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社労士事務所開業1年を迎えて

2022年8月に社労士事務所を独立開業して以来、ちょうど1年が経ちました。この1年、多くの方との出会いがあり、感謝の気持ちでいっぱいです。
改めまして、心から感謝申し上げます。
1年をどのように振り返ろうかと考えました。
まだまだ半人前ですが、なぜ開業したのですか、営業はどうしているのですかなどありがたいことに様々なご質問をいただきます。よって、よくご質問頂く内容を公開しようと思いました。これから開業をしようとする方の参考になるとはあまり思いません汗、人それぞれですから・・・
なので、あくまでも読みものとしてご覧いただければと思います!


Q. なぜ開業したのですか?


A. IT企業勤務時代、社労士試験の勉強を始めたときから、合格したら独立しようと決めていました。理由は、自分の能力を試したい。自分のペースで働きたいなどがあげられます。
遡ること20年前、インドにもオフィスを構え、インド人エンジニアが多く所属するオフショア開発などを行う会社の管理部にてお仕事をしておりました(私のプロフィールはこちら)。今ではめずらしくないインド人エンジニアだと思いますが、当時「ガイアの夜明け」というテレビ番組で紹介されたので、最先端の企業だったかもしれません(20年前といったら、スマートフォンもない時代、早すぎた感ありました・・・)。その際、はじめて社会保険労務士先生と出会い、社会保険労務士という資格を知りました。その先生には大変お世話になりました。(入退社が多くて毎月大変、突然インドに帰ってしまったという事後報告などもありました。)さっそく、憧れをもって勉強をしようと思ったのですが、本屋に行ってテキスト、問題集をみたら法律用語が多くて、即挫折苦笑
そして15年が経ち、ずっと頭の片隅にはあったのだと思います。
IT企業に勤めながら、新人の採用や育成にかかわるにつれて、そして、キャリアコンサルタントの資格を取得後、やっぱり社会保険労務士になりたい!そんな想いが再燃し、今回はその炎が途切れることなく、無事試験に合格しました。

実は社会保険労務士試験に向けて勉強をはじめて少し経ったころ、コロナ渦になり、最初の緊急事態宣言中に離婚をすることになりました。ある程度、想像の範囲内だったのですが、これはもう試験に合格して新たな道を切り開くしかないなって改めて決意しました。その後合格したのは、このことが原動力のひとつであったことは間違いありません。(*この記載はお恥ずかしいのでいつかのタイミングで削除するかもしれません笑)

前置きが長くてすみません。
そして、なぜ開業したか?
試験合格後は、会社を退職し、独立することにやはり少し迷いはありました。半年くらいですね、周りの方に相談していました。知り合いの社労士先生、弁護士先生、経営者の方などプロフェッショナルな方々のお話をお聞きました。みなさんパワフルでした。お話を聞くにつれ、私にもできるかなと安易な考えだったかもしれませんが、とりあえずやってみよう!という想いが強くなり、独立することに決めました。もともとポジティブな性格だと思います笑

Q. 営業はどうされていますか?


A. 営業らしい営業は正直していないように思います苦笑
これからもう少しきちんとしていきたいと思いますが、これまでは、旧仕事の関係者の皆さん、友人らに、社労士として独立しましたという報告をさせていただきました。そのご縁から税理士先生をご紹介いただき、お仕事につながった例が何件かあります。
あとは、マネーフォワードのメンバーになったり、X(旧Twitter)で日記を綴ったり、このnoteをアップしたり、少しでも多くの方に自分を知ってもらえたらいいなという活動はしてまいりました。
最近は、お会いする社会保険労務士先生には、これまでITツール、システム導入などの経験をいかし、何か私がお役に立てることがあればお声がけくださいね!とお伝えしています。

Q. オフィスはどうされましたか?


A. 独立開業しようと周囲に相談していたところ、ある社労士先生からシェアオフィスが空いているよと教えていただきました。独立当時、会社員時代のお仕事を引き続き業務委託で請け負うお話があったため、自宅でお仕事をすることが多く、事務所には週2,3回くらいしか行けないなと思ったので、シェアオフィスのご提案はとてもありがたかったです。普通のシェアオフィスではなく、社労士先生が何人かいらっしゃる、いわゆる合同事務所でした。独立当時、分からないことを教えていただける環境でとてもありがたかったです。そこでは、電話、FAX、インターネット環境、ファイルサーバーなど、整っている環境でしたので、パソコンがあれば身ひとつで独立することができました。
ちなみに、最初は自宅開業という方も多いと思うのですが、一応私が女性ということもあって笑、名刺に自宅住所を書くことには抵抗があり、その選択は早々と除外されました。バーチャルオフィスは何件か見に行きましたが、なんかそれも違うなと私は思いました。
今年の5月に、お世話になった合同事務所から今のレンタルオフィスに移転しました。いつまでも甘えていられないなという想いと、自宅から少し距離が離れていて足が遠のいていた、そして、私自身オンライン会議が多く、合同事務所は個室ではなかったので、ご迷惑をおかけしてしまうなという理由から移転しました。
ちなみに、現在のオフィスは、狭小ですが個室の事務所です。無料で借りられる小さな会議室があり、駅から近く、昔住んでいた馴染みのある場所でとても気に入っています。

Q. ホームページはどうされたのですか?


A. IT企業勤務時代にとてもお世話になった取引先の方(当時は企業勤務、今は独立起業)に、作成いただきました。本当は自分で作ろうと思ったのですが、独立した当時、サラリーマン時代のお仕事も業務委託で引き続き請け負うことになったため、時間的余裕がなく・・・でも、ホームページは必要だと思ったし、周りからもとりあえずどんなものでもあった方が良いとアドバイスをいただきましたので、知人にご依頼しました。今後、もしかしたら、リニューアルの際に自分で作成するかもしれませんが未定です。
ちなみに、名刺や封筒作成も同じ方にお世話になっています。

Q. 開業資金ははどうされたのですか?


A. 先輩先生方の中には、開業資金を数百万、きちんと準備されている方もいらっしゃいます。また銀行から数百万借り入れされている方もいらっしゃいますね。しかし、私は前述のとおり、前職から業務委託で継続案件がありましたので(今は終了)、特に開業資金として用意しませんでした。ただ、資金計画表みたいなものは3年計画書を作成しました。これは先輩からもアドバイスされました。

1年かかった費用をざっと記載します。
・社労士登録費用・会費
・事務所代・光熱費(自宅であれば不要ですが一部経費計上)
・パソコン及び周辺機器(パソコンは高性能で軽量なものを買いました)
・モニター(必要であれば)
・プリンター(個人情報を扱うお仕事なので、シェアオフィスでも自分で用意した方が良いと個人的には思う)
・携帯電話
・事務所電話・FAX(クラウドフォン)
・会計ソフト(最初はエクセルでも可能と思いますがあった方が良いかと、私は主にマネーフォワードを利用しています。)
・名刺、封筒
・電子証明書
・印鑑
・交通費
・手土産代
・交際費(セミナーや懇親会なども)
・社労士バッジ
・書籍代
MyKomon(NewsLetter配信と最新の法改正リソースとして利用)
Salesforce(私は顧客管理、Todo管理として利用)
Eight(名刺管理)
・ホームページ作成費用(前述のとおり知人に依頼)
など

全部合計して、平均すると毎月15万円~20万円くらいの費用がかかったでしょうか。(*この金額の記載もいつかのタイミングで削除するかもしれません笑)

自宅開業したり、ホームページを自作してみたりすればもっと低く抑えられると思います。開業費用だけで平均で100万くらいという調査があったり、なかったり・・・

スタートダッシュされる先生もいますが(本当に尊敬します!)、多くの方は最初の1年間は売上は少ないと思いますので、1年分の費用くらいは準備しておいた方が良いかもしれません。

Q. 今後の展望は?


A. 現在、社会保険労務士以外にも、キャリアコンサルタント、業務(IT)コンサルタントなどのお仕事をさせていただいております。この1年間、その他、DX・リスキリングのセミナー講師や、ITパスポートの試験対策勉強会の講師などもさせていただきました。個人的な漠然とした想いとしては、引き続き企業の育成研修やセミナー講師の機会があればやっていきたいですし、ITが好きなのでシステム導入にもかかわっていきたいですし、いずれ法人化もしたいなと思っています。
一方で、社会保険労務士として独立したならば、生産年齢人口の減少による人手不足の対応に向き合うことは責務だと思っています。よって、現在の日本の課題にどう向き合えるか、私なりに試行錯誤していきたいと思っています。
・働き方改革
・ジョブ型雇用など人事制度
・学びなおし(リスキリング)
・副業解禁
・リモート環境構築
・業務の効率化
などですね。

直近まで、新しい事業を促進するためのDXやリスキリングのお手伝いもしてまいりましたが、中小企業ではまだまだIT・デジタル化が進んでいない現状があると実感しました。そして、IT・デジタル化を進めるためには、ITリテラシーを高めることが非常に必要であると思いました。ITはほとんどの企業で、また日常生活で、今や誰でも少なからず気軽に利用していると思いますが、実は知られていないことがとても多いなと感じています。それはとても実は危険なことでもあると思います。高度なITリテラシーでなくても構いませんが、基礎レベルのITリテラシーはもはや必須だと思っています。

私自身、これまで、IT企業勤務時代を経て、様々なITと人との出会いで、多くの学びがあり、成長することができたと思っています。今では少し人よりITに詳しくなれました。

そんな想いで、今月8月からは、X(旧Twitter)で
「社会人なら知っておきたいビジネスで使うIT用語」
を配信開始しました。私が推奨しているITパスポート試験レベルのIT用語を多く取り扱っています。様々な方に浸透するといいなと思っています。そして、なんとなく聞いたことがあるなというレベルでも少し知識を習得いただけたらいいなと思っています。
・新しい社会人の方
・転職活動をしている方
・ITに弱い方
・ITをアップデートしたい方(ITの進化は凄まじい!)
・ITパスポートをこれから受験しようと思っている方
・もちろん士業の方
など、たくさんの方にみていただけるよう、できる限り継続したいと思います。
私の社会保険労務士人生はまだ始まったばかり。これからも、ITと人の好きな社会保険労務士として、多くの方とつながっていきたいと思います。引き続き、どうぞよろしくお願いいたします。

最後までお読みいただいてありがとうございました!


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