ランドセル初日、学校初め
他愛もないこと、だけど記録したい日。
娘6歳が入学式を終え、今日から小学校に通い始めた。
仕事始めならぬ、学校初めだ。
今日はあいにくの雨。結構強めの。しかも風も。ランドセル初日なのに。
家の中でも、わたしに朝から雷を落とされ、悪天候。ランドセル初日なのに。
保育園の時とは違い、怒られて泣きじゃくっても、時間がないこと、遅れると学校に行けないことを伝えると、パパに抱っこしてもらって甘えていた娘もグッと持ち直して、パパから離れて立ち上がった。
おお、持ち直した。少し感動したわたし。
保育園の時なら、そこから持ち直すのに時間がかかったものだ。
小学校、今日の初授業、たのしみにしているのだろう。いきたくないって選択肢はなかったみたい。その気持ちが娘をパパから離れて立ち上がらせた。
「大丈夫だから、頑張れ!」雷を落として、まずったと後悔していたわたしも、気を取り直して励ました。
娘は泣いていたがパパには着替えるから、と言いひとりで部屋に入っていった。
わたしは慌ただしく朝ごはんの準備をしながらしばらく待っていると、娘は扉をあけて、リビングに来て椅子に座った。
もう、泣き止んでいて、「今日はこのくらいでいいと思う」と気温に合わせた服の話をした。
おお、持ち直した。こっそりわたしは驚く。すかさず、いいね、と褒めるわたし。
つい叱ってしまった罪悪感にこっそり苛まれていたわたしも、その娘の気持ちの切り替えに救われた。
娘はすっかりしゃんとしてご飯をたべた。
ああ、よかった。そしてパパが見守ってくれているうちにわたしも学校まで見送る支度をした。
ランドセル初日なのに、怒ってごめん。
ランドセル初日なのに。
女の子なのに、黒いランドセルが、いいって言って、黒いランドセルにした。黄色い交通安全のカバーをかけた一年生。
雨の中、まだ身体に大きなランドセルと片手には手提げバックと両手でしっかり傘を持って、近所の足早なお兄ちゃんたちの後ろを急いで歩く。
強い雨、時々吹き付ける風、他愛のない距離を歩いて小学校に着く。
お兄ちゃんたち、お兄ちゃんのママにもお礼を言う間もないまま、学校の門を入るとそれぞれ昇降口でバラバラになった。
娘は、昨日出入りした、入り口のほうへ行き、黄色い帽子の子、そうじゃない子、たくさんの子どもたちに紛れていく。なかなか奥へ入れずしばらく並んでいたが、順においでおいでと先導する先生の声に気づいて、流れに合わせて階段を上がって行った。
傘をたたんだ娘は、やがて子どもたちに混ざって消え、わたしも学校をあとにした。
ランドセル初日なのに、この雨と風。
でもちゃんと自分で全部荷物持って、しっかり傘も持って歩いてお兄ちゃんについて行って、自分で昇降口、上がって行った。その姿になんとも頼もしさを覚えた。
頑張れ頑張れ!
ランドセル初日頑張れ!
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