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母さん達、暇なし

男と女、学生時代は女子の方がしっかりしていると言われている。
新卒採用時もよく言うのが、女子の方が初めは使いやすい。器用だし、要領もいいことが多い。それがいつからか逆転をする。
これが、人事の鉄則
採用の際は、男の子を大事にしろと言う。だって前述の通り、男性の方が伸びしろがあると一般的に言われるから。それは何故か?

産休育休を挟む可能性のあるお母さん達、お父さん達と同じように働けるのか、答えは否だからだと思う。

そんなことはない、負けないと言う人がいるかもしれないが、実際には子供を産むのは女だし、子供が熱を出したら休むのはデフォルトで母なことが多いのではないだろうか?

共働きでも、父さん達はこう言うだろう「大変だね、行ってきます」と。

実際に、数年前まで夫との会話の中で、相槌を打っていたビジネスの話や、友達との会話が成り立っていた芸能やニュースの話題、
例えば、読書とか買い物などの趣味の話題など、
全ての分野において全く付いて行けなくなった。

仮面ライダーの種類とか、アンパンマンのキャラクターとか、いないいないばあの子役のこととか、習い事の種類とかそういうのは詳しくなったけど、それが何か役立つのか?

育児の期間が長いほど、世間とのズレは拡大する。
だからこそ、夫からのモラハラなんていう言葉が出たりするのではないだろうか?
でも実は、母達には、勉強したり何かを読んだり、情報を収集したり、そういう時間がないからなのではないか?
私はよく思う、果たしてこんなにも私は無知だったかしら?と。
先日、子供2人を置いて旅に行き、飛行機で読書する時間があった。
こんな私でもかなり恵まれている方だ。
子供を2人も置いていける環境にあり、なおかつ好き勝手に旅に行けて、子供が3人いるにも関わらず、しかも、障害のある子供がいても仕事ができる環境にあるのだ。
同じ母でも、子供が1人なのか2人なのか3人なのか、その子が健康なのかでも時間の使い方は全然違うだろう。

そんな時、インフルエンザになり、なんて暇なんだと思った。
パソコンを開いて仕事をする気にはならない、38.5度、寒気でダウンを二枚羽織り、それでも寒くて毛布をぐるぐる巻きにした人間恵方巻きのようなスタイルでも、私には時間があった

久しぶりに日経ビジネスを読むと、ノーベル賞受賞経済学者の外国人が、行動経済学の記事を書いていた。読むと納得の記事、ふむふむと読み進めると、日本について書いていた。

「その会合には50人が集まりましたが女性が僅か2人。人口の半分を置き去りにするようではもったいないですよ。私は自分の妻が社会に存在しないかのように扱われるのは嫌です」と。

まさに、社会から存在していない母達がどれだけいるのだろうかと考えると、もう少し何とかならないものだろうかと思った。

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