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大好きな映画のあの街へ

僕は人生で1度でいいから行ってみたい街があります。

それはニューヨーク。

なんだニューヨークか
と思われるかもしれませんが、
僕はこの街が舞台になった
最低で最高なサリー
という恋愛映画が人生の中で一番好きな実写映画なんです。

だから人生で一度でいいからこの街に行ってみて、
主人公とヒロインが歩いた道を歩いてみたり、主人公が学校をサボって食べてヌードルを食べてみたり、モデルになった学校をこの目で見てみたいんです。

しかし、残念な事にこの映画は凄くマイナーで、しかも世間からの評価はとても低い。

昔、僕が好きだった女性がこの映画を観たことがあると言うので、感想を聴いたら、
主人公がナヨナヨしてて、女の子を前にするとドギマギてて気持ち悪いし、中二病みたいな拗らせ方をしているのがキツイと言われ、
それから僕はこの映画の事をあまり人にオススメしたり、この映画が好きという事を言わない事にしました。

ネットのレビューを見ても酷く低評価。

この映画の監督のアメリカのウィキペディアを見ても、この映画以降、新作映画を撮っていない。

多分この映画が大コケしたから映画界から干されたのだと思う。

しかし僕はこの映画が大好きです。

ナヨナヨしている主人公が好き。
可愛い女の子を目の前にしてドギマギしている主人公が好き。
人生は無意味で、学校でやる勉強なんて意味が無いと拗らせている主人公が好き。

この主人公は僕だった。

中学生時代の僕はこの主人公の様にナヨナヨしていて、女の子に話しかけられるとうまく話せなくて、そのくせ勉強なんて意味が無い、学校にテロリストが来てそれをどうやったら倒せるか、なんて妄想してみたりする痛い中学生でした。

今でも女性と話すのは苦手だし、ナヨナヨしているのは変わらないかもしれないけど、この映画に出てくる主人公は子供の頃の僕にそっくりで、この映画が大好きになった。

自分みたいな考えを持って、同じ様に世間に対してナーバスになって、陰陰滅滅と中二病的拗らせ方を醸成させていく痛い奴が映画のフィルムの中に居て、そしてそいつは主人公をやっている。

彼の考えや発言、一挙手一投足、手に取る様にわかる。

そんな風に映画を観れる奴は気持ち悪いかも知れない。

でも僕はこの映画が好きだ。
この映画が、世間に居場所が無いと思って居た僕に居場所をくれた様な気がした。

映画を作ってくれた誰かが、自分と言う存在を認めてくれたような、そんな気がした。

この映画があったから何かいい事があったとか、そう言うラッキーは無いが、鬱屈していた自分の存在をフィルムという形にして形作ってくれたおかげで、自分と言う形を把握できて、そして自分の様な考えをもつ人が他にもいることがわかった僕は、本当に救われた。

この映画が無かったら自分は、、、と思うようなことは無いけど、この映画があってくれて僕は本当に感謝している。
僕が生きていてイイと言ってくれているような、そんな作品に出合えた事に感謝しているし、出来ることなら、この映画の舞台に僕は行ってみたいと思っている。

他にもスパイダーマンが好きなのでニューヨークに行ったらスパイダーマンごっこをやってみたいと思う。

僕にとってニューヨークは、もう一人の自分が住んでいた、そんな行ってみたい街です。

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