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<子育てとお金の話③>子どもに渡すお小遣いはいくら?平均金額を調べてみた

ある程度子どもが大きくなってくると、お小遣いを渡す家庭も多いでしょう。しかし最初は、いくらぐらい渡すべきか迷うもの。よその家庭のお金事情は意外と分からないし、適切な目安が知りたいですよね。

そこでこの記事では、子ども(主に小学校低学年)に渡すお小遣いの相場感について見ていきます。親子で納得できる金額やルールを決められるよう、参考にしていただけると嬉しいです。

<このnoteは『COTETE Labo』掲載記事です>

小学生のお小遣いの平均額・頻度

お小遣いの相場を知るために、ここでは二つの調査結果を紹介します。

一つ目は、金融広報中央委員会「子どものくらしとお金に関する調査(第3回)2015年度」(2015年12月~2016年3月実施)の結果から。

・おこづかいは、小学生の7割強、中学生の8割強、高校生の約8割が「もらっている」と回答している。
・小学生のおこづかいのもらい方をみると、低学年では、「ときどき」もらっているとの回答が6割弱で最も多い。
・最も多い回答(最頻値)は、「月に1回」もらう場合で 500 円「ときどき」もらう場合で、低学年と中学年は 100 円、高学年は 1,000 円となっている。

出典:金融広報中央委員会
「子どものくらしとお金に関する調査(第3回)2015年度」より抜粋

二つ目に紹介するのは、株式会社バンダイ「小中学生のおこづかいに関する意識調査」(2019年4月実施)の結果です。

定期的におこづかいをもらっている小中学生は 42.7%。(小学生 34.5%、中学生 59.0%)
・親からもらう定期的なおこづかいの1 カ月の平均金額は 1,892 円。
・定期的なおこづかいに加え、不定期にもらうおこづかいについても聞いたところ(中略)「必要な時にもらう金額」の平均金額は、親からは1,371円、祖父母からは2,884円という結果になり……

株式会社バンダイ「小中学生のおこづかいに関する意識調査」より抜粋

この調査レポートの表を見ると、定期的なおこづかいの1ヵ月の平均金額は、小学1~3年生:1,207円、小学4~6年生:1,996円とあります。

2つの調査からは、小学生のお小遣い事情について以下のようなことが分かります。

◎ 小学生はお小遣いを定期的にもらっていない子の方が多い(高学年になるにつれて月1回など定期的になっていく傾向)
◎ 定期的なお小遣いでは、低学年:1ヵ月500円~約1,200円、高学年:1ヵ月500~約2,000円程度が相場といえそう
◎ ときどきもらうお小遣いでは、1回100円~約1,400円(祖父母からだと約2,900円!)と金額に幅がある

お小遣いは家計と直結するものですし、家庭ごとの考え方があります。そのため金額や頻度にはかなり幅があると考えられますが、それでも上記のような目安は参考になりそうですね。

我が家(小学2年生)の場合

現在我が家では、小学2年生の娘にお小遣いを渡していません。というのも、1年生の時は本人にそれほど興味がなく、年齢的にお小遣い帳をつけることも難しかったため、お試し1ヵ月目ですぐにやめました。

そして2年生になっても、定期的なお小遣いにはあまり興味なし。必要な文具・雑貨、お菓子やジュース類も、その都度親=私が購入しています。

お金や買い物に興味がないわけではなく、むしろあるほう(笑)だと思いますが、これまで貯めたお年玉や、帰省時に祖父母からもらったお小遣いで満足しているのでしょう。どうしても欲しいものはそこから出し、普段は特に困っていないようです。

我が家では「お手伝いをしたらお小遣いをあげる」という制度も取り入れていません。なんとなく“お金で釣る”感覚が嫌なのと、アンダーマイニング効果(好きでやっていたのに報酬が目的になり、やる気が下がること)を避けたいという意図からです。このあたりは家庭の教育方針にもよりますね。

ということで、我が家のお小遣い制度はまだまだ未完成。これから我が家なりの、娘に合ったルールを作っていこうと思います。

ちなみに私が小学生の頃(約30年前)は、学年数+100円というルールで毎月お小遣いをもらっていました。4年生500円、5年生600円、6年生700円といった感じです。中学生からは月1,000円〜に。当時はこれで十分で、範囲内で優先順位をつけ、自分なりにやりくりしていたと記憶しています。

お小遣いをきっかけに、家庭でお金を学ぼう

子どもに渡すお小遣いは、子どもが「自分ごと」としてお金を考える貴重な機会です。今年4月からは高校で金融教育の授業も始まりましたが、その最初の一歩は、お小遣いを通じた身近な学びにあるかもしれません。

今回紹介した調査では、小学校低学年では1ヵ月500円~約1,200円が目安、もしくは1回100円~約1,400円が目安ということが分かりました。このような結果を参考にしながら、子どもの年齢や興味・関心、性格に合わせてお小遣いのルールを決められるといいですね。


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