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ナントカナル星


その友人とは、内定者懇親会で出会った
わたしの大学の仲の良い子と、高校で仲が良かったそうで、
懇親会の前日にちょうど飲んだらしい。
「もしかして〇〇(私の名前)?昨日○○(私の大学の友人)と飲んだんだよ!」

この一言から始まった


あれよあれよと仲良くなり
配属先は別々でも、しょっちゅう遊び、海外旅行まで行く仲になった
今でもよく会うし、ほぼ毎日ちょっとした会話をLINEでしている


日常の些細な話から、悩み事まで包み隠さず話せる。
年次を重ね仕事内容が変わってきた二人だが、それぞれの部署の上司やら同僚やら、会ったこともないのにどんな人なのかお互いに答えられるくらいになっている。


残業が続いたときには「お疲れ様・・・」「今が稼ぎ時ってことにしよう」「無理しないでね」などと声を掛け合う


ただ、振り返ってみると圧倒的にわたしが励まされることが多い。
なぜなのか考え、大事なことを思い出した


それは彼女が「ナントカナル星」の生まれだということ


彼女は仕事でも、そうでなくても、ちょっとまずいかも!
とか、緊張するな~という場面に出くわしたとき
「ナントカナル星に生まれたから多分大丈夫」
みたいなことをよく言っている


「人は落ち着くところに落ち着く」
「なるようになるから大丈夫」
これがナントカナル星生まれの友人の考え方なのだ


普通に聞く分にはノー天気に思えたり、
はいはい、それなら安心だわ~
くらいに思っていたし、友人も特に気にしてこの発言をしているわけではない。
だが、心が一度落ちてしまったいま、どれほど大切なことかよくわかる。


そんな彼女はもちろん私の休職の経緯も知ってくれている
いま、異動先がいつ決まるかわからないこと、いままでやったことのない仕事が始まるであろうことについてどうしても不安になってしまう。
終わりが見えないこのもやのかかったような現状をいつものように聞いてもらっていたところ、


「○○(わたしの名前)とわたしはナントカナル星に生まれてるから」
と言われた


えっわたしもナントカナル星に生まれてたんだ!?
振り返ってみれば今までいろんなことがあった
でも、乗り越えてきた、なんとかなってきた
彼女にとっての何気ない一言が、私にとって大切な言葉になった


「ナントカナル」は一種のマインドコントロールだ
自分を保つためのちょっとしたコントロールがどれほど大事かは休職してよくわかった
信じこめば誰もが「ナントカナル星」の生まれになれるのだ


この記事を見てくださっている方は、わたしと同じように心が弱っている人、真面目な人、緊張しすぎてしまう人もいると思います。
「ナントカナル星の生まれだから大丈夫」
よろしければぜひ、心の中に入れてみてください。


そんな彼女がどうしても「ナントカナル」で考えられないものが「注射」。健康診断の採血やらワクチン接種やらがとてもしんどいらしい。
そんなときは日々励まされている私の出番ということで、毎回応援LINEをしている。
というか、それくらいしかわたしは励ませることがない気がする。
お互い気を遣わずに、悩みを言い合える、くだらない話もできる関係ってありがたい。
ずっと大切にしていきたい。
恥ずかしくて面と向かっては絶対言えないけれど、本当にありがとう。(彼女はこのnoteを見ていない)


カバー写真は、明るい星空を選びたく、みんなのフォトギャラリーより使わせていただきました^^


ここまでお読みいただき、ありがとうございました。

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