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常識の悪魔と戦う!採用活動で知っておきたい3つのポイント

プラチナチケット争奪戦のような会社説明会

就職活動の相談にのっている時に大学生の一人が、「お話中に大変申し訳無いのですが、会社説明会の予約を入れてもいいですか?」と訊ねてきた。

わたしは、「あっ!いいよ。そっちも重要だからね。」といった途端、
その大学生以外にも数名の大学生がスマートフォンをいじり始めた。

話が落ち着いたところで、その理由をみんなに聞いてみた。
「たまたまなんですけど、会社説明会の予約日時が重なってしまって、前回予約できなかったので、今回はオープン時間に合わせてアクセスをしようとしたんです。」と大学生が答えた。

「えっ!?そんなに会社説明会の参加って難しい物なの??」と私は間髪入れずに聞いてしまった。

「前回の予約の際には開始15分、アクセスできずに何度も更新してサイトにアクセスをしようとしたけど、サーバーが応答しないで、やっとつながったと思ったら満席の表示だったんです。」と大学生が面倒くさそうに答えた。

「それって就職活動が後ろ倒しになった影響なのかな??」と私も答えがわかっているにも関わらず、質問を続けた。
「短期決戦になったこともありますが先輩たちの話と全然違うし、手探りでやっている状況です。」と表情をこわばらせて話した。

たしかに、ここ数年で学生さんにも企業にも負担が大きくなりつつあるのが新卒採用である。

3年10月解禁が3年12月解禁に変更になったのが、2012年からです。
この時も3ヶ月後ろ倒しになるということで企業の人事担当者はアタフタしたことを覚えています。

インターネットで簡単にエントリーできる時代

日本一速い会社説明会ということでインターネットを使っての会社説明会をする企業が有名になったりした時代です。
それまでは会場に足を運ばなければ、会社へのエントリーもできなかった時代でしたが、インターネットを上手く活用して世界中からその会社説明会をみることができるようになった。

失われた20年という時期にインターネットが普及してエントリーのしかたも変わった。

昔は就職雑誌を書いてはがきを送って資料を取り寄せていたのが、
インターネットの普及によって、簡単にいろいろな情報を取ることができるようになり、学生さん同士のつながりでいろいろなことを書き込める掲示板まで出てきた。

今でもOB、OG訪問はやっている学生がいるけど、
情報がオープンになり、情報のメタボリックになったのもこの時期。

そして全国各地から簡単にボタン1つでエントリーをすることができるようになった。

そのため都市部と地方の格差が発生して、大手企業にエントリーが集中する時代になったともいえるでしょう。

その後はソーシャルメディアの発展に伴い、いろいろな企業がブランディングをして差別化をする時代になりました。

ルールは政府と経団連が決めたこと

この原因は経団連と政府が決めたのルールというのが存在しています。
「大学生は学業を優先すべし」との政府の要請によって、今年から就職活動の大幅な後ろ倒しが決まった。
3年10月→3年12月→3年3月とどんどん後ろ倒しになってしまった。

その結果、学生が学業に専念することができず、企業は限られた時間の中でルールに則って採用をするため、数が少なくなった会社説明会をプラチナチケット争奪戦の様に先着順で争うことになる。

こういう状況ですから、政府や経団連が思い描いていた絵とは全く矛盾をしていることがわかります。

平成19年10月に雇用対策法が改正をされることになったため、求人広告に年齢表記が原則禁止になりました。

社会人経験の長い人であれば、転職の求人サイトに対象年齢という欄があったことを覚えているでしょう。

厚生労働省が取り決めている理由の開示ができるのであれば、年齢制限を加える事はできます。

事業主は労働者の募集および採用について、年齢にかかわりなく均等な機会をあたえ無ければならない事になり、年齢制限を書く代わりに、未経験者歓迎とか若手社員が活躍中ということばが使われるようになりました。

しかし、新卒採用については、多くの企業が学部卒は24歳まで、修士卒は26歳までと年齢制限をしています。
これは厚生労働省がつくった裏ワザでもあります。
新卒採用については雇用対策法が適用されないということになっているからです。

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