ランナーの落とし穴、ヨガの落とし穴

こんにちは、パーソナルトレーナーの川中です。
施術歴4年ののち、ヨガインストラクター13年、今から10年前に私自身も腰椎ヘルニアを経験し、さらにヨガ歴が14年を超えました。

パーソナルトレーナーになり より専門性を持ち、お一人のお体の動きを評価できるようになってからかなり見える世界が変わってきました。

お客様にトレーニングメニューを組む際に必ず行っているのが、前屈や後屈、腕立て伏せやスクワット動作など、いくつかの簡単で基礎的な全身の動きです。

体は全身繋がっていますから、いくつかの動作を行っていただくと、その方ご本人の気付かないクセを発見することができます。

今回のテーマのように何か運動をしている方にこそ今回の記事はお読みいただきたいと思い記事にすることを思いつきました。

私が見えている世界を共有します。​

ずばり、あなたの健康に向けてのその活動自体が、あなたをどんどん悪い方向へ導いてしまっているかもしれないということに気がついて欲しいのです。

(ケース1)
ランナーの場合 こんな方がいらっしゃいます。

『運動は元々あまり好きではなかったのですが、大人になってから走ることならできるだろうと10キロを目指して大会のエントリーをしたことがきっかけで6年ほど前からランニングを中心に活動をしています。ただ、最近どうしても7キロを過ぎたあたりから動きが悪くなり、体が軋むような感覚があるのです。もう走るのはやめたほうが良いでしょうか?(40代女性)』
この方は走りたくて大会前のコンディショニング(調整)がしたくて大会3ヶ月前に初めてお越しくださいました。
いくつかの動きをしていただき、その方のお体を評価させていただいたのですが、どうも肺の周りの筋肉の動きが悪いのです。
一般的に走るという動作は胸周りの骨と筋肉のユニットの形を少し変えながら、腕を滑らかに振る動作がスムーズにできることで運動連鎖が起こり、体の周りで円運動をするのです。

腕の振りが、体を通り抜けて、足を動かし それはそれは快適に体を動かすことができるのですが 胸のあたりでかたまり感があると 動作に軋みのようなものが起こりスムーズさがなくなるのです。
おそらく短い距離ではそこまで負担にはならないのですが、長距離になればなるほど軋みを強めてしまうのです。
ということはこの方に必要なのは走る練習ではなく、胸周りの動きを変化させることが快適に走れるポイントとなるのです。

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