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日本の治安を守っている組織!地域防犯パトロール隊について

 貴方の地域では地域パトロール隊の発足はありますか?

 地域の人達が蛍光色の上着(ジャンバーだったり、ベストだったり様々)を着て街中を練り歩く(散歩?)姿を見たことはありませんか?


 今回はこの活動に関してです。


1、事件の発生件数と必要な警察官数

【防犯の基礎知識】

 こちらでも言いましたが、日本は防犯に関しては警察に頼るのは危険です。


 その理由は【警察は防犯に関しては一切教育を受けていない素人だから】です。


 ここではそのようになった理由を少し詳しく説明します。

 過去刑法犯罪の認知件数が最も多かったのが平成13年です。

 年間約280~290万件でした。


 認知件数は実際に発生している件数の2割くらいと言われていますので、実際には1000万件を超える事件が発生していたと考えられています。


 これを警察だけで予防(防犯)するためには、最低でもあと50万人の増員が必要と言われています。


 現在の日本の警察官が全国で27、28万人くらいで「税金泥棒」と言われるくらいですから、どれだけ凄い大改革になるかわかりますよね。


2、警察が防犯から手を引いたキッカケ

 平成13年7月22日 当時の警察庁長官(引退されている方なので名前は伏せておきます)が定例会見にて、

当時悪化の一途を辿っていた治安について

「警察だけで対応するのは難しい。これからは地域住民による、自主的な安全・安心な街づくりが大切だ。防犯協会やNPO法人などに期待している。」

と警察力だけでの治安維持には限界があることを指摘しました。


 そこから警察官を教育する期間、警察学校では防犯の授業は一切ありません。

 警察官を教育する場所で防犯を一切やらないわけですから、警察は防犯の適切な知識は持っていないと言う事です。


 実際私も警察現役時代に防犯教育は一切受けていません。

 

防犯のプロとして学んだ今では、警察によるダメな防犯指導方法の代表

「何かあったら自分達で何かしようとせず、すぐに110番通報して下さい。」

と指導していたことが恥ずかしく思っているほどです。


 この指導をする警察官は防犯のド素人です。


 平成13年6月に大阪で発生した、殺人鬼による小学校襲撃、通称:池田小学校事件。


 この事件で被害が拡大した原因が、警察官によるこの

「自分達では何もするな。警察に通報して下さい」

と言う指導なんです。


 何故指導のせいなのか?に興味がある人がいればその内記事にします。


 この指導のせいで小学生が多く殺されました。

 普通なら「これではダメだ!」と別の指導を考えますよね?

 でも今でもこの指導が一番多くされています。


 何故か?

 池田小学校事件でのこれを知らないからです。


 何故知らないのか?

 防犯教育を一切されていないからです。


 だから、警察に頼りきるのは危険なんですね。


3、地域防犯パトロール隊の発足

 この衝撃発言から自主防犯の考え方が強まりました。

 それによって地域での治安回復のためにパトロール隊が発足されていきます。


 この会見から5年で3万グループを超え、パトロール隊員数は約200万人になりました。

 この年の犯罪認知件数は約230万件くらいです。

 発足前と比べると実に50~60万件の減少です。


 「あんなのただ散歩してるだけじゃん」

との批判を受けることも少なくない地域防犯パトロール隊ですが、実は防犯に大いに貢献しているんですね。


 実は彼らの活動はとても理に適っているんですよ。

 理論上の話になるので省略しますが。


4、最後に

 防犯を知らない人が防犯に貢献している人達に批判をぶつけるのは変ですよね。


 これを知って、せめて批判だけでもしないで欲しいと思います。


 実際問題として防犯パトロール隊の中にも正義感が強すぎる人は

「こんなの無駄だ!もっと危険な場所をやらないと」

と警察に意見してくる人もいます。


 しかし、それは防犯を知らない人の意見なんですよ!

 防犯パトロール隊の領域を意識し、その領域での最大の活動をして欲しいと思います。


 それが出来ない・無意味だと言うのなら警察官になるとか、もっと大規模な組織になってから行って欲しいと思います。


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