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私の読書歴を振り返る

私が本を読むことが好きになったのは30代になってからで、自分の人生の中ではわりと最近の出来事なのですが、小さい頃からの読書歴を振り返ってみて、その転機を考えてみようかなと思います。

私は何者かという説明は「自己紹介」記事もよろしければどうぞ!

小さい頃(〜小学生くらいまで)

幼稚園の頃から漫画ばかり読んでいて、絵のない本は基本的には読もうとしなかった子どもでした。

かいけつゾロリのシリーズ王様シリーズは好きで読んでいて、当時本も家に置いてあったように思う。
王様シリーズ、この記事書くまですっかり忘れていたけど、とんでもなく懐かしく記憶が蘇ってきた。テレレッテ、 プルルップ、トロロット、タッター

中学生の頃

自分的にオタク絶世期だったので、漫画以外一切読もうとしなかった時期(この頃はジャンプ系のマンガにハマっていた)

ハリーポッターが流行ろうが何しようが、自らの意思で本は1文字も読まなかった(すみません)。課題の読書感想文も何読んだのか覚えてないくらい。

高校生の頃

引き続き、漫画ばかりな時期なのですが、私の読書歴のなかで転機となる本に出会ったのもこの時期でした。

課題の読書感想文で、先生が選んだいくつかの本の中から一冊の本を選んで感想を書くというありふれた課題があったのですが、
この時の私は、辺見庸さんが書かれた『もの食う人々』というルポタージュを読んでみました。選んだ理由は消去法的な理由で、他の本が古典系の難しい本だったから、読みやすそうな最近の本にしたという・・・

この本は、途上国、紛争地域などの食をめぐる話をまとめた本だったのですが、当時の自分には衝撃的な内容。知らない世界や考え方が詰まってて、本っておもしろいな!と心の底から初めて感じた体験でした。「もっと色々なことを知りたい」と知的好奇心を刺激された本でもあり、今思うと人生に影響を与えてもらった本に思えます。

大学生の頃

自分の足でどこかに出かけるのが好きな時期で、本を読むより違うことに夢中だったような時期でした。

移動中でも読みやすいエッセイが好きで、『もものかんづめ』などのさくらももこさんの一連のシリーズを読んだりしていた。

星新一さんのショートショートも、短くて読みやすかったので、『ボッコちゃん』を買って読んでいました。徐々に活字に慣れようとしていた感じがあったかもしれない当時。

新選組にもはまってた頃なので、司馬遼太郎『燃えよ剣』『新選組血風録』など読んだり。普段小説を読まない上に長編ながら、土方さんが好きすぎてこれだけは例外的に全然苦ではなかった不思議。

ほかにも、細々と読んでいた本があったように思うのだけど、思い出せず。

大学院生の頃

自分の研究に関する本はたくさん読むので、その反動と忙しさで、趣味で活字を読むことは減ってしまっていた時期。

この辺の時期にKindleを使い始めたが、この頃は漫画専用状態でした。

この頃まで自分の人生の中で、全然小説を読んでいなかったのですが(前述した『燃えよ剣』以外は全く読まず)、又吉直樹さんの『火花』を読んで小説も面白いかもって自分の中で目覚めてきました。
作者の経験が投影されてたり、そういうのがちょっとわかるような小説が今でも好きです。

エッセイはお笑い芸人の書いていたものが好きな時期で、オードリー 若林さん、又吉直樹さんあたりの本を読んでいた気がする。

若林さんの『社会人大学人見知り学部 卒業見込』は、ちょうど会社に入る前のタイミングで読んだ本で、20代悔しい思いをした部分なんかがちょうど共感できて、当時の自分にとって心強い味方になった本でした。

星野源さんのエッセイも好きで、過去の作品も色々読みあさっていた。

社会人になってから現在

殺伐とした満員電車での通勤を少しでも楽しくするために、本を読み始める。自分の世界を作り出すことは心を守る上で大事。

エッセイやノンフィクションを中心にちまちま読んでいましたが、読書メーターというアプリの出会いと、書店員の新井美枝香さんの存在を知ったことで大きく読書習慣が変わりました。

読書メーター
読書好きさんはご存じの方が大半だと思うのですが、読書の記録アプリです。これに出会ってから、読書するのがすごく楽しくなりました。自分の読書歴を記録できる上に、感想を共有できるシステムがすごく好き。ワクワクできるアプリで、次に読みたいなって本も見つかるのでいいこと尽くしです。

新井美枝香さん
ネット記事かTwitterか忘れてしまったけど、三省堂で働く書店員の新井美枝香さんの存在を知りました(現在は日比谷コテージで勤務)。

私の今の仕事が、ちょっとばかし本に関わる仕事なのですが、仕事に関するヒントが得られるかなぁなんて思い、新井さんのエッセイ『本屋の新井』を手にしたところ、読書に対する考え方に大きな変化が起きました。

語り出すと長くなってしまいそうなので、割愛しますが、「同じ時代を生きている人が書いたものを、同じタイミングで読むことができるってすごいこと」というような新井さんの言葉があり、なんか自分の中でビビッときたものがあって、そこから新井さんの紹介する小説からまずは手に取って読みあさるようになりました。

全てが全て、自分に合うわけではないけれど、そこからまた気になる本が出てきてまた読んで。

話題の本を話題な時に読むという体験もまた面白いなと思うようになり、今ではいろんなジャンルの本を読むようになったように思います。

社会人になってから、ビジネス書的なものもいつからか欲するようになってきました。上司1年目の本とか、お金まわりの本とか。
ほんともう、昔の自分が知ったらあり得ない状況でビックリだろうな。本屋で漫画のコーナー以外行かなかった人なのに。

年齢や置かれた立場、出会った本によって、読みたくなる本は変わってくるもんだなぁと振り返ってみて思った次第でした。

何がきっかけになるかわからない楽しさが人生にある。

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