2020年8月の読書メーター まとめ

2020年8月の読書メーターのまとめです。図書館も駆使して、なるべく多くの本を読もうと努めた一ヶ月でした。

2020年8月の読書メーター
読んだ本の数:6冊
読んだページ数:2111ページ
ナイス数:144ナイス

https://bookmeter.com/users/802676/summary/monthly


■総司の夢 (講談社文庫)


沖田総司を主役にした小説。今までの沖田総司像を壊すことなく、新しい要素を加えている感じでなかなかよかったです。著者の短編集『夢の燈影 新選組無名録』の世界線とも同じなので、短編集の内容ともリンクしていて、あの出来事を沖田目線で見るとこうなるのかという視点が持てるので面白かったです。『歳三の剣』も読んでみたいなぁ
読了日:08月30日 著者:小松 エメル

マイ「沖田総司」像を壊すことなく読めた小説。最近は新選組モノの小説を開拓していて、小松エメルさんの作品はまだ続きそうで、今後も期待です♪

■シェイクスピア&カンパニー書店の優しき日々

元新聞記者が数ヶ月過ごしたフランスのシェイクスピアアンドカンパニーに関するノンフィクション。NHK 『夢の本屋をめぐる冒険』で紹介されていた書店で、気になって本書を手に取ってみました。店主のジョージ、書店で出会う人々、書店の歩みやらエピソードが盛りだくさんでした。フランスに行くことがあれば一度行ってみたいなぁ
読了日:08月23日 著者:ジェレミー・マーサー

TVをみて、早速図書館で借りてきて読破。いつかパリに行って覗いてみたい本屋さん。本と人の出会いを大事にする素敵な本屋さん。

■ボニン浄土


19世紀と現代の話が交錯しながら、過去と現在が繋がっていき、とある事件のミステリーの真相が明らかになっていく壮大な小説でした。まるで旅をしているみたい。
海を渡ってやってきた色々なルーツを持つ人たちが、国に捉われずボニンアイランダーとして生きてきたんだなぁとしみじみ。
小笠原諸島の歴史も初めて知ることがたくさんで、戦中戦後の話は本土の状況とはまた違った辛さがありました。勉強になる。
読了後、動画で小笠原の自然を眺めていました。いつかおがさわら丸に乗って旅してみたいな。ボニンブルー見てみたい。
読了日:08月22日 著者:宇佐美 まこと

今月の一番お気に入り小説でした!小笠原諸島の歴史も知れるし、人が繋いできた大きな物語があり、ミステリーがあり、壮大で刺激的な1冊でした!

■きみはだれかのどうでもいい人


県税事務所で働く4人の女性の物語。一編ごとに主役が変わり、その職場の見方や須藤さんをめぐる出来事が色々繋がっていくので面白い。でも、結局誰も報われないし、重たいリアルな内容。仕事している上で自分も心のどこかで思っている言葉が散りばめられてて、飾らないストレートな表現が個人的には好きだった。須藤さんの結末がなんとも怖かったな〜。
読了日:08月18日 著者:伊藤 朱里

同じ出来事を違った人物から見ていくストーリーの構成が好き。仕事のやなこと満載で重たい内容だけど、共感できることもあり、おもしろい。

■少年と犬


岩手県から熊本県まで、ある目的を持って旅する犬と出会う人たちの連作短編集。東日本大震災や熊本地震、実際に起きた災害と関わりながら、結末はとても辛いものでしたが、多聞が繋いだ命の尊さ、多聞から広がる人間の関係性が興味深く、心が揺さぶられました。犬好きには感覚的にわかることもたくさん描写されていて、悲しくなるけどどこか心温まる小説でした。
読了日:08月13日 著者:馳 星周

直木賞受賞作。犬好きにはたまらん感動作。

■夢の燈影 新選組無名録 (講談社文庫)

新選組の無名平隊士をメインにした短編集。源さんや山崎さんなど、結構メジャーな隊士も多いような気もしたけれど、また違った角度で新選組を深められてよかったです◎山南さんの話に出てきた酒井兵庫のエピソードと戊辰戦争後を描いた中島登の話が個人的には印象に残りました。ある程度、新選組史とメイン隊士のことを知っているとより楽しめる内容かと思います。
読了日:08月09日 著者:小松 エメル

今まで知らなかった隊士のエピソードを知れた大収穫な小説♪楽しかった!


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