろあり、予定よりも早く時間が過ぎてしまいました。メール返信に時間をかけてしまったものも少し。その辺も加味した1日のスケジュールも考えないといけません。

新規のお仕事を断ることも覚えましょう。

音声解析と共同研究の申請書へのコメントができませんでした。早速の怠惰です。

とはいえ、前日のタスクがこなせなかったとしても、それは負債カウントしないようにしましょう。タスク全体のバランスとして進めること。着実に何かが終わりに向かう仕事の進め方をすること。それを達成するための1日ごとの目標なので。

あとは、やらなけばいけないと決まっている仕事に関しては、とにかく早めに手をつけることでしょうか。内容把握をすること自体に時間がかかるからです。

30分から1時間で一区切りにして、別の仕事に移行しましょう

状況把握が終わっていて、文章を書くとか、調べ物をするとか、実作業をするものは、意外と1hで切り上げた方がいいのかもしれない。というのも、どうせ途中で行き詰まるまるから。生産性が高い時間帯で切り上げて、寝かせましょう。おそらく大事なことは、常に温まっている状態にすることかなと。何かにだけ集中していると、そのことは温まっているけども、他のことが冷めてしまっていると、また温めることに時間がかかるので。温めないといけない状態というのが、いわゆる「やる気が出ない」「腰が重い」という状態をつくるのではないかな、と。

明日

音声解析を1音源、共同研究の書類へのコメント、長年の懸案論文の執筆に着手、試してみたいソフトウェアの導入開始、が明日の目標ですが、すでにちょっと盛り込みすぎな気がしています。1つくらいは撤退しましょうか。

字数と時間について

このブログは、毎日書くにあたり、15分と決めてやろうかと思っていたのですが、今日は早くも80分使ってしまいました。森博嗣氏は1hに6000字書くそうなので、中身のあるなしはともかくとして、最初にしてはまずまずでしょうか。現時点で5260文字です。このブログは、なんでもいいから早くたくさん書くという練習にもしたいなと。速くかけなければ、時間に余裕をもって、早く書き始めればいいだけなのですが...

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