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30歳過ぎて、漫画に怒られました

期待値調整

期待値調整という言葉をみなさんはご存知でしょうか?難易度調整とも言います。
仕事の話でいうと、「ちょっと●●が忙しくて、ざっくり作っただけですが・・」とか「まずは調べた範囲で作りましたが・・」と頭につけてから資料を提示したり説明をし始めたり。
プライベートでいうと、「具合悪くてあまり勉強しなかったんだぁ・・」とか「うち来てもいいけど、マメじゃないからあまり掃除してないけど大丈夫・・?」とよく聞くようなフレーズだと思います。
要するに、期待度を下げ「思ったよりいいじゃん!」と思ってもらうための枕詞です。
ちなみに私自身もあまり考えず普通に使っています。それがコミュニケーション上必要だと思っていましたし、その通りだと思っていましたし。

怒られた漫画

集英社から出ている「左ききのエレン」という漫画に私は怒られました。この左ききのエレンという漫画は、天才になれなかったすべての人へ――。というテーマの元、大手広告代理店に勤める駆け出しのデザイナーの朝倉光一がいつか有名になることを夢見て日々がむしゃらに働いているなか、思うようにいかなくてもがき苦しんでいた。そんな時、高校時代に知り合った天才エレンとの想い出を思い出す。その過去と今、未来を「天才」と「普通の人」それぞれの登場人物毎ストーリーを描いている漫画。
※以下は3巻ですが、このあたりがおすすめです。

この漫画の好きなところ

この朝倉光一はすごい自分に似ていると感じています。有名になりたいとただ漠然に思っていたことも若いころは同じように思っていましたし、周りにいる天才と対等にいるためにはがむしゃらに働くしかないと思っているところとか、器用貧乏である程度何でもできるけど、これってものが無いこととか。
(私は、朝倉光一くらい甘い人間ではないですが同じくらい単純です。。)
ですので、朝倉光一が周りの人に言われている言葉が結構刺さります。もうこれ以上言わないで!とマンガ読みながら震えていました。
学ぶことは沢山ありましたが、その分追い込まれた感覚もあったりということで、この漫画が好きなんだと思います。

期待値調整を教えられました!(怒られました)

※想い出で書いているので、細かいフレーズが違うことは許してください。
有名になることを願っている普通の人、朝倉光一は広告代理店にいる上司で優秀な神谷さんと仕事をしていました、あまり日々の仕事で成果が出ていない朝倉光一は、ある日神谷さんと話をしているなかで自然とこう言いました。
「自分なんて大したこと・・」
その後、神谷さんに言われます。
「自分なんてって言って自分を下げずむな!それは甘えで、相手の期待値を下げて守っている、甘えているだけだ!」(というようなこと)
私、はっとしました。これよく自分も言うな・・と。遠慮することが人と接する上で大事なことだと思っていて、そのためにこのフレーズを敢えて言っていたつもりですが、その裏ではこういうことを考えていたのか、、と衝撃を受けました。凄い勢いでゲンコツされた衝撃です。
ちょうどこのフレーズに出会う少し前に、当時の上司に「なんとなく成果は出ていると思うんですけど、なんかパッとしないんですよね・・でも原因が分からなく・・」という雑談をしていて何となく悩んでいました。
その原因の一つとして、期待値調整をすることに慣れてしまって80%の仕事しかしていないのでは?とこのフレーズに出会い、思いました。そりゃパッとしないよなと。

期待値調整は意図的に使うべし

期待値調整を絶対にしてはいけない、とは思いません。事実そうかもしれないこともあるかもしれないし、コミュニケーション上そう伝えた方がいい時もあると思います。しかしながら期待値調整の枕詞を使うときは、今から期待値調整するぞ、と自分の意思がそこにあること。そして、そう思われても問題がないと判断した時に使うことが大事だと思います。逆にいうとそう思われたくない場合は、例えそれが事実だとしても期待値調整のための枕詞は言わないようにしてください。グッと飲み込んでください

最後に

この期待値調整ですが、私自身プライベートは気にしないようにしています。しかし、仕事上ではとても気を付けて使っています。期待値調整していると思われるなぁという時は、先に期待値調整しますねと言ってしまったり、もう謝ります。笑
自分が知らないところで、自分の価値が下がっているということが無いように気を付けていきたいです。

※こちらは一巻です

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