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句集『いのち』制作レポート⑦

この季節にぴったりなタイトルの絵はdplus様の作品の一部分です。句集に納める「白梅の中に接ぎ木の紅一点」という句を飾っていただきます。只今レイアウトを考案中。完成するまでそっとしまっておこうとも思いましたが、このかわいいメジロちゃんが「今でしょ」と言うので冒頭に使わせていただきました。近日中にレイアウトをご覧いただけると思いますので乞うご期待♪

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さて、うってかわって季節は秋になります。心をワープさせて下さいね。まずはこちら。(プリントアウトしたものを撮影したもの)

左頁の絵はガランドウ様、右頁の句と写真は私です。「おいおい、怪人君の向きがおかしいよ」と怒る方がいらっしゃったら御免なさい。ガランドウ様にはご了承いただいているので何卒ご容赦を。

いろいろと考えたのです。

“私はこの絵の構図に一目惚れしたので、なるべくカットしないで全部を載せたい。では、左頁にカットせずに横のままで入れようか。そうすると絵が小さくなりすぎてもったいない。この絵の色のグラデーションは素人の私が見ても「時間をかけて丁寧に描かれたのだろうな」とわかるので、大きなサイズでアピールしたい。では、左から右にかけて紙面いっぱいにバーンと載せるか。でもそうすると「しまうまプリント」のレイアウトの制約上、文字を絵に重ねて表示しなければならなくなる。それは絵に悪いかな。でも一回やってみよう。どうせ文字を入れるなら怪人君に負けないくらい面白くしたいなぁ。”

こんな思考回路を辿って、両頁全体に絵を広げ、怪人君とおじさんに吹き出しで句を詠んでもらう作品を試作したのですが、やっぱりボツでした。そうですよね。そこまでしちゃうと絵の世界が損なわれてしまう。どうしよう…。

でもそこでガランドウ様が「縦でも横でもいいですよ」と言って下さったのでホッとして、くるりと絵の向きを変えました。となると次に考えなければならないのは句の文字の向き。最初は絵と同様に頁を横に使い、横書きで作成してみたのですが、なんとなくつまらなかったのです。それよりも、句は縦書きのままにしておいて、そうすると、頁を開いて句を見た方が左に目を走らせた時に「なんだ、この絵は!?」という衝撃が大きくなって、そこで句集をくるりと回転させてじっくりと絵を観察してくれるのではないかしらん、等と想像を巡らせてこのレイアウトを作ってみました。

ダメかなぁ…と思ったのですが、ガランドウ様はすんなりOKして下さったので「よかった~💕」と胸をなでおろしました。大好きな絵と大好きな句の組み合わせ、いかがでしょうか。

「ちゃんとした向きのガランドウ様の絵が見たい!」という方はコチラ:https://note.mu/candycandy/n/n275d21fb49b6

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次なる秋の作品はこちら。(プリントアウトしたものを撮影したもの)

右頁の絵はChie Ito様、左頁の句と写真は私です。この作品、Chie Ito様の絵は句にも頁にもピタリとはまりました。つくづく「この女の子はいい子だなぁ」と思う次第。問題は句の頁。この写真の加工に苦戦しました。私が撮影した何の変哲もない銀杏はこちら。

これをそのまま並べてしまうと色味が合わないのです。お気づきかもしれませんが、Chie Ito様の絵の背景、実はあまり黄色を使っていらっしゃいません。茶色から赤にかけてぼかしておられて、隠し味で黄色が入っている様子。そうすることで女の子の肌がより綺麗に見えている感じ。ここに無神経にこの写真のマッキッキを持ってくることは憚られました。

こういう時、自分の作品は気が楽です。思う存分いじってみました。まず、Chie Ito様のパステル画のようにしたいなぁとイメージしながらぼかしていき、そして最後に色を調整しました。なるべくChie Ito様の絵に溶け込むように。その際に難しいなぁと思ったのは、赤とピンクの馴染ませ具合。赤と茶色、ピンクと茶色はそれぞれ相性がよいのですが、赤とピンクは少しつばぜり合いをしてしまうのです。それらをさり気なくまとめていらっしゃるChie Ito様はやっぱりすごいなぁと思いました。

こうして出来上がった大好きな絵と大好きな句の組み合わせ、いかがでしょうか。

「Chie Ito様の絵をアップで見たい!」という方はコチラ:https://note.mu/candycandy/n/naaf1a361ae86

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今回は長くなってしまいました。最後まで読んで下さってありがとうございます。このように句集の制作では上記のようにアノ手コノ手で写真を加工をしているので、スッピンの写真も晒したくなり「フォト子日記」というマガジンを始めました。そちらは撮りっぱなしです。併せてお楽しみください。

ではまた☆彡