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人手不足でも正社員は増えない

 日経の記事によると、正社員が不足している企業の割合は右肩上がりで50%以上なのに、非正規から正規への転換は7%前後と横ばいを続けているとのこと。その為、非正規の割合は毎年上がり、22年度で37%。その非正規は正社員の65%の賃金水準で働いているという。(G7諸国で最低水準)

 企業側に立てば、正社員の増は固定費増につながり、今まで非正規でしか働いていない方を正規に転換するのはリスクと感じるかもしれない。働いている側からすると、正社員と同じ仕事をしているのに……。という思いはあると思う。両者のギャップがなかなか埋まらないのでこういう結果にはなるとは思う。

 また公共機関では非正規→正規に、予算という壁が立ちはだかる。役人は予算・規則のない正規雇用への転換なぞ考えもしない。非正規は所詮予算の一部なのだ。

 今後益々人手不足は加速しそうだ。企業も公共機関も従来の発想から出ないと人は集まらないかも。

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