森川友晴

チェリッシュグロウ株式会社代表取締役/ブリーフセラピストで公認心理師/コーチ/キャリア…

森川友晴

チェリッシュグロウ株式会社代表取締役/ブリーフセラピストで公認心理師/コーチ/キャリアコンサルタント 働く人が楽に楽しく価値を発揮できるように心理学や心理療法を活かせないか試行錯誤しています http://cherishgrow.jp

最近の記事

43:「メンタル不調による休職者が増えているのでレジリエンス研修をやってほしいんです」の間違い

ゼロにする休職は「メンタル不調による休職者」のこと 本題の前にすこし前の記事との関連について書きます。 前回このような記事を書きました。 42:組織に「休職する人」が出るのをゼロにしませんか? この記事では前回すこし言葉足らずだった内容の補足と、ではどうするとよいか?という実際に取り組むときのポイントについて書いていきます。 一言で休職といっても休職にも多くの種類があります。 主な休職理由としては ・私傷病休職 →業務や通勤以外の原因による病気やケガを理由とする休職のこ

    • 42:組織に「休職する人」が出るのをゼロにしませんか?

      1年の振り返りをしていて(感情的に)思ったことちょっと古くなりますが、2024年の1月2日に少し時間をとって、2023年の振り返りをしていました。 私は振り返りなどをしている時に、急にいろんな想念が湧き起こったりすることが多いのですが、この時も急にこう思いました。 「なんで社員が倒れなければいけないんだろう・・・」 もちろんカウンセラーとして、メンタルヘルスとは何か、などは理解していますから、何がどうなって人が潰れていってしまう、ということが起きるのはわかっています。 ここ

      • 41:管理職・リーダーのスキルとして、見落としがちな「部分のマネジメント」について

        「全体のマネジメント」と「部分のマネジメント」今回のコラムは、自分の考えをまとめるために書いています。 そのため、認識誤認や間違った考えもあるかもしれません。 一つの考えとして受け止めてくださると嬉しいです。 「全体のマネジメント」「部分のマネジメント」という表現は私が勝手に言っていますので、初めて見た!という方は正しい感覚です。 似たようなことを仰っている方や、似たようなコンセプトもあるかもしれませんが、私は知らないので上記の表現を使ってみます。 またこの2つの概念は、実

        • 40:「組織セラピスト」の提案〜産業領域で活躍するカウンセラーができること〜

          「組織セラピスト」とは「組織セラピスト」は造語です。 元々はエドガー・H・シャイン先生の書籍で「組織セラピー 組織感情への臨床アプローチ」があり、この本は5つの心理療法の流派のセラピストと共に、組織の問題を各セラピストの療法によって解決を試みています。 ここから「組織の問題を心理療法を使って解決をする人」という意味で、私は「組織セラピスト」という表現を使っています。 私自身はブリーフセラピーという心理療法を使って日々カウンセリングを行なっていますが、同時に企業の講師、組

        43:「メンタル不調による休職者が増えているのでレジリエンス研修をやってほしいんです」の間違い

        • 42:組織に「休職する人」が出るのをゼロにしませんか?

        • 41:管理職・リーダーのスキルとして、見落としがちな「部分のマネジメント」について

        • 40:「組織セラピスト」の提案〜産業領域で活躍するカウンセラーができること〜

          39:日本ブリーフセラピー協会学術会議に参加して

          日本ブリーフセラピー協会の第15回学術会議に参加してきました 今年の開催は京都です。 また本格的に対面開催に舵をきっており、対面でのワークショップや研究発表が行われました。 学会テーマは「らしくないブリーフセラピー~治療的現実の多様性~」です。そのテーマ通り多様な内容で研究発表やワークショップがありました。 2023年9月13日に 「36:企業で働く人に日本ブリーフセラピー協会の学術会議をお薦めしたい 理由」という記事を書きました。 この記事とあわせてお読みいただけるとあ

          39:日本ブリーフセラピー協会学術会議に参加して

          38:初めてのコンテンツ販売、の振り返りです②

          なぜUdemyを選んだのか?今回オンラインコンテンツを販売するにあたって、なぜUdemyにしたのか、ということには2つの選択で考えました。 ①オンラインコンテンツを販売するか、オンラインスクールを運営するか ②販売を自力でやるか他力で行うか ①に関しては順番の話で、オンラインコンテンツの販売のあとはオンラインスクールの運営を始めたいと思っています。 初めにオンラインコンテンツから始めるのは、すでに持っているコンテンツがオンラインスクールとして何回かに分けてお伝えするよりも

          38:初めてのコンテンツ販売、の振り返りです②

          37:初めてのオンラインコンテンツ販売、の振り返りです①

          Udemyさんでオンラインコンテンツを販売しました!2023年の8月に初めてオンラインコンテンツをUdemyさんにて販売しました。 タイトルは下記の通りです。 プロのカウンセラーが実践している!「マネジメントに使える心理療法」職場の問題解決のためのブリーフセラピー このコラムと次のコラムで、なぜオンラインコンテンツを販売したのか、販売をしてみての感想や今後についてを書いていきます。 今回のコラムで、まずは「なぜオンラインコンテンツの販売をしたのか?」 について書いていき

          37:初めてのオンラインコンテンツ販売、の振り返りです①

          36:企業で働く人に日本ブリーフセラピー協会の学術会議をお薦めしたい理由

          2023年9月30日から2日間の学術会議があります日本ブリーフセラピー協会の2023年度の学術会議が9月30日、10月1日の2日間、京都で開催されます。 同時にオンライン開催があり、ラジオ企画や昨年までのオンライン講座で人気だった講座を復活しており今年も見ることができます。 (私も「産業臨床におけるブリーフセラピー」というオンライン講座を担当しています!(宣伝・・・!) 京都に行ける方は京都で、行くことが難しい方はぜひオンラインにて参加してみて欲しいです。 なぜ企業で働く人

          36:企業で働く人に日本ブリーフセラピー協会の学術会議をお薦めしたい理由

          35:カウンセラーの傾聴「あの時〜していれば」という後悔をどのように聴いていくのか?

          「あの時〜していれば」という後悔カウンセリングをしていると「私があの子が小学校の時にもっと話を聞いてあげることができれば・・・」といった話をする方がいます。 この方の気持ち、よくわかりますよね。 私も時々思い返すことがあります。 長男が生まれた時、私はとても仕事が忙しくて、家事を手伝うこともしていたなかったし、長男と遊ぶ時間もあまり取れませんでした。 休みになると妻を自由にさせるために家事を担ったり、子供と外に一日出かけて遊んだりとしましたが、今振り返ると「もっとできたこと

          35:カウンセラーの傾聴「あの時〜していれば」という後悔をどのように聴いていくのか?

          34:カウンセリングオフィス「Fourleafclover」開設のお知らせ

          カウンセリングオフィスを開設しました!本日、2023年度6月28日にカウンセリングオフィス「Fourleafclover」を開設しました。 このコラムではカウンセリングオフィス「Fourleafclover」がどのようなカウンセリングオフィスなのか、何を目指しているのか、サービスの内容は?などを書いていきます。 カウンセリングオフィス「Fourleafclover」とは何か?カウンセリングオフィス「Fourleafclover」とは、500人以下の中小企業向けのカウンセリン

          34:カウンセリングオフィス「Fourleafclover」開設のお知らせ

          33:(新社会人向け)「新人研修がムダではないか」と思ったら

          新社会人の方に向けて今回は新社会人の方に向けて書いてみたいと思います。 新社会人の皆さん。 現在どのような状況でしょうか。 企業によっては既に新入社員研修を終了し、現場配属が始めっているでしょう。また企業によっては7月とか8月まで、もしくは今年いっぱい研修だ、という企業もあるかと思います。 企業によっては研修がなく、すぐに配属という企業もあります。 それぞれ状況は違うと思いますが、どちらにせよそれぞれ新社会人として社会や会社組織に適応しようとしている時期ですね。 私はカウンセ

          33:(新社会人向け)「新人研修がムダではないか」と思ったら

          32:3月11日を忘れないこと、日常を過ごすこと

          戦争の情報を漁る毎日すり減っている感じ、ということを2月24日から感じています。 ロシアからウクライナへの侵略が始まってから今日までヤフーニュースやライブドアニュースなどのネットニュースやテレビ、ABEMAニュース、youtube、Twitterなどなど、時間があれば様々な情報を探して少しでも良い情報はないかと探し続けています。 そのおかげで最近は夜になると目がしょぼしょぼとしてしまい、目を開けているのが辛くなるくらいです。 何かFacebookの投稿もしてはいけないかのよう

          32:3月11日を忘れないこと、日常を過ごすこと

          31:僕のスーパー銭湯仕事術

          スーパー銭湯が仕事に良いのだ!今日はお気楽な内容で書いています。 いつもの心理学とかセラピーなどは置いておきます。 心理的な検証もしません。僕が感じていることだけです。 「こんな感じ方をしている人がいるんだなぁ」と思っていただけたら嬉しいです。 さて、皆さん。スーパー銭湯お好きですか? 僕は大好きなんです。コロナ以前の出張が多い時は宿泊するホテルはほとんど大浴場付きを選んで宿泊していました。また大浴場がない時は近くのスーパー銭湯や温泉を探してそこでお湯に浸かってからホテルに

          31:僕のスーパー銭湯仕事術

          30:(組織の話)企業が家族心理学、家族療法を学ぶ重要性②

          両立支援という課題前回の記事 28:(組織の話)企業が家族心理学、家族療法を学ぶ重要性①の続きです。 https://note.com/cherishgrow/n/n54311d40e666 ずいぶん期間が空いてしまいましたが、続きを書いていきます。 前回の記事では女性活躍推進や男性育休推進について書きました。 今回は両立支援について書いていきます。 両立支援はいくつかの表現で使われています。 ・家庭と仕事の両立支援 ・治療と仕事の両立支援 ・介護と仕事の両立支援 など

          30:(組織の話)企業が家族心理学、家族療法を学ぶ重要性②

          29:2022年の展望など書いてみる

          2021年後半は少しボロッとしてました・・・なんと前回の投稿が11月5日でした・・・ 2ヶ月弱投稿していませんでした。情けない。 しかも前回の記事はこのような内容で続きものでした。 https://note.com/cherishgrow/n/n54311d40e666 この11月ごろから少しボロッとしていまして、体調とか何か精神的に問題があった、ということではないのですが、簡単にいうと「アウトプット疲れ」をしてしまってました。 昨年は色々な仕事を新しくさせていただくこと

          29:2022年の展望など書いてみる

          28.(組織の話)企業が家族心理学、家族療法を学ぶ重要性①

          はじめに今日これから書くことは賛否両論あるだろうと思います。 全ての企業に当てはめるのは乱暴ですし、企業が担うかどうかも議論の余地ありです。それでも家族心理学、家族療法を学ぶことで今までとは違うマネジメントができるのではないか?と思うことがあり、提案してみたいと思います。 前提として。 なぜ私が家族心理学、家族療法を語るのか?と言いますと、私が学んでおり、かつ協会にも所属しているブリーフセラピーは、元々は家族療法のコミュニケーション学派です。ブリーフセラピーは家族という言葉

          28.(組織の話)企業が家族心理学、家族療法を学ぶ重要性①