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10月になりました/文豪クリームソーダと『女生徒』

この一週間で一気に秋めきましたね。

長袖の羽織がまだ荷物になっていた9月下旬。
本当に秋は来るのか?
9月29日、仕事帰りに駅へ向かうと、多くの人が立ち止まって空を見ていた。彼らの目線の先には満月があった。円の輪郭はくっきりしている、優しいたまご色。いつもより近い距離で光っている。ああ、秋だなあと思った。

翌日、大学の同期と花火をした。「夏に花火しよう!」と誘われてから2ヶ月、みんな集まれるのがその日しかなかったのだ。アラサーなのに大学生みたいなテンション。花火専門店のお高い花火で遊ぶのは、社会人の特権かもしれない。少し涼しかったが、半袖を着ていた。今は夏なのか?秋なのか?

10月。一気に涼しくなり、私は毎日長袖を着ている。たまに半袖で歩いている人を見るとびっくりするが、今週あたりには彼らも長袖に腕を通すのではないか。

ランチを求めてウロウロしていると、とある和食店のランチメニューに「秋刀魚定食」があった。秋刀魚って、文字も含めて久しく見ていなかったなあ。ああ、秋刀魚が食べたい。


9月に丸善のカフェへ、期間限定メニューだった「文豪クリームソーダ」を飲みに行きました。たまたまネットで見つけて、すぐ実行に移しました。

乙女心がくすぐられる(今だけ乙女と言わせて)

『女性徒』のクリームソーダを選びました。ピンクと水色の組み合わせって可愛いですよね。

実は『女生徒』は未読だったので、青空文庫で読みながらクリームソーダを飲みました。
横書きで小説を読むのが苦手だったのでその場では理解しきれなかった箇所もありましが、それが気にならないくらい世界観に惹かれました。主人公の少女と共感できる点が多かったのです。少女の悩みや濁った感情が、かつて学生だった私と重なる部分がありました。しかし、私は銀のインディアン座で万年精神年齢が中学生なので、今後も共感し続けるでしょう。

その後、改めて文庫を購入しました。

ランチョンマットはブックカバーに


他の短編も読みました。お気に入りは『葉桜と魔笛』。切ない姉妹愛が描かれていた作品。しかし、どこかで覚えのあるストーリーでした。調べたところ、映画『真白き富士の嶺』の原作だったようです。芦川いづみさんと吉永小百合さんの可憐さも相まり、お気に入りの映画の一つになったのですが、これを機に映画をまた観返したくなりました。そして、『葉桜と魔笛』も読み返したい。至福の循環…!

最近はすっかり本の虫です。普段読了した感想を手帳に記録しているのですが、noteにも少しずつ残していこうと思います。

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