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りんごがあふれている

この時期のモスクワは、スーパーでリンゴを買う必要がないくらい、リンゴであふれかえっています。

夫の会社にもリンゴがあふれているようです。

そして、我が家も、義理の妹の腹違いのお姉さんのダーチャ(別荘)の庭で採れたリンゴのおすそ分けをもらいました。

義理の妹とこの腹違いのお姉さんのところに、子供が1年違いで生まれているため、ベビーカーや、チャイルドシート、三輪車、自転車、洋服、靴など、行ったり来たりしながら、うまく使っています。その荷物を持って来る時に、リンゴを持って来ました。

自家製なのと、完熟して木から落ちたものもあるので、傷んでいるものが多く、生で食べるよりも火を通しています。

義母は、リンゴのコンポート(リンゴを煮た飲み物)を作りますが、それでも、まだまだ残っています。
コンポートは飽きるし、そんなに飲めません。

モスクワ市内では、10月3日に暖房が入り始めたというニュースがありましたが、我が家は暖房が入らず部屋が寒いので、たくさんあるリンゴをオーブンで焼いてケーキを作れば、大量のリンゴも消費できるし、部屋も暖かくなるし、一石二鳥だと思いました。10月4日のことです。

しかし、私は、ロシアでリンゴのケーキを焼いたことは一度もありません。

私の母は料理が大嫌いな人です。

私が小学校2年生の時に、「学校でパン作りをするので、オーブンがあるうちは貸してください。」と言われ、「うちにあるよ。」と担任に連絡し、母は、自信満々でオーブントースターを持って行きました。
他にも料理の得意なお母さんがオーブンを持ってきていたので、何とかなりましたが、我が家のオーブントースターは家庭科室の隅っこに鎮座していました。
こういう母親なので、母は、いまだにオーブンを使ったことがありません。

私は一人暮らしを始めた大学生の時に、電子レンジにオーブンがついていたので、ケーキを焼いて使っていました。就職してからもグラタンや黒パンを焼いたり、つぼ焼きを作ったりして使っていました。

それでも、リンゴのケーキを焼いたことは1度かなといったくらいです。

ましてや、ロシアのオーブンを使ったのは、去年のメロンパンを焼いたときです。

それで、リンゴのケーキのレシピを検索しました。
材料を見たら、買い物に行かなくてもすぐにできることが分かったので、このレシピを基本に作ることにしました。


使った材料はこちらです。

あれ?レシピと材料が違うと思ったと思います。
サラダ油は、ロシアになく、ヒマワリの油になるので、味が変わると思い、バターを使うことにしました。
それから、小麦粉ですが、ロシアではブリヌイ用の小麦粉とパン用の小麦粉が売られているので、ブリヌイ用の小麦粉を使うことにしました。ブリヌイ用の小麦粉は、ブリヌイを作りやすいように、砂糖やイーストなどが入っていると義母から聞いたことがあるので、ベーキングパウダーを使わずに、ブリヌイ用の小麦粉でなんとかなると思いました。
レーズンですが、レシピにもお好みでと書いてあるので、省略しました。

これを切って、混ぜるだけです。

ちょうどいい型は、義理の妹が持って行ってないので、我が家に唯一あるオーブンで使える器を使いました。

器が大きすぎて、平べったいケーキになりました。

証拠隠滅のために、一人で全部食べる予定でしたが、食べきれず、義母が帰ってくるまで、残りました。
義母は、帰ってきてすぐに味見をしたようで、
「おいしい。よくやった。なんて賢い子なの。明日も作って。」と言われました。
その後も、気に入ったようで、残っているもののほとんどを食べていました。

そして、翌日もリンゴのケーキを作りました。リンゴの残りが1つになったと思ったのに、バルコニーに置いてあったリンゴを4つ持ってきて、5つになっていました。

ロシア革命前のロシア帝国時代につくられたお皿で食べるのもいい感じです。100年以上前のお皿です。

さらに、翌日も作ったところ、義母は半分以上リンゴケーキを食べていました。
これは、焼く前です。

焼いた後です。

土曜日もまだリンゴがあったので、焼きました。これで、やっとリンゴが終わりました。
義母は、この日も半分以上食べ、よほど気に入ったようです。

日曜日はリンゴがなかったので、作りませんでした。

すると、月曜日に義母が職場にあったリンゴを4つ持ち帰ってきました。「明日、またリンゴケーキを作って。」というので、また、焼きました。

食べ過ぎて、マトリョーシカ体型にならないように気をつけないとなりませんが、おいしかったです。


【10月14日の過去記事】


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