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2017年4月の記事一覧

ほんとに将来どうするつもりだったの?

ほんとに将来どうするつもりだったの?

だったらお前は大丈夫だ。

その人のことをほとんど知らないのに、たったひとつの共通項を見つけるだけでそう思えてしまうことがある。たとえばぼくの場合だと、ストーン・ローゼズのファンに対してはそう思ってしまうし、ドラマ『フレンズ』のファンについても心が許せてしまう。もう少し規模の小さいところで言うなら、第1回のフジロックに参加していた人、あの場に居合わせた人については、たとえ音楽的な趣味に相当な隔たり

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「わかってる」人はわかってない

「わかってる」人はわかってない

  週末、金沢の21世紀美術館へ行ってきた。

 メディアアーティストの八谷さんと対談をするためだ。何度もニアミスをしていたのだけど、正式に話をするのは今回が初めて。東京でお会いすることもできただけろうけど、せっかくの機会だから、21世紀美術館に行って八谷さんが制作している一人乗りジェットグライダーをみて、対談をした。そんな出会い方をしたほうが、記憶に残るからその人との縁が強くなる。

 週末も今

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物語のはじまりはどこにあるか。

物語のはじまりはどこにあるか。

ぼくはそれほど熱心なツイッターの使い手ではない。

もともとおもしろいことを書くのは苦手なほうだし、反射神経が試されるようなSNS空間では、なおさらおもしろくなれない。自分ごとながら「おれのツイッターをフォローしても、あんまりおもしろくないだろうなあ」と心配になり、申し訳ない気持ちになる。そんなぼくのツイッターで、これまでいちばんリツイートされたのはこの投稿だ。

去年の8月、PL学園時代の清原和

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忘れちゃいけない、忘れたくないこと。

忘れちゃいけない、忘れたくないこと。

これは忘れちゃいけないことだよなあ、と思った話をします。

先日TBSの番組で、イチロー選手が独占インタビューに答えていました。
なぜイチロー選手の身体は衰えないのか。不振にあえいだ2015年から、大復活した2016年にかけて、イチロー選手のバッティングにどのような変化(進化)があったのか。興味深い話が続いた終盤、こんな質問が飛びました。

「もしも自分と同じ価値観でバッティングを語り合える相手が

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コンピュータ将棋を見て、クリエイティブについて考えた。

コンピュータ将棋を見て、クリエイティブについて考えた。

将棋の佐藤天彦名人が、コンピュータと対戦して敗北した。

相手のソフト・Ponanzaのレイティングは、名人より800以上高いと言われている。レイティングというのは強さの指標で、400差があると高い方の勝率が9割になる。800差というのは、9割勝つ相手に9割勝つということで、勝率でいうと99%になる。だから、勝敗はある程度わかっていたことではあるんだけど、内容はやっぱりおもしろかった。

対局前に

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4月の憂鬱に、Google Earthとプチ哲学

4月の憂鬱に、Google Earthとプチ哲学

4月に入り、東京はようやくあたたかくなってきた。分厚いコートを脱いですこし薄着になった肌にあたるぬるい風や、植物の気配のあるすこしほこりっぽいにおい、あたたかい日差しをあびた桜の花の生命力、新社会人たちの新品のスプリングコートの張りを見ては、すこし憂鬱な気分になる人も多いのではないかと思う。季節の変わり目のなかでも特に冬から春になるときの変化は、まるですべてが変わるようで、ついていけない人が多いの

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