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思い出がたくさん詰まった古いパソコン

オーストラリアに移住してきて13年目。日本人美容師夫婦と8歳、7歳、2歳の3人の男の子を持つママことモンブランです。

2~3か月に1度ハードラビッシュコレクトと言って日本語に訳すと、粗大ごみ回収の日がやってきます。

引っ越しする予定なので(多分)、なるべく荷物を減らそうと、椅子やソファ、棚やパソコンを処分しようと思っていました。そして、前日の夜までに指定された場所に置いておかなければなりません。いつもなら、1週間前にお知らせが入口のドアに張り出されるのですが、今回は回収日の夜中にFBで知りました。

ちーん。

そのことを旦那に話すと、「まだ、使うから捨て急ぎしなくてもいいんじゃない」と言われたのでもう少し引っ越しが現実味を帯びて近くなったら、準備をしようと思いました。

そして、旦那が昔使っていたパソコンいるのかいらないのか尋ねてみました。

すると、もういらいないと言われました。ブリスベンに住んでいた時に使っていたんですが、調子が悪くなりとりあえず、パソコンの処分の仕方もわからなかったので、持ってきた感じでした。

そして、実はもう1台私が13年前日本からオーストラリアに行くときに持ってきたパソコンがあります。

東芝、ダイナブック。

当時10万ちょいで買った記憶があります。

このパソコンは壊れていません。でも、ここに引っ越してきてから一度も電源を付けたことはありません。

WindowsXPですし…

この際もう処分してしまおうかと思っていました。

でも、携帯がない頃デジカメで撮った写真のファイルをCDRに保存していたデータが荷物の整理中に出てきました。

この、CDRデータを見るには今私が使っているパソコンはCDRを入れる場所がありません。

だから、このダイナブックの電源を入れることにしたのです。

電源を入れて、数秒待つと見慣れた画面が映し出されました。

そして、CDRのデータを確認すると、そこにはとても懐かしい思い出がたくさん詰まっていました。

大阪で美容師をしていた頃、コンテストに出場した写真、ヘアーショーの写真、海外研修に行った写真が表示されました。

そして、2枚目のCDRを確認しました。そのCDRにはハネムーンと油性ペンで書いてありました。

結婚式した次の日に新婚旅行に行きました。

行った先は三重県。

なぜ、三重県にしたのか?

それは、私たちに子供ができないだろうと勝手に思い込んでいたからです。私は血液の持病持ちで出血すると血が止まるまでかなり時間がかかります。そして、出産は危ないと当時のドクターに言われていました。

旦那も20歳を過ぎて40度近くの熱がでて3日間寝込んだことがありました。

そして、二人とも生命力が強そうではなかったからです。

だから、伊勢神宮の子安神社に行こうと決めました。

他にも、伊勢海老に松阪牛と美味しいものが2つもある。こっちが本当の理由かも…

よし、三重にしよう!!

そうやって私たちは大阪からレンタカーを借りて三重に出発しました。

カーナビに【伊勢神宮】と入れて走り始めました。

すると、こんな景色が現れました。

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あれ??国道って書いてあるけど、本当に合ってる?

道幅は車1台分しかなく、すぐ下は崖。

対向車が来る度、ドキドキ感する。

伊勢神宮ってみんなこんな思いをして行ってるの?

すごいなー!!

とおもいながら走ること3~4時間。

帰りは道幅で選択しようと2人で心に誓った。

やっと伊勢神宮に着きました。

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とりあえず、中に入ってみてわかったことがありました。


私たちは内宮に先に来てしまったようです。

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伊勢神宮は外宮と内宮があって外宮を回ってから内宮に行くというのが順序らしく、内宮から外宮に移動し、そして、また内宮に戻ってくるという遠回りをしました。

そして、行きたかった子安神社。

少し離れた場所にあって、少し、他の場所とは違う何かを感じました。切実に子供が欲しいとお願いをした絵馬をたくさん見て、私たちも500円お賽銭をしてきました。

他の場所は10円とか5円に比べて私たちの本気度は500倍。

そして、おかげ横丁を二人で探索しながら、しっかり赤福もいただき、ホテルに戻りました。

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ホテルの夕食で瓶ビールを頼んだ時コップがアサヒビールと伊勢海老のコラボだったのが今も記憶に残っています。

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伊勢神宮に行った話をすると、そんな道ある?とよく言われる。

そして、よく聞くのが伊勢神宮に行こうと思っててもたどり着かない人もいるそうだ。

当日、体調を崩したり、違う予定が入ったりと。

伊勢神宮に行くことができる人は伊勢神宮に導かれていると言われる。

もしかすると、私たちがあのけもの道を通って伊勢神宮にたどり着くかどうか試されていたのかもしれない。


そして、私は今3人の子宝に恵まれている。

きっと伊勢神宮の子安神社に行ったおかげだと今も信じている


そして、このパソコンはそっとダンボール箱の中にいれた。






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