バンドというのは、各パートが集まった集団である。
ソリストは自分ならではの考え方を持ち、自分で好きな行動や活動が出来る。

バンドは、みんなで意見を出し合いながら、前進していくものだと思う。

そこで、バンドを組んだきっかけを考えてみれば、最初は目標がある。

デビュー！

これが第一段階の目標だと思う。

A-JARIも6人バンドで、音楽が好きで、いつも練習をして、ライブをやって、
この元々のきっかけは、デビューに向けてというベクトルがみんな一致していたからだと思う。

そして、結果デビューが出来た。嬉しいことだけど。

その後、デビューの目標が達成した後に一番大事なのは、

次の目標だ！

例えば、このバンドで武道館でライブをやるまで頑張ってみよう〜とか、
アメリカやロンドンでツアーをやってみよう〜

とか、次の目標を作ることがバンドを固める理由、、きっかけになると思う。

A-JARI 3rd Album タイトル [キャラクターズ] という名前は、
個々が思っていた自分がやってみたい音楽の方向性をタイトルにしたと思う。

音楽には色んなジャンルがある。

キャラクターズというアルバムは、ちょいと今までのアルバムとは違っていて、音楽性にもキャラクターが濃いアルバムだったけれど、今聞いてみると、なかなか良いアルバムには仕上がっている。

そして、次のステージ、目標を決めていなかった我々は、行き先を見失い始めギターの藤尾氏が

解散しようか？！

という流れになり、

私もその時は、未来の目標を持っていなかったというのもあったのか、

いいよ〜

と、軽く返事をしてしまった。

いま、53歳の私がそこにいたら、

武道館で超満員のライブをやってから、解散を考えようよ

とか言えてたかもしれない。

しかし、その時はまだ22歳。　そんな事を思いつく歳でもなかった。

そして、とあるライブで本多が

解散します〜

と、突然の発表に、業界の方々にかなり迷惑をかけたことを覚えています。

6人の気持ちを1つにまとめるには、やはりお互いが同じ目標を持つことが大事だったな〜
と、いま思えば、若干の後悔、、、いや、多大なる後悔をしたかと思われます。

1989年6月でA-JARIが解散する、およそ半年位前の話でした。

つづく〜