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住宅ローン残高220兆円

    先日の日経一面に表題の記事が載った。住宅ローン残高はバブル期を上回り、過去最高の水準とのこと。住宅ローンの金利は低く、その上住宅ローン減税を加味すれば実質マイナスになることもある為、住宅の購入意欲は高くなったのはうなずける。

  では住宅ローンの個人リスクはなんだろう。

 一つは金利。今の日本は金利水準が低いが、世界各国金利が上昇しつつある。7割以上が変動金利である住宅ローン(そもそも変動しか選べない場合もあるが)が家計を脅かすのは想像に難くない。

 次に返済原資。給与水準は右上がりではなくなっている。退職金にしても、退職給付債務のスリム化を狙い確定給付を増やす企業が増えている現状では期待しづらい。老後の資金を食いつぶすことにもなりかねない。ペアローンが増えているが、2人とも収入が維持できるかは不透明だし、離婚による破綻リスクもある。

 借りる時には将来の生活まで考えるのは難しいが。


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