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言い続けることで言霊となり、チームが活性化する3つのポイント

志を立てて、メンバーに伝える

あなたのチームメンバーが心からやりがいのある仕事だと思って働いているでしょうか。

メンバーのひとり一人がやりがいがあると感じているのであれば、最高のチームです。

やりがいを満喫しながら、喜びに満ち溢れて働いていればチーム運営はうまくいきます。

しかしそういう職場はまれです。

ふつうは毎日をなんとなく過ごしています。

会社が立てた目標もある程度頑張って取り組みますが、本気になっていません。

仕方なく義務感でやっていることも多くあり、他人事として取り組んでいるからです。

ですから、できる範囲での努力をしますが、自分の持っている力をすべて出し切るところまではいきません。

なぜ、そうなってしまうのでしょうか。

なぜなら、志がないからです。

生活のために、家族のために、他の仕事がないから仕方なくやっているからです。

そこでチームメンバーにあなたの志を立てて、力強く伝えてみましょう。

全体の3割が変わると、一気に流れが変わる

管理職の皆さんに対して、チーム運営のために必要な志を考えてもらう研修を管理職研修でおこなったことがあります。

燃えるような、本気になって取り組めるような、達成できたらワクワクするような志を立てるように訴えました。

そこででたのが「日本一の販売会社になろう」ということでした。

全国、世界中に販売会社が約300社あり、日本では100位前後、世界中では後ろから数えたほうが早かった。

では、どうしたら日本一の会社になれるのかということ。

一人ひとりが考え、いいと思ったことをどんどん提案して、やろうと決めたら全力で取り組んで結果を出そうということを言い続けました。

最初は半信半疑というより、できるわけ無いだろう〜というあきらめムードがほとんどでした。

しかし志を訴え続けることで、ひとり、ふたりと本気になり行動をする人が出てきたのです。

全体の3割の100名が真剣に動き始めるようになると、他の人たちもこうしてはいられないという雰囲気が出てきました。

日に日に職場が活気づきはじめました。

朝の「おはようございます」の挨拶は、これまでの3倍以上になり、やる気に溢れた声でいっぱいになりました。

管理者が、販売店の店長が本気になってくると、他の社員にも本気が乗り移っていきました。

1つひとつの業績目標が意識され、貪欲にチャレンジする姿が見られるように変化をしていきました。

売上の伸び、シェア率、利益率、特に顧客満足度の評価が目に見える形で向上していきました。

毎月月末が近づくに連れて、最後の一週間は、あきらめムードが漂っていましたが、粘りに粘って契約を決めてくるメンバーが増えていくことになります。

お客様への対応、営業の工夫、商談での説明内容の勉強会などと、お客様がどうやったら喜んでくださるのか、チームメンバーが真剣に考え、行動するようになりました。

なにより大きな変化はめんばーひとりひとりが仕事へのやりがいを感じるようになり、それが小さな成功となり、それが生きがいとなるという幸運のスパイラルがうまれます。

そして、1年後信じられない事が起きました。

全国の販売会社の中で総合評価が1位となったのです。

そしてこの会社はメーカーの本社から「経営革新賞」の表彰を受け取ったのです。

チームに本気を伝播させるのがポイント

「日本一」という志は、最初は誰もピンと来なかったようでした。

しかし、研修や現場へ顔出すたびにまずひとりが本気になってくれました。

そのひとりの人が本気になって動き始めました。

会社には一番早く出社して、一番早く会社を飛び出して営業に向かいました。

おおきな声で元気よく挨拶をして、ニコニコと心を虜にするような笑顔で接して、お客様が一番してほしいことをさり気なくやってあげるようになりました。

その姿は自然に他のメンバーにも強い刺激を与え、本気が伝播していきました。

ある人は通い詰めていたお客様のお店が改装することになり、休みを利用して手伝いに行きました。

店舗のデザインで悩んでいたとき、相談にのって知り合いの店舗デザイナーを紹介しました。

改装中は時々そのお店によって何かと相談相手になったりしていました。

あるご家庭に納車した際に、体調が悪いという高齢者の方がいて、病院へご家族と一緒にお連れしました。

その後入院したことを知ると、近くを通った際にはお見舞いに訪れるようになりました。

お客様からは感謝されて自動車も購入していただきました。

そればかりではなく、友人、知人を紹介してくださったりしたのです。

「日本一になろう」という志から出発して知恵を絞りました。

それが行動となってあらわれました。

お客様に喜んで頂くことからはじめようとメンバーが思ったことがキッカケでした。

仕事を通して何をするか、志を立ててはどうでしょう

何も日本一でなくてもよいと思います。

地域で本当に認められる会社。

あそこの仕事は間違いないという評判。

あなたの商品がどうすればお客様に素晴らしいといってもらえるのか。

こうした志を短い言葉にしてチームのメンバーに伝えましょう。

その言葉を聞いたとき、最初はピンとこなくてもいいんです。

何度も訴えていくとき、だんだんと重みがわかり、本当に実現したら、ワクワクするような志を考えましょう。

下町の工場で人工衛星の部品を作り、見事に打ち上げに成功をした実例があります。

その仕事に携わった工場のメンバーはいつもワクワクしながら働いたに違いありません。

その始まりは、うちの工場で人工衛星の部品をつくろうだったのです。

その時に全員がその志にピンときたのでしょうか。

なんという世迷いごとをいっているのだ、という人が多かったのではないでしょうか。

リーダーが何度も繰り返し訴えていく中で、ひとり、ふたりと本気になり、
やがてみんながワクワクしながら働き出したに違いありません。

まずはチーム運営には志を立てることからはじめましょう。

あなたも今の仕事でワクワクするテーマを見つけて欲しいのです。


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