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人生は答え合わせとマル付けの繰り返し

自分の子ども時代がツラかった。あるいはそう記憶している人は、みずからが家庭を持つようになると、まるでその記憶を分厚いペンキで塗り直すように、「理想の家庭をつくること」に躍起になって、無意識にがんばりすぎちゃうのかもな…と、フと思った。(わたしのこと。)

そう考えると、そういう人に本当に必要なのは、理想の家庭をつくることでも、理想の母になることでもなくて、「自分の子ども時代の良かった部分も悪かった部分も、ぜんぶ含めてマルだったんだ」と、芯から思えるようになるための体験を積むことなのかもしれない。

それは起こった事実をなかったことにするとか、蓋をするとかそういうことじゃなくて、ありのままに全部見つめ直して、ひとつひとつにマルを付けていく作業。

その作業に終わりはなくて、きっと永遠にそれを繰り返していくのが人生なのだろう。

それでもきっと、ひとつ、またひとつとマルを付けていく度に、きっと心は軽くなっていく気がしている。


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