見出し画像

100日後におでかけする大学院生【#7】自分の身体は実験台(アカシジア編)

こんにちは。おでかけ志願者のちゃんたです。

昨日は、希死念慮が猛威をふるっていたのですが、ここにきて100日という縛りが見事に安全装置として働いてくれております。


さて、みなさんは『アカシジア』という言葉を聞いたことがありますか?

医療系の国家試験では頻出なのですが、かくいう私も実は忘れておりました…。

アカシジアは、「静座不能症」と訳される字の通り、座ったままでじっとしていられなくなる症状で、本人にとって大変不快なものです。ほとんどがお薬の副作用によって生じると言われています。

アカシジアについて|名古屋の心療内科


「足がソワソワ、ムズムズする」
「貧乏ゆすりが止められない」


字面だけだと、そこまで重篤な症状に見えない
と思ってしまいませんか?(私は国家試験勉強時、正直そう感じていました…)

実際に体験して、まさかこんなに苦しいものだとは思いませんでした。 

アカシジアは、誰もが経験する可能性がある症状です。是非、多くの方に知っていただきたいと思います。

アカシジアの辛さ

アカシジアの辛さは身体的なものだけではありません。それに伴う日常生活への支障もまた問題になるのです。

身体のムズムズ・ソワソワ感
→それを軽減するために絶えず身体を動かす
疲労感睡眠障害(入眠困難・中途覚醒)

酷い場合には、自傷自殺企図にも繋がる場合があるとすら言われています。

確かに、私も「足を切り落としてしまいたい」と思うほど辛いときがありました。

特に夜ベッドに入ってから寝るまでは戦いです。
常に足を動かしたり、身体を揺らし続けなければ落ち着かないのですから、簡単に眠れるはずがありません。

私はベットの中で泣きそうになりながら、
アカシジア  対処法』とスマホで検索しました。
しかし、検索結果は望むものと少し違いました。


対処法が見つからない

全くないわけではありません。正しくは、
薬剤以外の対処法が見つからない」です。

『アカシジア 対処法』と検索すると、もちろん結果は出てきます。しかし、基本的には

原因となる薬剤の中止、または減量
アカシジアを和らげる薬剤の併用や注射
という文言です。

つまり、自宅で自分で今すぐできる対処法は確立されていないのです。
私はこの事実に打ちのめされました…。

え、つまり次の診察までに、この状態を耐え抜くしかないのか…?
ちなみに後日、薬の種類を変えましたが、残念ながらアカシジアは治まらず…。

「こうなったら自分の身体を実験台として、アカシジアを軽減する方法を見つけてやろう!」
と、医療研究者の端くれである私は一念発起したのです。

実験の途中経過

研究を行うためには、基本的に倫理申請というものが必要になります。非常に手間がかかる大変な過程です。

しかし、自分の身体であれば、もちろん倫理申請など必要ありません。私はこれ幸いにと、自分のアカシジア症状を使って、いろいろと試してみることにしました。

以下、少しは効果があるかも?という項目です。
(まだまだ検証の途中ですが…)

①自分の脈や鼓動をはかる(入眠時に効果的?)
②音楽をきく(ラップのようなテンポが速い曲)
③落ち込む

③については弁明させてください。
抑うつ、希死念慮が強いときアカシジアがピタリと止まるのです。私だけでしょうか?
(もし同じ方がいればコメントやXのDMなどで教えていただきたいです🙇‍♂️)

他にもストレッチや体操などをいくつか試しましたが、特にこれといった効果は分からず…。

今後も私のアカシジアが続く限りは試していきたいので、90日後ぐらいに結果が報告できればと思います。

どこかの研究者や学生の方へ

私がこのような個人談をnoteに書く理由は、同じような症状に苦しむ誰か、今後苦しむかもしれない誰かの助けになればという思いからです。

しかし、もう一つ。このnoteをたまたま目にしたどこかの研究者の、アイデアの欠片にでもなってくれればと思うからです。

本当は私自身の手でしっかりと研究をしたいです。しかし、ご存知の通り研究にはお金がかかります。アカシジアの研究については、先生にも打診してみましたが、すぐには良い回答を得られなさそうでした。ただの一修士学生の身分が言うことなのですから、当然です。

今後、学振や科研費が取れれば自分で研究を行えるかもしれません。ですが、それまで私が生きられるのか、正直わかりません。
今は、自分の希死念慮に抗うことに精一杯で、博士進学にも迷いが出ているからです。

このnoteを読んで、アカシジアという論文数も少なく、メジャーとはいえない症状に少しでも興味を持っていただければ幸いです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?