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カナダに本格的な冬が到来|カナダ高校留学日記 Vol.22

12月になると、カナダのPEIに本格的な冬が近づいている。

留学が始まってから早くも4ヶ月が経ち、気づけば季節も巡り巡って、時の流れの早さには驚くばかり。

同時に、貴重な留学期間がもう残り半分と少ししか残っていないことに、ほんの少しだけ焦りも感じる。

過ぎていく1日1日に感謝し、残りの時間を大切に有効に使えるよう意識しながら、残りの留学生活を存分に楽しみたい!

地理の授業でプレゼンテーション

12月初日の地理の授業では、2回目のプレゼンがあった。

地理の担当の先生はかなりプレゼンが好きらしく、期末考査もプレゼンの予定だと言っており、そんな形の試験もあるのかとびっくりした。

今回のプレゼンのタイトルは「Careers in Geography(地理のキャリア)」ということで、地理に関連した知識や技術を使う職業を調べて発表するというものだった。

ただ、先生が興味本位だったり好きでやっているような所もあり、特別地理っぽさのある職業を選ばなくとも、自分の興味のある職業と繋げてやっても良い、というような軽い感じの課題だった。

気候学者や地理学者から始まり、ジャーナリストにアウトドアガイド、さらにはラッパーなど、さまざまな職業が紹介されていて面白かった。

私はただ単に自分が興味があるので、臨床心理士をテーマにして発表をした。

プレゼンはいつも必要以上に緊張してしまうが、スライドを作る工程も発表も好きなので、日本のクラスメイトにプレゼンが上手いと褒めてもらった思い出を胸に、意気込んで課題に挑んだ。

結果はそこそこ上手くいき、クラスメイトにも完璧だったと言ってもらえた!

ただ全体的にクラスの皆のプレゼンは結構適当で、数枚のスライドに書かれた大量の文字を読み上げて2分ほどで終わり、足りない情報は質疑応答の時間で補うといったスタイルを取っている人が多く、そんな感じで良いんだ、と新しい発見もあり面白かった。

留学プログラムの担当者が来校&面談

丁度次の日、留学プログラムPEIISPの担当者のデレクが直接モンタギューに来てくれ、軽く面談をした。

成績も申し分ないとのことで、学校生活の方も何か困ったことはないかと親切に聞いてくれた。

「良い感じでやっていけてます」とは言ったものの、デレクからは「説得力がないなぁ」の一言。

そこで「正直ホームシックもあるし、文化的な違いにもたくさん直面して人間関係にも戸惑うことも多いし、しんどいことが決して少ないわけではないですが、ここの学校にはアジアの移民の子たちが結構いて、いつも優しく支えてもらっているので、そこは心強いです」という風に溜まった思いをペラペラ話し出すと、耳を傾けて聞いてくれた。

最後にはウィンターコンサートも見に行くからと約束をしてくれ、私は授業に戻った。

学校で1人の留学生だからかもしれないが、生徒1人1人とのコミュニケーションも大切にしてくれる、良いプログラムだなと思った。

初の吹雪と2日間の休校

12月中旬には、PEIに来て初の吹雪が来た。

何年も前に日本のスキー場で経験した吹雪以来だったので、テンションが上がった。

とにかく風が強く、台風の雪バージョンのような感じだった。

雨が窓に打ち付ける台風とは違い、主に風の音しかなかったので、台風よりかは全然静かだった。

ホストマザーがよく煙草を吸いにメインの玄関前の椅子に座っていることがあるが、「静かで心地良いから来てごらん」と言うほどで、雪が風に乗って吹き荒れるホワイトノイズのような音が心地良かった。

嵐の最中に森へ行くと木々がガードしてくれるため、意外とより一層落ち着くらしい。

雪嵐の中どこへも行けないので、その日の夜はクリスマスツリーの装飾を手伝った。

ホストマザーが足の手術をしたばかりだったので、色々ヘルプできて嬉しかった。

ここまで豪華なクリスマスツリーを飾ったことはなかったため、念願の本場のクリスマスが味わえた気分で、とても楽しかった。

次の日は吹雪も過ぎ去り、何事もなかったかのような、気分も晴れる澄んだ快晴だった。

恐らくバスが運行できる道路状況ではなかったためか、この日も休校。

外へ出て雪の中に足を踏み入れると、ふくらはぎまで完全に埋まってしまうほどの深さで、新鮮でとても楽しかった。

車が通った後は所々雪が固まって半分氷のような状態になっており、自然のスケート場を楽しめた。満足!!

著者:ぴーなっつ
新しい世界が見たい。新しい自分が知りたい。そんな思いから留学を決意し、長年の憧れだったカナダ・プリンスエドワード島にて10ヶ月間の高校留学を経験。留学先での新たな出会いや気付き、挫折や失敗、そして苦難を乗り越えて手にした成長など、人生を変えた10ヶ月間の日々を綴ります。