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キャリーケースを持って街を歩こう。地方創生に思うこと。

今、インバウンド事業が熱くさまざまな取り組みがされていて今まで私たちが知らない地方の魅力を知る機会が増えてきました。
しかし、建築家目線でみるともったいない!と思う
地方創生の見落としがちなポイントをまとめてみました。
個人旅行者も多くなってきたので団体バスの観光客が多い地域は
とくに実践されるといいのかなと思います。

まず提案したいのは、「キャリーケースを持って街を歩く」ことです!
お酒を飲みたいので車移動しない旅をする方も多いと思います。
私もその一人です。そんなときに地方の都市についてキャリーケースで改札に向かおうとしようとするときに「EVがない!!!」とわかると絶望した気持ちになります。
また、出張先で少し観光したいと思っていても気軽に荷物を預けられる場所がなくてせっかくきたのに神社などにお参りできず残念な気持ちになることもあります。

キャリーケースを持って歩いてみると
個人旅行者フレンドリーになるだけではなく、
女性や子ども連れの家族、車椅子を使う人たちにとっても、もっと歩きやす、歩行者フレンドリーな街づくりへつながります。
通路幅、段差、EVの有無、またはトイレはじめとしたさまざまなところで困りごとはないか確認いただきたいのです。
駅のロッカーなども預けることができるでしょうか。
またバスやタクシーはキャリーケースを持ったまま自由に使えるでしょうか。
ハードで対応しなくても、ソフトで対応できることもたくさんあると思います。
困りごとがあると、その街に受けいられていないのかなとさみしい気持ちになります。そのようなことが1つでも減るようにぜひ歩いてみてください。

今の日本の地方は、どうしても車が中心になりがちです。でも、この車中心の生活が、知らず知らずのうちに無意識な男性優位の社会を作り出しているかもしれません。車がないと不便…そんな生活から、少しずつでも自由になっていくと女性や若者たちが、もっと気軽に地方都市での生活を選べるようになるかもしれません。

そして、若者の中には、学生の方など、お財布の都合で車を持たずに生活する人もいます。地方都市がそんな選択をサポートすることで、結果として、若者の定住、地方移住も進むかもしれませn。

地方都市のこれからを考えるとき、女性の視点をはじめとする多様な視点を取り入れ、車中心の生活から少しずつ離れていくことが大切です。キャリーケースを引いて街を歩くような小さな体験が、誰もが快適に過ごせる街への第一歩になります。このちょっとしたアクションが、地方都市に明るい未来をもたらすかもしれません。

そして、地方創生には、新しい文化を育てる素敵な力があります。多様性を大切にすることで、新しいアイデアや価値観が生まれ、地域ならではの文化として育っていきます。地方創生の取り組みを通じて、いろんな背景を持つ人たちが集まり、お互いに話し合うことで、誰もが受け入れられる社会が築かれていきます。このプロセスは、地域を元気にするだけでなく、私たち一人ひとりが学び、成長する機会もくれるのです。

地方創生のダイバーシティについて、一緒に考え、行動しましょう。小さな一歩が、地方都市に新しい息吹をもたらし、魅力あふれる未来を創造することにつながるのです。

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