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従業員エンゲージメントを向上させるための7つの「感」とは?

近年、人的資本経営実現の成功要因として従業員エンゲージメントの向上が重要視されています。私自身、人事コンサルタントや人事(HRBP)としてさまざまな企業で従業員エンゲージメント向上に携わり、「こういう組織で働きたい」という数多くの社員の声を聴いてきました。
今回はそうした社員の声を、組織が従業員エンゲージメント向上で考えるべき7つの視点(= 7つの「感」)としてまとめました。

社員が組織の中で感じたい7つのこと

①充実感
・組織や自分の仕事の意味・意義を実感できること
・自分の能力・経験を顧客や組織に対して十分に活かせること 等

②期待感
・組織発展の中で周りに挑戦できる機会が多くあること (自ら見出せること)
・今の仕事の能力・経験が将来に活かせそうなこと 等

③貢献実感
・顧客・社会や組織内で自分の仕事が認知・評価されていること
・自分の仕事の成果や周囲に与えているインパクトを実感できること 等

④成長実感
・自分の成長目標や成長課題を自分で理解できていること
・自分の学習の成果や能力の向上が見えやすいこと 等

⑤希少感
・ここでしか経験できないことがあること
・ここでしか出会えない人が (多く) いること 等

⑥安心感
・組織内外における関係性がよく、"自分"を出していけること
・自分や家族に何かあったときに相談でき理解してくれること 等

⑦自走感 (自己駆動感)
・必要な権限・裁量を持って思うように仕事を進められること
・自分で自分のキャリアを歩めていること (挫折・思い通りにならないことがあったとしても) 等

7つの「感」をアクションに繋げるために
実現するべき社員の声について、その現状・課題や実現方法を社員や管理職へのインタビュー等を通じて掘り下げることで、組織としてのアクションが見えてくると思います。

例:  期待感 「自分の能力・経験を顧客や組織に対して十分に活かせること」を実現するためには何が必要か?何が課題となっているか?
           ↓
☑️ 持っている能力・経験と仕事内容が合っているか?
☑️ 能力・経験を発揮できる仕事環境やツール類が整っているか?
☑️ 能力・経験を最大限活かして挑戦しようという職場風土になっているか?
☑️ 組織リーダーが能力・経験の最大活用を奨励しているか?自らが体現しているか?
☑️ 能力・経験の活用が認知・評価 (賞賛) されているか?
☑️ メンバー同士で相互の学び合いがなされているか?


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