ちど(ダベ)り

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陸上競技短距離走者 時には旅をして インスタあります https://www.instagram.com/chidori.n.e

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大学生自転車日本一周旅(北海道・沖縄除く)のはじまり

旅の始まりは突然に それは2021年6月のことだった。なんでそんなことを考え始めたのかは分からないけど、せっかく日本に生まれたし、コロナウイルスの影響で海外に出られないし、日本一周でもしようかなと考えていた。  しかし、車や電車で行ってしまうと道中の遊びがないような気がして気が乗らない。道草を食っているときが一番楽しいと思っているタイプなので、直線的に目的地に行くだけの旅はしたくはなかった。  そんな時、気が付いてしまった。  自転車。  「自転車で日本一周旅したら面

    • 大学生自転車日本一周旅駄話:ありがとう、歩道を綺麗にしてくれる人たち!

       以前自転車で日本一周をした時の、どうでもいいっちゃどうでもいいお話。  自転車は、車道を通らなければならない。  これは法律で定められていることだし、歩道を自転車が走るのは歩行者にとって危なく、また自転車の運転手自身も加害者になりかねないリスクを負っている。だから、自転車は車道を通るべきなのである。  それはもちろんわかっている。だが、理想と現実というものは、うまく混じり合ってはくれない。歩行者がいないときぐらいは歩道を走りたい。そりゃあ途中で歩行者が現れることだってあ

      • 大学生自転車日本一周旅を振り返って⑰:作られた観光

         以前自転車で日本一周をした時の振り返りシリーズ。今回はある観光地を通過した時に感じたことについて書いていく。  関東を出発し、東北、北陸と回って、ついに近畿地方に突入するところまでやってきた。この日は、福井市を出発し、敦賀市へと抜けた後、そのまま南下して京都府へ入る予定であった。山というか峠道みたいなのを通って県境を越え、マキノというところまで降りてからは琵琶湖に沿って進もうと考えていた。  最初は一気に琵琶湖まで降りて行こうと思っていた。だが、マキノにはメタセコイヤの

        • 大学生自転車日本一周旅を振り返って⑯:気持ちの強さ

           以前自転車で日本一周した時の振り返りシリーズ。今回は、気持ちが強いとは気持ちが弱いことである、ということについて書いていく。  気持ちの強さ。それは、何度でもゾンビのように立ち上がり、どれだけの困難に行く先を阻まれようとも乗り越えていく気概。  反対に、すぐに諦めて逃げ出してしまう人たちは、気持ちが弱いという評価を下される。  だが、その気持ちの強い人たちは、本当に気持ちが強いという評価で誤りはないのか。  よくよく考えてみると、気持ちが強いとされる人たちだって、一度は

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          大学生自転車日本一周旅を振り返って⑮:「忍耐力」という言葉の罠

           以前自転車で日本一周した時の振り返りシリーズ。今回は、「忍耐力」という言葉の持つイメージと実態が乖離している、ということについて書いていく。  「忍耐」あるいは「忍耐力」という言葉は我慢を連想させる。我慢して耐え抜くことが「忍耐」であり、我慢し続けられる人は「忍耐力」のある人である。また、これらの言葉は、ある種の才能をイメージさせ、生まれつき個人差があり、しかし伸ばすことのできる能力であるように感じさせる。だが、実際は、そのような性質は持っていないのではないかと思う。とい

          大学生自転車日本一周旅を振り返って⑮:「忍耐力」という言葉の罠

          大学生自転車日本一周旅を振り返って⑭:綺麗なものへの過程はいつだって汚い

           以前自転車で日本一周をした時の振り返りシリーズ。今回は、綺麗で整っているものでも、そこに至るまでは非常に汚い道のりを経由している、ということについて書いていく。  今回の旅ではいくつかの工業地帯を通った。その中でも、香川県から愛媛県あたりでの工場が並んでいる地域を通った時のことが印象深い。  工場が密集しているあたりに近づいてくると、大型のトラックの交通量は格段に増えるとともに、なんとも言えない強い匂いが充満してきた。これまでも工場のある地域を通ってきたし、多少の匂いなら

          大学生自転車日本一周旅を振り返って⑭:綺麗なものへの過程はいつだって汚い

          大学生自転車日本一周旅を振り返って⑬:自然は自然破壊の先にしかない

           以前自転車で日本一周をした時の振り返りシリーズ。今回は、自然は自然破壊の先にしか存在していない、ということについて書いていく。  ある日、いつものように自転車を漕いでいた。そこは海沿いだった。ふと、「自然って、自然ではない場所を経由しないとたどり着けないんだな」と思った。何の前触れもなく、そう思った。  この道路は、もちろん自然物ではない。コンクリートを生成し、車でそれを運び、道路として人が敷いていく。そして、ここを通らなければ、観光地にいくことなんて全くできない。ビーチ

          大学生自転車日本一周旅を振り返って⑬:自然は自然破壊の先にしかない

          大学生自転車日本一周を振り返って⑫:野宿成長記:アップデート力の重要性

           以前自転車で日本一周した時の振り返りシリーズ。今回は、旅だけに限らず、挑戦している物事を成功に導くために必要とされる、アップデートし続けるということについて、野宿での経験を通して伝えていこうと思う。  前回の記事でも書いたけど、大事なのは改善すること。逆にいうと、いくら最初が悪くて絶望的でも、良くない点を着実に改善していけば必ず追い風が吹き始める。日本一周という旅も、問われているのは道中の対処能力であり、それは自分の認識と現実をすり合わせていくことで成長していく。そして、

          大学生自転車日本一周を振り返って⑫:野宿成長記:アップデート力の重要性

          大学生自転車日本一周旅を振り返って⑪:無知を誇れ!飛び込め!

           以前自転車で日本一周をした時の振り返りシリーズ。今回は、無知であることを恥じず、思い切って飛び込んでみることが大事、ということについて書いていく。  無知であることはいつだって恥ずかしいことであると捉えられる。しかし、本当にそうだろうか。  「無知は恥」という思考の源泉には、昔は無知であると命を落とすことになりかねなかった、ということがあるのではないか。例えば、ある山でキノコを見つけたとして、山には毒キノコという人を死に至らしめるキノコが存在することを認識していれば、もし

          大学生自転車日本一周旅を振り返って⑪:無知を誇れ!飛び込め!

          大学生自転車日本一周旅を振り返って⑩:辛いことは一人で、楽しいことはみんなで

           以前自転車で日本一周をした時の振り返りシリーズ。今回は、辛いことは一人で乗り越えざるを得ないが、楽しいことは一人よりもみんなで共有した方がいい、ということについて書いていく。  目の前に現れた高い壁を越えるとき、他力本願では成功しないと思う。もし先に進んでいる人が手を差し伸べてくれたとしても、その人が引き上げ切ることは不可能に近く、負荷は軽くなるものの最後は自力だろう。そう、どれだけ仲間が多くても、どれだけ多くの友達と困難に向き合っていても、どれだけ多くの人が応援をしてく

          大学生自転車日本一周旅を振り返って⑩:辛いことは一人で、楽しいことはみんなで

          大学生自転車日本一周旅を振り返って⑨:苦しみは永遠に、幸せは一瞬に

           以前自転車で日本一周をした時の振り返りシリーズ。今回は、苦しい時間は長く感じるのに、幸せな時間は一瞬に感じる、という悲しい事実について、旅を通して考えたことを書いていく。  人生は、苦しいほうが長く、幸せな時間は一瞬で過ぎ去っていく。おそらく、誰もが経験則としてこれを受け入れているのではなかろうか。この世は不条理にできていると。そして、苦しい時間が長いことに嫌気がさし、自分の人生は恵まれていないと感じる。  前回の⑧で、上り坂と下り坂は同じであり、上った分は下ることが出来

          大学生自転車日本一周旅を振り返って⑨:苦しみは永遠に、幸せは一瞬に

          大学生自転車日本一周旅を振り返って⑧:上り坂と下り坂

           以前自転車で日本一周をした時の振り返りシリーズ。今回は上り坂と下り坂について、乗り越えるときのメンタルの保ち方などを書いていく。  自転車での坂上りはとてもしんどい。逃げたくなる。足が疲れてくる上にペダルはどんどん重くなっていくように感じるからだろう。疲労の増加は指数関数的なのだ。標高差が何百メートルもあるところでは、さすがにしんどすぎて何度も自転車から降りては押して歩きもした。旅を進めていくうちに漕ぎ力が成長してきたのか、それともギアの使い分けを覚え始めたからか、最後の

          大学生自転車日本一周旅を振り返って⑧:上り坂と下り坂

          大学生自転車日本一周旅を振り返って⑦:パンクの重要性・焦りとイライラは禁物

           以前自転車で日本一周をした時の振り返りシリーズ。今回は、旅をしている中で気が付いた、一見厄介に思えるタイヤパンクの魅力や、焦りやイライラが導く結果について書いていく。  スタートしてからゴールするまで、9回もパンクをした。そのうち一回は実家で自分の空気入れのミスが原因と思われるもので、旅自体に影響は与えていないから省いたとしても、計8回ものパンクを経験した。自転車屋が営業していない週末のパンクや近くに自転車屋のない田舎でのパンク、二日連続のパンクから一日に二度のパンクまで

          大学生自転車日本一周旅を振り返って⑦:パンクの重要性・焦りとイライラは禁物

          大学生自転車日本一周旅を振り返って⑥:頑張れるときに頑張る、頑張れないときは一応やる

           以前自転車で日本一周をした時の振り返りシリーズ。今回は、「頑張れるときに頑張る、頑張れないときには一応やる」ということについて。言い換えると、どうしてもやる気が出ないときや、やらなければいけないと分かっているのに頑張れずに自己嫌悪に陥ってしまうときの対処法について書いていく。  神奈川県横浜市からスタートし、気が付けば50日間という日数自転車を漕ぎ続けて、北海道と沖縄を除いた45都府県を旅していた。ちなみに、大雨予報が出ていたから富山で連泊して休んだり、二度実家に帰って計

          大学生自転車日本一周旅を振り返って⑥:頑張れるときに頑張る、頑張れないときは一応やる

          大学生自転車日本一周旅を振り返って⑤:苦しむことでしか救われない、目の前の一漕ぎに全力を

           以前自転車で日本一周をした時の振り返りシリーズ。今回は、苦しむことでしか救われないということについて書いていく。  苦しい時、しんどい時、私たちは逃げてしまいたくなる。現実逃避。だが、逃げてしまえば、その分目的地まで近づくことが出来ない。結局苦しいことから逃げるという行為は、困難にぶつかる時期を後回しにしているのと何ら変わりはない。 この旅においては、基本的に苦しいからもう動かないという選択肢は無かった。なぜなら、止まってしまったら、その日はそこで一夜を明かさなければい

          大学生自転車日本一周旅を振り返って⑤:苦しむことでしか救われない、目の前の一漕ぎに全力を

          大学生自転車日本一周旅を振り返って④:きれいな景色について

           以前自転車で日本一周をした時の振り返りシリーズ。第四回目は「きれいな景色」について考えたことや感じたことを書いていく。  この日本に範囲を絞ってみても、いたるところに観光名所はあるし、有名な景色も一県に一つ以上はあるだろう。実際にこの旅でも45府県を回って、あくまでその一部ではあるが様々な景色を楽しませてもらった。それは誰もが知っているようなところもあれば、たまたま通った場所もある。日本は自然が豊かだからこそ、どの地域に言ってみても新たな発見があって楽しめるし、違う季節に

          大学生自転車日本一周旅を振り返って④:きれいな景色について