見出し画像

テーマパークから学んだ統一した空間づくり

 以前3年間テーマパークにお世話になっていた時期があります。遊びにいっても毎回驚かされる圧巻なパフォーマンスは老若男女魅入られます。
 最高のホスピタリティーの積み重ねで”顧客リピート率99%”と誰しもが聞いたことのある数字を出し、地方の企業も研修に伺うぐらい不動の地位ですよね。

 今の仕事でもとても参考にさせていただいている部分が多いのですが、取り入れやすく即効性の高いのは「統一された空間造り」です。どれだけ大きな装飾物もイベント毎に変わり、キャストの方達の衣装も各テーマ毎に違うのです。

コンセプトに合った空間づくり

 飲食店では設計の段階でお店のコンセプトに合わせた内装に作り上げられると思います。店内の色味や壁の質感。ライトの色や備品の大きさ。ほぼ作り上げられた後は数年その空間の中でやっていくことになります。コンセプトに合わせてお店を作り上げた後、大切なのは働き手と消耗品や備品をコンセプト通りにできるかどうか。それらがちぐはぐだと伝えたいコンセプトも出来上がる商品の価値も上手くお客様に伝えられない場合があります。
 働くスタッフの身だしなみ、言葉遣いのレベル、仕事中の仕草までをコンセプトに寄せていく事で、統一感が生まれ提供する商品の価値が100%でお客様に伝えることができます。
 例えば、モダンでシックな大人の空間を演出しているお店で大きな声で挨拶をしてくるスタッフがいるとします。その挨拶が落ち着いた空間を求めていらしたお客様に違和感をもたらし、食事中もその挨拶が聞こえる度に気になって相手との会話に集中できずにいると面白くなくなり、たとえ提供される料理が美味しくても評価が落ちてしまいます。

スタッフも含めて空間をつくりあげる。

 いつ何時でも見られているという事、スタッフも空間造りの要素と意識するだけで、お客様にストレスをかけずに、商品の価値を100%に伝えることができます。さらにはスタッフがより良いサービスを心がけると付加価値としてさらなる効果を発揮し、顧客の満足度、リピート率に繋がっていきます。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?