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Avatar2: The Way of Water

アバター2を観てきた。
とても美しい映像で感動した。
とにもかくにも1800円以上の価値が私にとってはあった。

海の民の話し。
海の映像を観れるだけで、私は大満足だった。

夢でアバターみたいな青色の肌の人達が、川を泳いで戦争に向かう夢を見た。一緒に肌色の人間が泳いで向かっていった、そんな夢を見たからこの映画を見に行こうと決めたんだった。

だいたいは人と自然との戦いの話しで哀しくなってしまった。だって、これは私が知ってる話しだ。この地球で起こっている事、そのものだったから。

映画をみてる最中に、ずっと思ってた事がある。「どうすれば彼らは、私達は地球や自然と共存できるんだろう?」と。

主人公と大佐はもう絶対に和解出来ないんだろうか?と。もう争いで決着をつけるのは嫌だなぁ、、、

たぶんきっと、大佐の息子で戦争孤児だった子(主人公達とその子どもたちと赤ん坊の頃から一緒に育った人間の子)も私と同じ気持ちで二人を見てたに違いないと思う。

私は彼こそが真の戦士だと思う。
敵である人間に捕まって、やっと逃げ出せたと思ったのに主人公の子どもたちを助ける為に道案内とともに敵船に戻る。
主人公の嫁に刃を向けられて人質にとられたのに、父親に自分の命乞いを絶対にしなかった。
父親の命を助けても、一緒には行かなかった。
自分を殺そうとした彼女がいるナヴィ一家の元へと戻っていく彼は、どんな気持ちだったんだろう。

こんなの、人間とナヴィは争ってる事。
ナヴィは人間を憎んでる事。
自分はその人間の子供であって、決してナヴィとは違うんだって事が腹の底から分かってないと出来ないと思う。それに加えて、自分は絶対に父親と同じ人種にはならないという決意がないと出来ないと思う。

ナヴィとは違う。
父たちのような人間にもなりたくない彼は、それでもナヴィ達の近くで生きる事を選んだんだ。圧倒的な孤独をも内包しながら。ここで生きると腹を括ったんだと思う。



私にはそこに一人の人間の覚悟と気高さが見える。あぁ、人間ってやっぱり素敵だよ。そんな人が凄く愛しいよって言いたい。

ジェームズキャメロン監督。
人類はずっと地球を壊し続けてきた悪だって言いたいのは分かるよ、だけどだけどさ人間という個人の側から見るとそんなに捨てたもんじゃないよって思うんだ。それに警鐘を鳴らしてくれる人だって居るし、このままじゃ駄目だって気付いて自分なりに行動してる人だって居る。

人類、そんなに捨てたもんじゃないよって私は思いたいから。人を妬んだり、恨んだりした事もあったけどでも、結局人はそれぞれが精一杯生きているんだって気付いてからは愛しさに変わったんだ。

私も彼のように、泥中で咲く蓮のように凛とした人間で在れるよう努力していこうと思うんだ。

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