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自分の使命を他者に尋ねた人の末路

「私の使命は何でしょうか」

数秘占い(夫人オリジナルの鑑定「プログレス数暦」※)をしていた時によく聞かれた。

確かに数秘術では「使命」がわかるから,自分の使命なるものを知っているし,お客様にもお伝えしてきた。

「人の悩みは過去の後悔と未来への不安しかない」

さっき録画していた『正直不動産2』を家族が観ていたら、主人公(言わずと知れた山P)のライバル役のディーンフジオカ様がこんなことを言い放っていた。

まさにそう。

そこに「自分あるいは他者」の過去と未来という関係性がプラスされたら完璧だ。

だから,SNSでは定期的に「自分の使命がわかるアプリ」が流行るのだ。

だけど,わたしはそんなに使命を知りたいとは“もう”思わないし,どうでもいい。

だから,数秘鑑定もさっさと廃業してしまった。
そのいきさつはコチラを読まれたし↓

もっと言えば,占いは素人でも9割当たってしまうんだから。

でも,断っておくが私は占いをディスりたい訳でもないし,第一,私は占いが好きだ。面白いもん。

好きだけど,自分で占えるし,自分でも占って欲しいことも特にない。要するに自分に枯れている…。というか,自分の進むべきビジョンが明確に視えるから迷うこともない。

占い稼業に関しては,今は新規のお客様鑑定はしておらず,古くからのお客様もしくはクライエントさんとの年間セッションや講座で「自分を知るツール」として「数秘術」を使うのみ。

「せんせー。当たってる!占い師になれるよ」

スクールカウンセラー時代,カウンセリングルームでちょとした心理アセスメントのようなもの(もちろん病院でやるようなものではないもの)を子どもたちとやったら,子どもがよく言っていた。

「いやいや,このテストは占いじゃないからね」

占いって,見えない未来への不安を解消するものでちょっとしたカウンセリングみたいなものだ。

心の奥底に沈んだモヤモヤを具体的に湖上まで浮かせて顕在化するツールとして,カウンセリングは有効だし,なんなら占いも使える。

占いは,単なるツールだから。

ツールだから,自分で時間とお金とやる気さえあれば,習得できるスキルでもある。

センスももちろん必要だけども。

「天命はね,自分でつかんでいくものですから」

こないだ出た,古くからの占いの家系の先生が主宰している知る人ぞ知る「占い講座」に出た時,会場からの質問に先生がこう答えた。

会場に来られないお子さんが親に託した質問は,「生まれた月日からわかる自分の使命を知りたい」だった。

うんうん,わかるよ。

占いで知りたいことは,①性格特性,②将来起こるだろう未来予測この2つに大概は分けられるから,使命は①だ。

占い師になるならこの2つのことが占えればいいし,そこにカウンセリングスキルがあれば上等だと思う。だって,占いは占い師さんとの会話に癒されて,背中を押してもらうものでしょ。

でも,先生がおっしゃるように使命でも天命でも,他人に聞くものではないし,自分で経験して「ああこれかも?」って,死の床で思うくらいでいいんじゃないんですかね?

そもそも使命だ,なんだって,言っている人って暇なんじゃないかな。

だって,目標を持ってやることをやっていたら,「自分の使命がぁ~」「自分の天命がぁ~」なんてがぁがぁ行っている暇なんて1秒もないから。

淡々と目の前のことをやっていくのみで,そうしたら自分の後ろに道ができるって,高村光太郎先生だって言ってるし,性格特性なんて占いじゃなくて,科学的心理アセスメントで出した方が信頼性が高い。

「わたしの性格は自分で知っています」

「そうなんですね。どうやって知ったのですか」

「○○占いです」

なんてやり取りをしたことがあるけど,えっと,病院で診療報酬の点数化されている信頼性の担保されている心理テストと占いはそもそも比較できないよ…。

それにあなたが想定している性格だって,あなたの想定の範囲内のもので自分から見えない隠れた部分だって(ジョハリの窓でいう「自分が未知の窓」)あるよ……。

心理テストは横においておいても,自分が汗水垂らして歩いた道のりが「使命」じゃないかな。

もし間違って迷い道だったり,迂回したり,デコボコ道だったりしても,それは失敗でも無駄でもない「経験」だもの。

なんてことを思ったのだけど,自分探しの旅に出ている人は視野狭窄に陥っているからそんな他人の忠告なんて右から左に抜けるだろう。

自分なんて外に探してもない。自分の内側に既にある。

そのために「内なる声」を聴けばよい。

てことで,「自分の内なる声を聴くための《プログレス数暦》プレ講座」やりますよ。

アーカイブ受講もできますので,お気軽にLINE公式からおたずね下さい。



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