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【第4回】早とちりと予測のマリアージュ「対人関係にひそむ10のゆがみ」



はじめに


こんにちは、元手術室看護師で心理カウンセリング・コーチング業HOLISTIC CURE JAPAN代表のChica Yoshikawaです。前回に引き続き医療観点を踏まえた真面目な「認知」の話をしていきます。前回【第3回】あなたの世界はネガティブ?「対人関係にひそむ10のゆがみ」から始まりました、連載「対人関係にひそむ10のゆがみ」。今回は「心の読みすぎ」「先読みの誤り」についてお話しします。前回に続き、後半には「あなたの感情を、あなたが正しく理解すること」も書き示しておこうと思います。


「心の読みすぎ」mind reading


心の読みすぎとはどういうことでしょうか?まずは例文を自分に置き換えて読んでみてください。


あなたは友人と遊ぶ約束をしていましたが、当日になってドタキャンされてしまいました。友人から「本当にごめんね」と連絡がありましたが、しばらく後に連絡を取ろうにもLINEなど反応がありません。あなたは心配して「後で連絡してね」と残しましたが、その日に連絡はありませんでした。



このとき、あなたが
”友人は私と遊ぶのが嫌になったに違いない” ”何か友人に悪いことをしてしまったんだ”
と考えたとしたら、これは「心の読みすぎ」に当てはまります。

この考え方ゆえに、友人に会ったときに気まずい状態になってしまったり、友人を遠くで見つけたときに会わないようにする行動に至る場合もあります。

つまり、友人があなたに悪く反応したと早とちりしてしまう、ということです。

「先読みの誤り」the fortune teller error


これは、たとえ非現実的なことであっても、事態は確実に悪くなり実際に起こってくるものだと予測し信じ込んでしまうことです。


先ほどの例でいうと、友人が連絡してこなかった事実から、

”もう一度友人に連絡したら、さらに嫌われてしまう。だからもう連絡できない”
と悲観的な結論に達してしまいます。まるで占い師が未来を透視して、それが確定して起こるかのように。



未来のことは誰にもわかりませんし、不安に思っていることが本当に起こることを恐れるよりも、まずは友人の気持ちや行動した理由を本人に聞いて解決することが大切です。


あなたの感情を、あなたが正しく理解すること


上記2つの認知の歪みは「結論の飛躍」としてまとめられ、事実と異なった悲観的な結論を早まって出してしまうことです。あなたの出した結論は、あなたの頭のなかだけのものです。考え込みすぎて動けなくなることもあると思いますが、そこで思い出してほしいことは、行動することで得られる経験や気づきがあるということです。

終わりに


「認知の歪み」は誰にでもあり、ゼロにはできません。正しい物事の認知ができるように自分の思考をコントロールしていくことが大切です。連載第5回】自己肯定感が低いワケ「対人関係にひそむ10のゆがみ」をフォローの上、ご参照ください。

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参考書籍:David D. Burns著『Feeling Good:The New Mood Therapy』


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