『ゴールデンカムイ』のアイヌ語監修の先生、中川裕さんの本を読みました。

マンガ『ゴールデンカムイ』にはまってKindleで一気にまとめ買いをした後、Kindleのオススメにずっとこの本が出ていて、しばらく気になっていました。

仕事帰りに寄った本屋でこの本が置いてあって、「あっ」と思い、アシリパさんの表紙にも惹かれてそのまま購入。

描き下ろし漫画もあるし、『ゴールデンカムイ』の背景的なものが色々知れるのかなという気持ちで読み始めましたが、どちらかというと、アイヌ文化をゴールデンカムイを切り口に知ることができて、すごく勉強になった本でした。

アイヌの歴史、信仰、ゴールデンカムイが舞台となっている時代の背景などなど、漠然としか知らなかったアイヌ文化の概要、
そして、作者の方が研究されてるアイヌ語関連の話はより詳しく、地名の話なども現代の世界に通じるものもあって面白かったです。

色々知ることで新たな漫画の見方もできるし、先生の語り口も読みやすくて、バランスのとれた良い本でした。

『ゴールデンカムイ』の監修の背景も、最後の方にちょこっと記載されてて、マンガっていろんな人たちが関わって作り上げられているんだなぁとこれまた新しい見方ができました。

原作のネタも含まれているので、原作を読んでからの方がもっと楽しめるかなと思います。

アイヌ民族やアイヌ文化のことを広く知ってほしいと思う作者の先生の気持ちも伝わってきて、マンガと一緒に楽しめるのでオススメです。