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RDG レッドデータガール3 夏休みの過ごし方 著:荻原規子

13年前にこの本と出会って、いつか絶対に戸隠神社へ行こうと決意したんだった。

それを思い出したから、戸隠神社へ行く前に小説を読み返してる。読み終わったら、アニメ版のDVDも見てみたいと思ってる。

荻原さんは、50才の時にこの本を書いたらしい。当時は立派な大人がどうしてこんなにも高校生という、大人でも子供でもない絶妙な時期の女子高生の心情をここまで理解して書けるのかと、とても衝撃を受けたんだ。

大人の中にも子供の頃の気持ちを忘れてない、素敵な大人がいるんだ。私たち子供の気持ちを端から全否定して、理詰めで説得してくるような大人なんかじゃなくて。ちゃんと子供の気持ちを分かってくれる、理解がある大人がこの世の中に本当に居るんだ。私も、絶対にこんな大人になるんだ!って。私も荻原さんみたいな子供の心情とその成長を描いた、そんな小説をいつかは書いてみたい!そう彼女に憧れたんだった。

私にとって本は、著者と一対一で会話ができる素敵なものだった。本は今を生きてる人はもちろん、今はいない昔の偉人とだって時代を越えて話しができる最高のものだった。寂しかった一人の時間が、彼らと集中して会話ができるという最高の時間に変わったんだ。

あぁ、何年ぶりに本と向き合ったんだっけ。
最近は、自己啓発本とかビジネス書とかばっかりだったから。

久しぶりに、読んだ今は13年前に読んでた当時の気持ちも蘇ってきたんだ。あぁ、本当に懐かしい。この歳になってもまだ、子供の頃の気持ちになれるなんて思いもしなかった。

こんな気持ちにまだなれる自分が居た事が、とても嬉しい。大丈夫、私にはまだ感性が在る。

当時嫌だったのは感性が鈍い大人になる事だった。子供の気持ちに寄り添うことができる大人になりたかった。

当時の私からは想像もつかなかっただろうなぁ。
今の私は(笑)


大人になった今、私は理想通りの大人になれただろうか?少なくとも、そうなれるようには努力してきたつもりだから。きっと、当時の私に大嫌いだと拒絶されないくらいの大人にはなれたと思う(笑)


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