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職業として”書くこと” WEBライターのしごと

旅をしながら稼ぐ、移動しながら稼ぐ、ひとつの場所に落ち着いてられない私にとって、WEBライターのしごとは最適解だと考えていて、過去5年だけでも18か国くらいを移動しながらライティング中心の生活をしています。

もちろん移動しなくても良いのですが、WEBライターのメリットというのは「限りなく少ない設備で稼げる」ことだと思います。

ということで、これからWEBライターになりたいひと、WEBライターにも興味があるというひとのために、あらゆる角度からWEBライターに関する情報をまとめてみます。



”ライター”と”WEBライター”と違い

WEBライターについての解説をする前に、まずはWEBライターとは何かということについて言葉の定義をしておきたいと思います。(WEBライターという仕事は、言葉を扱う仕事なので、こういうのが大切です)

文字を書くひとは全てライター(広義)です。そして、文字を書いてお金をもらっているひとがプロのライターです。新聞や週刊誌向けに文章を書く人が記者で、自分のブログに文字を書いている人はブロガー、他社向けに報酬を得て文字を書いているのがライター(狭義)で、他社のWEBメディア向けに報酬を得て文字を書いているひとがWEBライターです。

ライターとWEBライターの違いは、ざっくり言えばメディアの違いだけなのですが、WEB上には無数の文章が溢れかえっているため、いかに目立つ文章を書けるのか、いかに他よりも優れた文章を書けるのかが、WEBライターの優劣を決めるポイントになります。

WEBライターに求められていること

WEB上に溢れかえっている文章に埋もれることなく、しっかりと読まれる文章を書けることがWEBライターの役割です。

読まれる文章の特徴を3つを挙げると、以下のものです。

それぞれの特徴をライターの特性として言い換えれば、「詳しい」とは情報収集能力、「読みやすい」とは文章力、「目立つ」とはSEO等の知識となります。

念のために書いておきますが、他人の文章をそのまま使用するコピペや、納期を守らないことは論外で、一度失った信用は戻ってきません。

WEBライターの情報収集能力

WEBライターは基本的に、現地取材無し、書籍引用無し、インタビュー無しなので、情報収集の手段はGoogle先生頼みです。

例えば「WEBライター」をテーマに記事を書くのであれば、Googleで「WEBライター」を検索して、上位の5サイトや10サイトに目を通して、WEBライターについて何が書かれているのかをひと通りチェックします。

私は現状、文章を書くことにかかる時間のうち、情報収集が5割程度を費やしていますので、かなり徹底的に情報収集を行います。

WEBライターの文章力

小説家やコラムニストとは異なり、WEBライターに求められる文章力というのは、技術的でシステマチックなものです。

情景が頭に描けるような美しい表現や、男女の繊細な心の動きなどを描写する必要は無く、できるだけシンプルかつ分かりやすく情報をまとめることが求められていることが多いです。

言い換えれば、「まるで〇〇のような▲▲が突然、私の目の前に・・・」みたいな文章ではなく、「〇〇は■■です。だから××です。」を繰り返して文章を構成していくイメージです。

WEBライターのSEO等の知識

WEB上に氾濫する多くの情報の中から記事が発見され、しっかりと読まれるためには、Googleで上位表示されるSEO等の知識が少なからず必要です。

SEOというと難解なGoogleのアルゴリズムを知り尽くさなければならないというイメージがありますが、現実的にはGoogleは「読者にとって有意義な文章」を高く評価するようになっていますので、Googleが求める「有意義な文章」を意識すれば、WEBライターとしては十分です。

私の場合には、企業のウェブサイトのSEO対策を丸ごと請け負って、記事の継続的な公開によってアクセスを集める施策を行っていますので、他のWEBライターよりもSEOを期待される文章を書いています。

WEBライターの報酬

WEBライターの報酬形態は、大きく分けて月額固定と文字単価、記事単価の3つがありますが、究極的には文字単価で測るのが分かりやすいです。

レベル別の文字単価

文字1文字当たりの単価は、レベル別にざっくりと以下のような感じです。

  • 超初心者レベル 0.1円~0.7円

  • 初心者レベル 0.7円~1.2円

  • 中級者レベル 1.2円~2.0円

  • 上級者レベル 2.0円~8.0円

  • 超上級者レベル 8.0円~ ∞

レベル別の記事単価

文字単価だと直感的に分かりづらいので、1000文字を書いた場合の記事単価に直します。

  • 超初心者レベル 100円~700円

  • 初心者レベル 700円~1200円

  • 中級者レベル 1200円~2000円

  • 上級者レベル 2000円~8000円

  • 超上級者レベル 8000円~ ∞

全く同じ量の文章を書いても、これだけの報酬の違いがありますので、超初心者や初心者のレベルを早々に脱して、高い文字単価の報酬が得られるWEBライターへとキャリアアップしていかなければなりません。

WEBライターに必要な機材など

とりあえず用意するべき設備は「パソコンのみ」です。インターネットに接続できる環境も必要ですが、常時接続していなくても大丈夫です。

この身軽さのおかげで、WEBライターは海外旅行や海外移住が自由にできます。

WEBライターが必要最低限、用意するべきものは次の3つです。

  • パソコン

  • インターネット環境

  • Googleアカウント

パソコンについては限りなくスペックの低い機種でも全く問題ありません。最近だとGoogleのクロームブック(Chrome Book)が安いのでオススメです。私の現在のパソコンは6年くらい前に買ったレノボの6万円くらいのやつですが、このマシンで少なくとも5000万円分くらいのライティングをしています。

インターネット環境についても、ライティング作業する分には限りなく弱い回線でも大丈夫です。ただし、情報収集に関してはあちこちのサイトを見て回らなければなりませんので、多少の通信速度は確保したいところです。

Googleアカウントについては無料で作成可能ですので、WEBライターになるのであれば、とりあえず作成しておきましょう。最近のライティング業務では、Googleドキュメントやスプレッドシートなどを使用するため、Googleアカウントが必須になります。

WEBライターのはじめ方

まったくの未経験者がWEBライターをはじめる場合には、クラウドワークスやランサーズなどのクラウドソーシングを利用するのが早いです。

超初心者~初心者レベル

クラウドソーシングとは、仕事を発注したい企業と、仕事が欲しいフリーランスのマッチングサイトで、とにかく大量の案件が並んでいて、とにかく大量のフリーランスが登録しています。

超初心者から初心者レベルの仕事であれば、コツさえ掴めば次々と案件を受けることができます。

中級者レベル

ただし、WEBライターとして文字単価や記事単価を上げていくには、できるだけ早い段階でクラウドソーシングを卒業して、広告代理店や企業、サイト運営会社との直接契約の仕事を増やしていくことが大切です。

報酬を受け取って文章を書いていれば少額であってもプロのライターですが、広告代理店や企業などのプロから直接契約を受けられるようになると、いよいよプロのWEBライターらしくなります。

上級者レベル~超上級者レベル

文字単価が2.0円を超える上級者レベルになるためには、顧客が求めるクオリティに応じて様々な文章を使い分けたり、ある程度の専門性の高い文章が書けることが条件に加わってきます。

ただし、専門性については決して専門家になるということではなく、商品や業界などについて幅広い知識を持っており、分からないことでも調べれば理解できるという程度で大丈夫です。

WEBライターの年収をアップする方法

WEBライターが年収を上げるための方法は、究極的に次の2つしかありません。

  • 文字単価を上げる

  • 作業スピードを上げる

とてもシンプルですが、WEBライターの報酬は「文字数(記事数) × 文字単価」なので、単価を上げるか、量を増やすかのどちらかしかありません。

文字単価を上げる方法

WEBライターが文字単価を上げるには、一般的にクオリティの高い文章を書くことだと言われがちですが、実際には自分に合ったクライアントを見つける方が重要かもしれません。

ランサーズやクラウドワークスのようなサービスで案件を受けることのデメリットは、ずばり発注者の質が悪いことです。超初心者レベルの方にとっては実績が積める良い機会ではありますが、いつまで経っても超初心者レベルの仕事しか来ませんので結構つらいです。

作業スピードを上げる方法

文章を書くことが好きな人であっても、仕事としてライティングをしていると思うようにスピードを上げられないという方が多いです。

まず作業スピードを上げるために取り組むべきことは、集中力を高めて1本を書き終えるまで手を止めないことでしょう。作業スピードが上がらないと悩んでいる方の多くが、作業が遅いのではなく、休み時間が長すぎるのではないかと思います。

また、作業スピードを上げる特効薬としては、同じクライアントから似たような案件を継続的に受けることがあります。ライティングでは情報収集にかかる時間が大きなウェイトを占めますので、似たような案件であれば時間が節約でき、作業スピードが飛躍的に上がります。

WEBライターの作業の流れ

WEBライターの仕事について、少し具体的に作業内容をまとめてみます。

狭義でのWEBライターとは文章執筆のみを指しますが、高い報酬を得るためには、以下の5つのステップを一連で出来る方が好ましいです。

  • キーワード選定

  • 構成案

  • 文章執筆

  • 校正

  • 文字装飾

それぞれの項目について解説します。

キーワード選定

キーワード選定とは、執筆する文章がどのようなキーワードで検索した際にGoogleで上位表示されたいのかを決める作業です。

どれだけ素晴らしい文章を書いたとしてもキーワードの選択を間違えば、誰にも見つけてもらえず、読んでもらえませんので、結果的に役に立たない文章になってしまいます。

構成案

構成案とは、どのような流れで文章を書き進めるのかを決める作業です。

企業が求める文章の多くは、最終的に自社の商品やサービスを購入してもらうことになりますので、さまざまなキーワードで記事にアクセスした人々に対して興味や関心を持ってもらえるような構成を考えます。

情報が氾濫するWEBの世界では、人々に集中力が無く注意散漫になりがちですので、途中で飽きられず離脱されない文章構成を心がけることも大切です。

文章執筆

WEBライターとして必ず行わなければならない作業が文章の執筆です。

キーワードや構成案が用意された状態で、とにかく文章を執筆することがWEBライターの最初の仕事です。まずは前後の作業のことは無視して、執筆のクオリティを上げていくのが当初の戦略になります。

ただし、将来的には前後の作業も担当する方が好ましいですので、全体の流れを意識しながらライティング(執筆)をするようにしましょう。

校正

校正とは、誤字脱字や執筆ルールのチェックに加えて、事実関係の確認なども含まれる作業です。

優秀なライターであれば校正の作業量は大幅に下がりますので、顧客には喜ばれます。逆に、校正と修正を何度も繰り返すとライターも顧客も疲弊しますので、なかなか次の仕事に繋がりにくくなります。

WEBライターとしては最低限、校正担当者の負担を減らせるように誤字脱字チェックをしてから文章を提出するようにしましょう。

文字装飾

企業のウェブサイトやオウンドメディアは一般的にWordpress(ワードプレス)で制作されていますので、Wordpressに投稿することが文字装飾という作業になります。

具体的には、文字を太字にしたり、下線を引いたり、見出しを設定したりします。自由に文字装飾をして欲しいという顧客もいますが、多くの場合には装飾ルールが決められています。

最強フリーランス”WEBライター”になろう

どこでも働ける自由な環境づくりとして、私はWEBライターが最強の職種だと考えています。

まだまだ書き漏れている内容も多いような気がしますので、コメントをいただければ内容を充実させていくことができます。お気軽にコメントください。

通算20年(プロとして16年)くらいWEBで何かしらの文章を書いていますので、それなりに何でも答えらえると思います。

あと、WEBライターとして仕事が欲しいという方も是非ご連絡ください。noteで記事を書かれている方は特に、お仕事を紹介しやすいので大歓迎です。よろしくお願いいたします。

こちらからサポートいただいたお金は、書籍購入やリサーチなどの費用に充て、さらに内容の充実したnoteでの情報発信を行うことに活用させていただきます。