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いましかうまくなれないチェロ~2024年の先生とチェロとワタシ

(写真はみんなのフォトギャラリーから頂ました!)

昨日はレッスンでした。
K先生は、最近、体調が悪いらしく、いつもなら、ガハガハガハと笑ったりするのが、最近は妙に機嫌の悪い顔をしている。
私は、先生が体調が悪くて教えてもらえない、などになったら超大事なので、いそいそと体調にいいらしいものを持っていき、無理やり食べさせようと、ただでさえ重いチェロを背にして、練習曲集を何冊もはいった手提げに、さらにレッスンを録画するためのビデオカメラのはいったリュックに、そして昨日は、K先生に持っていく、梅酢だの、はちみつだのが入った紙袋を抱えて歩いていた。人からみたら、なんであの人あんなに荷物かかえてんの?というふうに思うだろうが、本人は抱えて歩くのでせいいっぱいなので、格好悪いのは気にしていられないのだった。

最近、とにかく、1回ごとのレッスンで、長年くすぶっている問題の解決をしないと、もう一生間に合わない、と思うようになり、毎回、今日のテーマを決めていくようになった。これまでもそうしてきたが、私の今回で決めるという強い気持ちが足りないのか、気持ちがあっても技量が足りないからできないのか、とにかく、いつまでも同じ問題をくすぶらせてきた。しかし、私の2025年問題(日本がすごぉぉぉい怖いことになり、命の存続も実は危うい)が目前となり、これができるのは、できるようになった時(つまり、いついつまでにできる、という時限を設けない)というのでは、到底、今生ではチェロをものにできないので、ここで態度を大きく改める必要がでてきてしまったのであった。とにかく、あと1年以内に、どうしても、一人演奏会をしなければ!とひとり焦っているワタシなのでした。

昨日は、ボーイングを再度、K先生が細かくみてくれ、右手の親指の添え方、右手の軌道を変えるように指導して頂いた。親指の角度ひとつで、こんなに音が変わるのだと思うと、不思議だが、実際に耳できくと明らかなのだ。いつも、自分の練習で自分が弾いているのを撮影し、それをチェックしながら練習しているが、これまで、おもちゃのサルのようであったワタシのボーイングは、やっと、やっと、やっと、まともな人のボーイングに近づいてきたのであった。当然、ボーイングがきれいになると、音もきれいになり、、、、なのだが、今度は音の改善問題に。

K先生は、音を変えるのは時間がかかるよ、と、ワタシの意気込みを一蹴されていたのだが、昨日は、どうにかきれいな音がだせて、K先生も、あとで家に帰宅してレッスンビデオを見直したら、「やった、できた!」とヨロコンでいた。
そしてビデオの中で先生は、「頑張れ~」ともおっしゃっていたのだが、もしかして、上手くなれなくて辛いのは、ワタシもK先生も、同じくらいとは言わないけれど、K先生も、デキの超悪いワタシを弟子にして、後悔するくらい辛いのかもしれないな、と、夜中にビデオを観ながら思ったのだった。

チェロのヘレン・ケラーはワタシ?と思う程、チェロの練習量に反比例するくらいにうまくなれないワタシであったが、だからこそ、じゃあこれできれいな音がだせなかったらおかしいやろ?と思うので、誰よりもきれいな音を出して、いままでワタシを足蹴にしてくれた人々をあっと言わせたいという野望に燃えているのでした。

K先生はレッスンの終わり、ワタシの持っていったはちみつをなめ、「あ、おいしい」と喜んでくれた。梅酢は、「これ、酒にいれられるの?」ときいてきて、体調悪いと言いながらまだ酒飲むんですか?って感じでしたが、、、、
先生、元気でいてくださいね、ワタシのために。

(次回につづく)

チェロで大学院への進学を目指しています。 面白かったら、どうぞ宜しくお願い致します!!有難うございます!!