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41:管理職・リーダーのスキルとして、見落としがちな「部分のマネジメント」について

「全体のマネジメント」と「部分のマネジメント」

今回のコラムは、自分の考えをまとめるために書いています。
そのため、認識誤認や間違った考えもあるかもしれません。
一つの考えとして受け止めてくださると嬉しいです。

「全体のマネジメント」「部分のマネジメント」という表現は私が勝手に言っていますので、初めて見た!という方は正しい感覚です。
似たようなことを仰っている方や、似たようなコンセプトもあるかもしれませんが、私は知らないので上記の表現を使ってみます。
またこの2つの概念は、実は思いついたばかりでして・・・
フワフワしているかもしれません・・・

「全体のマネジメント」とは

「全体のマネジメント」とは、組織全体に関わるというマネジメントという意味と、組織全体を対象にしたマネジメントという意味で使っています。
具体的には
ビジョン策定、戦略策定とか組織全体に影響を与える内容です。
またコーチングとかリーダーシップ、部下育成、心理的安全性などは組織全体を対象にしている、と言えます。
多分、言葉の違和感としてはコーチングとかは「個人に対応するための手法」ですので「部分のマネジメント」ではないか、という感覚を受け取る方もいらっしゃると思います。
私としては「組織のメンバー全員にコーチングを行っていこう」という使い方をする場合は「全体のマネジメント」ではないかと思っています。
一方、組織メンバー全員にはコーチングを基本的に使っていくが、精神疾患によって休職をし、復職したばかりのAさんには「カウンセリング的な支援を行っていこう」ということは「部分のマネジメント」です。

「部分のマネジメント」とは

「部分のマネジメント」とは「全体のマネジメント」が実行されている中で行われる個人に対する個別的な対応のことです。
例えば上記にあるように、管理職が組織全体に対してコーチングの考え方、技術を使って「全体のマネジメント」を行っている中で、復職したばかりのAさんには「全体のマネジメント」とは別の方法を使って関わること、全体への方法とは別に個別的な対応をすることが「部分のマネジメント」です。

部分のマネジメントは積極的に扱われていない・・・

現在、私は大きな書店の併設カフェでこのコラムを書いているのですが、本棚を見ると「全体のマネジメント」の本が大半を占めています。
例えば「問題社員の扱い方」のようなタイトルは「部分のマネジメント」にあたりますが、マネジメントの本のタイトルの中では数%もありませんでした。

でも「部分のマネジメント」でつまづきませんか?

どうでしょうか。
例えば管理職がコーチングを学んだとします。
それを10人いる部下に使っていこうとします。
そうすると大体は大きな問題がなくやることができますが、2人とか3人とか、コーチングを行おうとすると全く逆効果になる場合があります。
コーチングの本には「コーチングは使いづらい人がいる」と書いてあることが多いので、それはそれで良いのですが(コーチングが悪いということではない)、じゃあ、その2人、3人には何をすると良いのでしょうか。

他にも組織開発を新たに行った場合とか心理的安全性を組織に浸透させようという場合なども同様で、「全体のマネジメント」を行った時に起こる個別的な問題を解決するための「部分のマネジメント」にフォーカスを当てても良いのではないかと思うのです。
私は研修で管理職研修を年間でも数多く登壇させていただきますが、「全体のマネジメント」を実行する際に「部分のマネジメント」がうまく対応できないことが、結局「全体のマネジメント」の阻害要因になるのではないかと思うことがあります。
私が登壇する際には、そういったことも含めてお伝えするようにしています。

いかがでしょうか。
今回はまだ検討中の考えをまとめながらコラムを書いてみました。
ちょっとでも役に立つ内容になれば嬉しいです。

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チェリッシュグロウ株式会社では研修及びカウンセリングサービスを提供していいます。ご興味がある方はこちらにお問い合わせください。

またUdemyさんにて販売している動画の案内です。

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