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『仕事本 わたしたちの緊急事態日記』

2020年4月、緊急事態宣言が発令されてからの1ヶ月、
77名の様々な職業の方の日記がまとめられた1冊です。

緊急事態宣言が明けて、
2ヶ月くらい経ちましたが、
当時の自分のことを思い出しながら共感したり、または自分の知らない視点を見つけたりすると面白かったし、
気がつかされたこともたくさんあった本です。

紹介されているのは、
パン屋さん、ごみ清掃員、書店員、タクシー運転手、葬儀社スタッフ、旅行会社、介護士、お医者さん、保育士、専業主婦、ホストクラブ経営者、漫画家などなど。

当たり前に回収されるゴミもゴミ清掃員さんはコロナ感染に怯えながら作業をしているし、

未来の体験の対価として金銭の収受をする旅行業は先の予約は全キャンセル。帰国できない留学生を航空券を必死で手配する旅行会社の人、

ホストクラブ経営者の方も、対策を考え自民党に嘆願書を提出していたり、知らないこともたくさんあった。

同じ時間を生きていても
職業や働き方、置かれた立場などによって、
考えることや感じることは様々で、
不安をみんな感じている中で、
自分のできることを精一杯取り組んでいて、
読み終わったら、自分も頑張らねばと思いました。

緊急事態宣言以降、
自分の仕事や働き方、これでいいのかと思うことが自分の中でたくさん溢れ出てきているのだけれど、
誰かのためになるような仕事の仕方をしていきたいなと思ったりしました。

何より、色んな人の仕事によってこの社会が成り立っているのだなと感謝の気持ちもたくさん。

堅苦しい内容だけでなく、日記調なので、
同じテレビ番組を観ていたり、
4月に話題になっていた動画やらの話題が出てきたりするのもちょっと楽しい。

この日々の何が正しいかなんてわからないけど、
自分の4月の日々と、世の中の状況を振り返るよいきっかけになる本でした。

2020年4月の貴重な記録本になるのかなぁなんて思ったりもしました。

まだまだ大変な日々が続きそうですが、
工夫しながら、楽しく、人に優しく、生きていけたらいいなぁ。

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