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ADHDの虚言癖・嘘つき癖を解説してみる

ADHDの配偶者と一緒にいると、目ん玉が飛び出るくらいの虚言をすることに気づいた方も少なくないのではないでしょうか。
カサンドラさんから見れば、発達障害以前に、ちょっと相手の人間性を疑ってしまうことすらあるかもしれません。
しかし実はこのADHD特有の虚言癖には、ロジックがあるのです。。。


ADHD夫のぶっ飛び虚言 実録

「俺は空を飛べる!」レベルの嘘をつきがち

ADHDを診断された夫を持つカサンドラな筆者ですが、ADHD夫は過去にサラリーマンを辞めて自営業となるとき、超絶ビックマウスで自信満々でこのように言いました。

ADHD夫 当時42歳
「俺は、ハリウッドで活躍する映画監督になる!
「俺はハリウッドで売れるために何をすればいいか全部わかってる俺は、で・き・る・ん・だ・よ!!!!
「俺は自分が成功できるビジョンがはっきりある。本当に、ハッキリあるんだよ」 
「俺は小さいところは狙ってない。億を絶対に当てる自信がある!!!
 
ADHD夫は、ハリウッド業界で働いているわけでは全くなく、映画どころかまともな映像作品を世に出したこともない、無名より無名、ユーチューバー未満の、超ど素人の中年です。そのオッサンが、なんの根拠もなく、こんな虚言を言ったのです。ずいぶん自信満々で、思わずコーヒーを吹き出しそうになるレベルですよね。
 
そこで当時、カサンドラ重度の筆者は、ストレスで痩せ細った体を奮い立たせてADHD夫に問いかけました。
 
「へえ、そうなんだ。で、具体的に、どういうタイムラインで、いつ、誰に、どうやってコンタクトするの?
「映像学校も出ていないし、成人してからフラフラしていた素人がいきなり活躍できるような甘い世界じゃないでしょう」
「活躍している俳優や監督って、大体20代から弟子入りして経験積んで、30歳には1回当ててるけど
 
筆者の言っていることは至極真っ当な質問ですよね。
 
それに対してADHD夫は
「君は妻なのに、夫の夢をどうして信じて応援できないんだ?!
 
空いた口も塞がらない状態でしたが、ここでカサンドラな筆者は、さらに彼に問いかけました。
「その夢が叶わなかったら、ブランクがある中年なんて、会社は雇ってくれないよ?その時、生活はどうするつもり?」
 
そこでADHD夫は言いました。
「俺は今の会社でコネもあるし、一回辞めたって、他の企業で部長レベルで間違いなく転職なんかできる!」
 
世の中を知っている筆者は、心の中で呆れつつ、さらにADHD夫に問いかけました。
「そう思ってるかもしれないけど、じゃあ実際、これまで他の企業から引き抜きのオファーとか来たことがあるわけ?」
「外資系企業で7年も同じ会社、同じポジションにいた時点で、言っちゃ悪いけどあなたに引き合いなんか来ないよ」
 
ここでもADHD夫は
「君はどうして夫のことを信頼できないんだ?!」
の、一点張りです。
 
カサンドラな筆者は
「口先の言葉なんか誰も信用しないよ。結果が全て。結果を出したら信用する」と言ったのですが、ADHD夫は癇癪起こすばかりで会話になりませんでした。
 
ああ、ここで、別れればよかったなあ。

 

ADHDの虚言癖の理由とは?

虚言には何パターンかある


ADHDの人がトンチンカンな虚言を言うとき、よく観察していると主に3パターンあることに気づきます。

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