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居眠りは当然?の地方議員

議場で議員が居眠りしていると、許せないでしょうか。
テレビやネットニュースで好んで取り上げられる話題です。
簡単に共感しやすいから、どんどん拡散してしまいます。

それでは、彼らが居眠りするのはなぜいでしょう。

  • 寝不足だから

  • 議員の活動が忙しいから

  • 退屈だから

どれも一理あります。
順に見ていきます。

寝不足だから

現代人はどんな職業に就いていても睡眠時間が少ない傾向があるので、常に眠いです。
やり手経営者が10時間睡眠をモットーにしていると、驚きますよね。
そのくらい睡眠時間は削るものという常識があります。

議員活動が忙しいから

24時間公務と言う言葉があります。
勤務時間が決まっていて、時間外手当が支給される職種ではないので、いくらでも働けます。
有権者からの電話やメール・LINEは時間を問いません。
困っている人は自分が最優先なので、相手の都合を考えないのです。
時間がこんなに困っているのに、助けないのはおかしいと思うのものです。

退屈だから

議場は退屈です。
用意された原稿を読み上げる会議は、茶番だとかなれ合いだとか批判されます。
しかし、朗読を聞いている方は苦痛でしょう。
会議は大抵、一日がかりで行われます。
休憩時間もわずかです。
しかも、首長の話す原稿は事前に共有されないのが通例です。
同僚議員の原稿も同様です。
何を話すのか、どこがポイントなのかわからない話を、時間無制限で聞かされるのがいかに苦痛かは、想像に難くないでしょう。
それが自分の強い専門分野でなかったらどうでしょう。
事前に勉強している場合はよいのですが、そうでなければ何を言っているかわからないでしょう。
それほど、施策は専門化しているのです。

会議をしないのが解決策?

公衆の面前で、記録の残る形で議論をするのは大切です。
世間の関心事を、用意された原稿を超えて丁々発止のやりとりをするのは見ていてもおもしろいものです。

しかし、そんなことは希です。
むしろ、会議で拘束しないのが得策ではないかとさえ、思ってしまいます。
「会議は30分以内で」というビジネス本がありました。
長ければだらけるのは仕方が無いのです。

時間を決めて議場に参集するのも非効率的です。
専業の議員は珍しく、なにかしら本業をもっているのが普通です。
議員の身分は選挙結果により決まるので安定しておらず、本業にするほど報酬も高くありません。

まとめ

話が逸れました。
居眠りをする議員を批判するより、無駄な時間を排除して役立つ議会を目指す方が良いでしょう。
そうはいっても、現在の制度に参加しながら、少しずつ改善していくほかはありません。
最近は、オンラインで本会議や委員会も開催できるようになったようです。
批判一辺倒ではなく、なぜ問題が起こっているのか。
複眼的な目線を持つきっかけとなれば幸いです。

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