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勝手に弟子入り致します!

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会社において、どういう上司の下で働くかは、仕事をしていく上でとても重要な要素。上司がストレスで退職する人もかなり多いと思います。 一方で、尊敬すべき「上司に出会ったことがあるとい… もっと読む
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ランニングのテトリス効果

ランニングのテトリス効果

きっかけは、アカペラグループ「チキンガーリックステーキ」の前澤くんと
にしむら珈琲でお茶をしていた時。
仕事の打ち合わせが終わり、同い年で還暦を迎える年をどう楽しむかについて話しているとマラソンの話になった。

前澤くんはサブフォー(フルマラソンを4時間未満で走るランナー)を何度も記録しているマラソン愛好家。
「還暦でサブフォー」が目標だと言う。

僕は昔からボール遊びは好きだけど、走るのは嫌いな

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「キングダム 運命の炎」を観てきました。

「キングダム 運命の炎」を観てきました。

話題のシリーズ第3作。
オールスターキャストとはこのコトですね。
主演級が番手を落として出演してくれるのは、
作品の魅力か、監督の力か、プロデューサーの交渉術か。
いずれにせよ、これだけのキャストを揃えるのは至難の技です。

仮にOKもらえたとしても、皆さん引っ張りだこの役者さんだから
スケジュールを合わせるだけでも奇跡に近いようなパズルになっていると想像できます。

シリーズものは誰かが降板した

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方程式その1「手を挙げる」

方程式その1「手を挙げる」

 小学校から大学まで比較的目立つ人生を送ってきた。学級委員長に部活動のキャプテン、リレーのアンカーに騎馬戦の大将、そして生徒会役員。どれも自分から立候補したことはない。いつも自然に選ばれてきた。
 

 でも、それで失敗したこともある。
 中学の野球の試合中に監督が「次、代打で出たいやついるか?」とベンチにいる僕ら全員を見渡して言った。僕は監督の目を見て、何も言わずに指名されるのを待った。
「きっ

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方程式その2 「プロ意識」

方程式その2 「プロ意識」

新卒採用の仕事はとても楽しかった。やりがいを感じる毎日だった。

一方で、新卒採用以外の仕事、例えば備品の発注やレイアウト変更、ビルの防災業務などの総務部の仕事は気持ちが乗らない。あまり面白さを感じないのだ。

どうしても、やっつけ仕事になり、その出来栄えもイマイチ。一生懸命やっていないのが態度にも出ていたと思う。

世の中にはいろんな仕事があるのだから、当然自分に向いている・向いていないはあるは

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方程式その3「すべてを包み込む聴く力〜木村英一さんの巻」

方程式その3「すべてを包み込む聴く力〜木村英一さんの巻」

 「ほんで、樫野の大学生活どんな感じ?」
 就職面接とは思えないラフな雰囲気で、情報資料室の木村英一さんは僕に質問してきた。
 

 「あんまり面白くないです。というか腹立つことがあるんです。クラスメートと話すとテニスとスキーの話ばかりで、いつも『00ちゃーん』と女の子を追っかけている。なんか情けないなぁと。いつのまに大学生はこんなにナンパになったのかと。と言いながら自分は部活動まみれの生活なので

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方程式その4 
くよくよ癖とポジティブシャワー〜細川泰史さんの巻〜

方程式その4  くよくよ癖とポジティブシャワー〜細川泰史さんの巻〜

配属された人材開発部のひとつ年上の先輩の名は細川泰史さん。
京都大学工学部出身のヨットマンで、天真爛漫、超がつく前向き。

タイプでいうと長島一茂と松岡修造を足して2で割ったような      天然ポジティブ系の人。

その光は眩しかった。

社会人ってカッコいいな、あんな風にハツラツとしていたいな、     そんな憧れや尊敬の気持ちでいつも一緒に行動し、教えてもらっていた。

ところが数ヶ月経つと

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方程式5、ヒントは他部署からやってくる

方程式5、ヒントは他部署からやってくる

社会人1年目の5月。

23時。
いつものように学生を面接し、その結果を資料にまとめ、        次の対策を練っていた。

近頃、思ったように成果が上がらない。
自分の得意パターンの学生と会うと話も弾み、意気投合する。
当然、楽しそうに話している僕の印象も良いはずで、きっとその職場であるリクルートのイメージも上がっているに違いない。

しかし、どうも噛み合わない学生もいる。
何を目標にしている

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方程式6 「チューニングの切り札」

方程式6 「チューニングの切り札」

新卒採用の仕事は学生の能力や思考を見極めること。そして必要な人材だと判断したらリクルートの魅力を理解してもらい、口説き落とすこと。

もともと話すのは得意な方だが、聞くことは「営業マンビデオ」を見て修行中。まだ完璧とは言えない。
それに、やはり相性がある。初対面で気が合いそうだと肌で感じ、すんなり会話に入っていける学生と、何から話せば良いのか切り口がわからない学生もいる。

なんとなく苦手なタイプ

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方程式7、言霊と有言実行

方程式7、言霊と有言実行

人事の仕事は、人材の可能性を発見し、適材適所に配属し、育てる環境を作るため、人を見る目が養われ、組織運営の方法が自ずと身についてくるのだが、実はもうひとつ大きな副作用もある。

何度も面接で話すことで、なりたい自分を確認し、自分自身を洗脳してしまうことだ。

採用面接で学生と話していると必ず                 「樫野さんはどうしてリクルートに決めたのですか?」
「リクルートはどこを目

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方程式8 空気をつくる〜小畑重和さんの巻〜

方程式8 空気をつくる〜小畑重和さんの巻〜

人呼んで「採用の神さま」。

入社した当時は、その凄さが全くわからなかったが、
2年目3年目になると、じわじわそれを感じるようになった。

どうしてだろう?
小畑重和さんがステージに上がると、会場の空気が一気に和む。

あの「堅い空気をブレイクする技」を自分のモノにしたい。
 
しかし、まだ分析途中で真髄には行きついていない。 

まず、特徴的なのはどんな時でも笑顔。
あの笑顔でほっこりするのは間

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方程式9 感情と行動のコントロール〜 ずっこいゴッド登場〜

方程式9 感情と行動のコントロール〜 ずっこいゴッド登場〜

 1986年夏、新卒採用も大詰め。
僕が担当している神戸大学の学生が伊藤忠商事かリクルートで迷っている。

前回会った時は、「樫野さんがいるリクルートにお世話になります!」と言っていたのに、今日は一転して五分五分の状態。
あの言葉はそんなに軽かったの?
ちょっとした混乱と怒りの気持ちを胸に冨永課長のもとへ相談に行き、
早口で一気に説明した。
 
「冨永さん、聞いてください。
あいつ、この前、まっす

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方程式➓イメージする力 〜高宮浩之さんの巻・前編〜

方程式➓イメージする力 〜高宮浩之さんの巻・前編〜

高学歴、高身長、高収入。
昭和男子のモテる男の条件「3高」をすべて兼ね備えたような先輩が
1学年先輩の高宮浩之さん(現・城崎温泉観光協会会長)った。

昭和60年代、サラリーマンは「ねずみ色の背広」が主流。
そんな中、高宮さんはデザイナーズブランドのスーツを着こなし、
冬のコートは氷室京介が着るようなロングコート。

まるでメンズノンノから飛び出してきたモデルのようで、
唯一、隙を見せるのは、

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方程式11 量が質を生む〜高宮浩之さん後編〜

方程式11 量が質を生む〜高宮浩之さん後編〜

新卒採用をガンガンこなし、2年連続全国ナンバー1チームに選ばれた神戸チーム。1年間の面接数は1000人を超え、人を見る目にはちょっとした自信も芽生えつつあった。

そして内定式を終えた11月。実績が認められたのかどうかわからないが、次年度の会社パンフレットの企画メンバーに選ばれた。

自分が大学生の頃に感じていた

「6時起床。7時に家を出発、会社到着8時。そこから朝礼があって、プロジェクトの進捗

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方程式12「ライバルを決める〜小笹芳央くんの巻〜」

方程式12「ライバルを決める〜小笹芳央くんの巻〜」

リンク・アンド・モチベーションと言えば、就職人気ランキング上位のコンサルティング企業。その代表取締役会長が小笹芳央くん。

リクルートに同期入社し、配属は東京と神戸と地域は違ったが、
同じ人材開発部に配属されたのは幸運だったと思う。

ひょっとすると、                          僕が勝手にライバル視していただけかもしれないが(笑)、
常に意識する存在だった。

僕が配属され

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