見出し画像

2022年の公務員人物試験対策まとめ【合格者と不合格者の特長】

フリー面接トレーナーのnoriさんです。

昨日、12/28は2022年の仕事納めでした。
と言っても自宅でなんやかんやするんだと思いますが、本業の面接トレーニングは無事に終わりました。

今回の面接対策コーナー、めんたいこは、この一年の面接トレーニング(面トレ)の記録を振り返ります。特にメインとなっている公務員試験の実績を振り返りますので、そこから合格者と不合格者の特長の違いに注目して、来年以降に公務員試験を考える方や彼らを指導する立場の方にお役立ていただければと思います。

今日の【めんたいこ46】

2022年面トレ実施概要(全体)

【実施人数】
面トレ実施者 93人
内訳 
大学生(既卒含む) 74人
高校生(既卒含む) 19人

【実施回数 ※面談1回30分】
延べ回数   1309回(1日換算で5回程度)
内訳
大学生(既卒含む) 964回
高校生(既卒含む) 255回
社会復帰志望者   90回

【実施時間】
総時間    654.5時間
内訳
大学生(既卒含む) 482時間
高校生(既卒含む) 127.5時間
社会復帰志望者   45時間

私のところへ来談される方は、主に大学生の公務員志望者です。
内訳としては85%が公務員志望、残りは企業就職者です。
また、高校生は100%が公務員志望者です。時々、進路を変えて企業就職や進学に変更することもありますが、初回面談時には公務員を希望して来談されます。

合格実績について(公務員人物試験)

大卒者(既卒含む)
2021年12月~2022年11月までの公務員志望者実績

最終的な数値ですが、結論としては、
合格率60%です。
低いですか??もう少し内訳を見ましょう。

2021年12月~公務員志望者の人物試験対策がスタートしてから、
12月から人物試験対策を始めた方の合格率は80%超です

また、合格者の平均面トレ回数は18回で、
不合格者の平均面トレ回数は9回でした。

つまり早期から、計画的にトレーニングを積むことで、合格に近づけることがわかります。

誤解を与えたくないのでお伝えしておきますが、私の面トレ(面接トレーニング)は、模擬面接が中心ではありません。
具体的には、面接に向けての相談から始まり、対話を通して、アピールポイント探しと言語化、さらに面接カードへの文章化、最後に模擬面接で伝えるテクニックなどのトレーニングを実施します。

よく人からは、面接練習ばかりして、凝り固まった回答しかできないのでは?と言われがちですが、発声練習的なことはしていません。

また、不合格者については、上述の通り、平均回数9回です。
10回近く来ているので十分では?とお叱りを受けることもありますが、不合格者の行動を詳細に見ると、公務員の人物試験不合格者の特長としては以下のポイントが考えられます。

不合格者の特長と対策

試験直前来談と低頻度実施

公務員試験は主に1次試験である筆記試験から始まるケースが一般的で、多くの方をここで苦しめます。
そのため、1次試験の対策が中心になってしまい、人物試験(主に面接)の対策を疎かにしてしまい、1次試験が終了、もしくは合格した後に来談されます。
さらに、合格から2次試験までは1週間から10日程度で実施されるケースも少なくありません。そして、面接カード(エントリーシート)などの事前記入が必要な場合もあり、中には、「先生、3日後に提出なんです💦自己分析もしたことありません💦」などの声も時折あり、私も頭を抱えてしまいます。
直前で2,3回だけ来られて、できた気になってしまうと、面接で痛い目にあって落ち込んで再来談するケースも少なくありません。

正解の追求

「なんて言えば正解ですか?」とよく言われます。
筆記試験ではないから正解はない」と言っても、「それじゃあ、なんていうのが面接官の喰いつきがいいですか?」のように、堂々巡りになることもしばしばあります。
自信のない方に限らず、面接に対する誤解があるのだと思います。
言うなれば、面接質問の解に、『唯一解』があると誤解していると思います。
最近、Z世代の特長として、ネタバレ動画等で先に答えを見てアニメやドラマを見る方が良いとの話も耳にします。面接での正解追及と関係があるかわかりませんが、面接という未体験の異次元空間の中で自分が戦う姿が想像できない方が答えを追求しすぎていると感じます。
苦手な方には酷な話ですが、自分の経験を振り返り、最善のアピールポイントを探すことが何より大切です。
唯一解があるとしたら、それはネットの中ではなく自分の中にしかありません。
ただし、伝え方のコツはあるので、それを練習を繰り返すことでわかりやすく伝えられるようになります。

模擬面接中心

練習だけをひたすら繰り返す方も危いです。上記で最後に述べたことと相反しますが、繰り返す必要があるのは、伝え方のコツを身に付けるため反復練習です。
危い練習というのは、中身のない話を繰り返しているだけの練習です。
自分だけで鏡の前や録画するなどの自主トレも効果的ですが、それも基本的な模擬面接を行いフィードバックをもらっている土台があってこそです。

やはり、面倒であっても、
・自己分析
・自治体研究
・各種質問への事前準備(よくある質問:ニュース関連など)
・面接カードの準備

これらをくまなく行い、初めて面接で適切な回答ができるようになります。

話すことが得意な方が、必ずしも中身のある話ができるとは限りません
相手が求めるレベルの話ができる下準備をしましょう。そのうえで、模擬面接がさらに面接の対応力を伸ばしてくれます

まとめ

その他注意点

繰り返しますが、合格者は、ひたすらに模擬面接だけを繰り返しているわけではありません。
確かに模擬面接を繰り返すことで、度胸がついたりなど面接慣れもするでしょう。
しかし、この面接慣れ自体も危険です。
なぜなら、同じ模擬面接官ばかりで練習をしていると、質問パターンが固定化されてしまうので、先読みができるようになってしまいます。

私も、この点には十分気を付けながら模擬面接をしていますが、それでも偏りは免れません。必ず受講者に伝えることは、
私は本番の面接官ではない
ということです。
どんな人にも聞き方や質問内容の癖は必ずあります。
そのため、模擬面接が中心の場合は、複数の模擬面接官にお願いして練習することも検討してもらいます。

合格者の共通の強み

合格者も最初から話がうまいともいえませんでした。
しかし、共通して、「社会人との対話経験がある」方は多かったと思います。
学生であればアルバイト等通して社会人、大人との対話経験がある。既に社会人であれば、上司や先輩、顧客との対話経験があり苦手意識はないことが挙げられます。
逆に言えば、普段から社会人、仕事関係者との対話に慣れていれば、意外と面接でも応用できることはあるということです。

最後に

もちろん、社会人との対話に苦手意識や経験不足の状態で来られる方も多いですが、その後合格もしています。苦手意識や経験不足があったとしても、早期からトレーニングを積む中で磨いていけば克服できます

合格のために私ができることは、早期から細かな支援・指導を行うことであることは間違いありません。
ですが、途中離脱される方や、早期トレーニングの重要性を理解してもらえない方がいるのも事実です。

理解してもらうために信頼してもらうことこそ、今の私に重要な課題だと思います。

ぜひ一緒に面トレしていきましょう!


学生など若者に低価格で就職支援を行っております。サポートをいただいた際には、その活動の原資にあてたいと思います。 皆様のご支援が社会で活躍する若者の後押しにも繋がりますので、ぜひご協力、ご支援をよろしくお願いいたします。