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その10 1週間だけの特等席をあなたと

ノイバラ開花から、早5日目の庭です。とにかくお天気が不安定で、雷雨予報がずらり。花の時期に雨って辛いですよね。はらはらします。しかし噂通り、ここ数年で作出のイングリッシュローズたちは雨にも強かったです。

咲き始めだったこともあり幾分しっかりしていたからでしょうか、花びらが無残に散らされることもありませんでした。けれど、予想外の低温にストロベリー・ヒルの開花が遅れ、これはやきもきさせられました。

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そんな朝、ようやく一輪が!おおっ、ついにいくか!と思いましたが、その日の朝はなんと8度で、他の蕾たちは続くことなく沈黙……。それでもこのフリルたっぷりの花には癒されます。これはまだ緩い方。中心にみっしりと花びらが並ぶ姿は非常に印象的です。

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お隣ではレイクちゃんが次々と開花。アメリカでは、半日陰でもよく咲くと言われているザ・レディ・オブ・ザ・レイクですが、その強さを遺憾なく発揮というところでしょうか。

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咲いた一輪を見上げながら、ストロベリー・ヒルが咲き揃うのは今週末かなあ、なんて思っていたらまたもや激しい雷雨(夜中)。さらに翌朝からの気温上昇で、ノイバラが一気にピークを迎えてしまいました。雄しべが刻々と黒くなっていくんです!これは一大事だと青くなっていたら、さすがのストロベリー・ヒルも目覚めたようです。

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ということで、当初の予定より前倒しになりますが、ノイバラのお茶会2回目を金曜日午前に(午後からはまたもや強烈夏日なので!)敢行することにしました!残念ながらノイバラ、もう1週間は持ちそうにありませんからね(部分的にはいけるでしょうが)。

*1回目のお茶会のお話はこちら

そうと決まれば急いで準備!なのですが、土曜日に買い出しに行って、なんて思っていましたから、がーん、生クリームもヨーグルトもトッピングに使えるようなフルーツも、なにもありません。さらに、その夕方からは学校行事で外出しなければならないため、買物は無理。とにかく今あるもので考えろ!私、みたいな状況。でもなあ。

と、先週末買ったJELL-O(日本のゼリーより固いアメリカのゼリー)の牛乳を混ぜるだけでできるレアチーズケーキ(チョコレート味)の素を思い出しました。(どれだけ固いものができるのか、興味津々だったもので)。

それでも作るかと思いつつ、もう一度冷蔵庫を覗いたら、サイドポケットに豆乳を発見!これならいけるかも?(クリームチーズだけはありましたから)どうにかレアチーズケーキは作れそうですが、実験くんのアガーを合わせてみる余裕はなかったので、それはまた次回。

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豆乳を使うレシピ、生地がさらっとしているので抹茶を混ぜる場合は緑色のケーキになるわけですが、どうしてもマーブルにしてみたかった私。強引に抹茶を流し込んでみたところ、マーブルにはならず(当たり前です)なにやら怪しい模様に……さらにはその抹茶部分が……いやいやもうこれ以上は語るまい、本日のケーキは抹茶レアチーズケーキ(葉っぱ模様)、ボトムはチョコレート風味のグラハムクラッカー、以上です。

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そんなすったもんだの木曜日を超えて迎えた金曜日。色が増えてとっても嬉しいローズガーデン。ああ、もう少しノイバラを楽しんでいたかったなあ。この風景も見納めですが、今日一日を存分に堪能したいと思います。

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今回のティーセットはこんな感じ。茶器は一回目と同じですが、可愛らしく可愛らしくと考えて、テーブルクロスを変えました。ちょっと色をプラスすると印象も変わりますよね。

テーブルのお花もノイバラが咲ききってしまっているのでつるバラたちに。ストロベリー・ヒルの巻いた花びらが綺麗!嬉しくてあっちからもこっちからも撮りました。本当に愛らしい花です。

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甘く華やかな香りをまとう、小さな白い花たちに囲まれる至福の時間、今年は残念ながら1週間しかありませんでした。あっという間に駆け抜けていく一季咲き。物足りなく思うこともありますが、その限られた時間が、より情熱を傾けることにつながっていくのかもしれません。

ノイバラのお茶会はこれに終了ですが、イングリッシュローズたちはこれからが本番。スタートはお天気に泣かされましたが、それでもバラの季節に入って庭は日々活気付いています。ホットココアにノヴァーリス、クレア・オースチンもほころび始めました。

そうそう、今年新しく植えたア・シュロップシャイア・ラド、なかなか蕾が付かなくて焦りましたが(ストロベリー・ヒルの時と比較して)ようやく。そんなぶどう棚の下の様子や新しい色の共演はまた追ってお届けします。

ノイバラの時間、素敵な特等席での1週間をご一緒できてよかったです。



サポートありがとうございます。重病に苦しむ子供たちの英国の慈善団体Roald Dahl’s Marvellous Children’s Charityに売り上げが寄付されるバラ、ロアルド・ダールを買わせていただきたいと思います。