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帯がないから図書館で本を選ぶのは楽しい

いかがお過ごしですか、長谷川ちゃみです。

本屋さんも好きで、半日くらいは余裕でうろうろできます。でも、図書館で本を選ぶときは、本屋さんとはまた違った楽しさがあり、図書館も好きです。

図書館で本を選ぶとき、本に帯が付いていないところがいいなと思います。

「〇〇大賞ノミネート」とか、「〇〇氏絶賛!」とか、「全米が泣いた」(⇐ちょっと古いですかね、昔は映画の宣伝でよく聞きました)みたいな情報が本に付帯していないんですよね、図書館では。

ベストセラーもそうでないのも同じように著者名であいうえお順に並んでいるところも、図書館の好きなところです。

小説は、タイトルでは内容が分かりにくいものが多いので、図書館では、装丁から醸し出される本の雰囲気みたいなもので選ぶのが楽しいです。

先日は、こちらの本を手に取りました。

三浦しをん著 「愛なき世界」

装丁には、濃紺をバックに草花が描かれるとともに、メタリックな青色でDNAとおぼしき螺旋や、ピンセットなどが描かれています。私は農学部出身なので親近感を覚えました。

ページをめくると、冒頭、老舗洋食屋のシーンから始まります。どうやら、主人公は洋食屋で住み込みで働く若き料理人の青年のようです。人情ものでしょうか。いや、でも、愛なき世界ですからね。人情ものではないかも。

愛なき世界・・・。表紙に描かれた草花から想起する静かな生命力とは裏腹に、タイトルからは無機質な印象を受けます。

どんな物語なのでしょう。読むのが楽しみです。

それでは、また。


三浦しをん著  愛なき世界


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