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広告運用担当者が「クリエイティブ」を学ぶ意義 / クリエイティブワークショップ#1

広告運用10年以上の中堅でも持ち合わせていないことがある、広告成果に直結するスキルセット。

それが「広告クリエイティブ」です。

分業された広告運用プロセスが成熟し、特にクリエイティブ制作に関しては外部発注することが珍しくないこと。業界内にクリエイティブ担当者の数が圧倒的に少なく身近に学べる人がいないこと。そうした理由が広告代理店の中でクリエイティブ領域の経験を積むハードルを引き上げてしまっています。

その結果、気付けば「広告運用の経験は積んできたけれど、クリエイティブ領域についてはほとんど手をつけたことがない」という状態になっていた・・・思い当たる節がある方もいらっしゃるのではないでしょうか。

クリエイティブ領域の経験がなくても広告運用の仕事は問題なく遂行できます。しかし、クリエイティブ領域の知識を身につけるメリットは確実にあります。

例えば、エンドクライアントとの会話の質が上がること。
広告代理店はクライアント様に広告運用(エンドクライアントとのコミュニケーション)を託されています
私たちが対話する相手は性別や年代、職業などの属性だけで把握できる相手ではありません。伝えたい情報を伝えたい人たちに聞いてもらうには、ターゲットとなるユーザーの姿を理解し、商材が持つ様々な要素の中から何が響くのか、どんな装いなら足を止めてくれるのかを考え抜かなければなりません。

どのメディアに露出すべきか。どのようなキーワードを盛り込めばSEOの観点から良いのか。ユーザーに情報を届けるために裏側で繰り広げられる試行錯誤の中でも、もちろんユーザー理解は必須です。
しかし、表側であるクリエイティブがユーザー理解とかけ離れてしまっていては、裏側で巡らせた思考も台無しです。「コミュニケーション」の最初から最後までユーザー理解を徹底した広告運用を行うことで、広告を超えた、エンドクライアントに喜んでもらえるコミュニケーションが実現できる。そう考えています。

他には、ユーザー理解を深めていくとCTR/CVRなどの指標改善の引き出しも自然と増えていくというメリットもあるでしょう。
ユーザー理解を深める過程で、広告効果を出すためのノウハウは自然と蓄積されていきます。蓄積されたノウハウや経験によって、クリエイティブ担当でなくともデザイナー/クリエイターに対して指標改善に繋がる適切な指示を出せるようになったりします。

広告運用担当者がクリエイティブ領域の知識を身につけることは、無駄なことでないばかりか、広告成果を出すための1つの手段・方法でもあるのです。
しかし、一口にクリエイティブといってもその言葉が指す対象には無限にも思えるパターンが存在します。出稿する媒体によってバナー画像のサイズや文字数、動画の長さといった要件が定められていますし、ターゲットが異なれば広告クリエイティブの内容も変更する必要があります。


果たして、広告運用担当者はクリエイティブの何から学ぶべきなのか?

CARRACの主要事業であるアフィリエイト広告は、コンバージョンが出てはじめて対価をいただけるビジネスモデルです。我々にアフィリエイト広告運用を託されるクライアント様は、数字として現れる成果を我々に期待しています。

そこで今回、CARRACで実施したクリエイティブワークショップでは、クリエイティブという広いテーマの中でもコンバージョンレートの最適化にフォーカスしたテーマに定めました。アフィリエイト広告用のランディングページのノウハウ共有や事前学習、さらに構成案作りを実際に手を動かして体験するプログラムを実施しました。

主催した役員の1人は、
広告運用担当者と比較すると希少性のあるクリエイティブ担当者という役割や、その経験をできる機会を提供できるし、その方向性で成長できる人が現れて欲しい
という想いで、本ワークショップを企画したと話します。

その想いに応えるかのように、自分の「好き」を題材として、各々の個性を存分に発揮できる環境で、様々な想いを胸に、新卒や若手社員を中心に計13名が参加しました。

本記事は、22卒社員が社内共有した参加レポートを再編集し、計4回に渡ってクリエイティブ・ワークショップを通して得た学びや発見お届けします。

新卒が参加した目的

ー 大森
このクリエイティブワークショップは、「相手を知る」ことを改めて意識し実践する場であり、現在のカラックの域を越えるため、個人としても会社としても、視野を広げる会。

クリエイティブを通すことで、「アフィリエイト」という枠の中でも、自分が実務で出来ることの幅や深みを生み出せると思い、参加しました。

ー 金城
このワークショップは、根拠に裏打ちされた「誰に、何を、どのように」の設計によって、広告効果の高いLP(=CTVRの高いLP)を考えるもの。

参加動機としては、人を動かす広告づくりにおいて必須だと考える広告コンセプト設計の考え方を学ぶことで、人々に本当に届いて人々を動かすことのできる表現につなげたいと考えたため。

また、他の参加者からも視点や考え方を吸収したく参加を決めました。

ー 小谷
本プロジェクトは、自らクリエイティブの題材にする商材を設定し、コンセプト設計から訴求方法まで考えるワークショップ。参加目的は「ユーザーに刺さるクリエイティブの作り方」を体感すること。

現場の提案に活かせる視点を得るだけでなく、特に「広告のクリエイティブ制作におけるコンセプト設計」を学びたいという狙いがありました。

ー 高橋
このワークショップは個人の能力、知識を高めるコンテンツを通して個々の能力を高め、会社のステップアップを目指すためのもの。
マーケティングを学べる貴重な機会であることは前提として、会社として初めての試みであり、第一人者として知識を吸収するチャンスだと感じて参加しました。

ー 牧野
このワークショップは、クリエイティブ制作=「芸術」ではなく、「地道な試行錯誤の連続」なのだと改めて学べる機会。広告の花形というイメージのある、クリエイティブ制作に漠然と憧れを抱いていたことから、クリエイティブ制作の実態への理解を期待して、参加してみようと思いました。

ー 横山
本ワークショップは、年次関係なく様々な人のアイデアを交流することのできる貴重な場であり、インプット・アウトプット双方の観点から充実した会。
ワークショップを通して、LPやバナーを含むクリエイティブに関するノウハウを蓄積することで、代理店目線だけでなく、クライアントやアフィリエイター目線でコンテンツを分析でき、最終的に提案や分析の幅を拡大したいと思い、参加に至りました。
純粋なクリエイティブ制作や創意へのモチベーションが高かったのも参加理由の一つです。

先輩方が開催してくださった、このワークショップで、1人1人が何を感じ、何を吸収したのか。そして、今後どのように実務に活かしていくのか。

全4回にわたってワークショップの様子をお届けして参りますので、
ぜひご覧いただけますと幸いです!

(執筆:22卒大森、編集:広報)