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ほんまる神保町にて

4/27に新しくオープンしたシェア型書店、ほんまる神保町にて棚主をしている。

棚主とは、本屋の棚を一つ借りて、その棚で自分の好きな本を置いて商売することだ。(たぶん)
3月末くらいに、成り行きで本屋にてアルバイトをした。
棚卸業務だ。
閉店後、夜間での作業だった。
たくさん並んでいる本を前にして、厳かな気持ちになった。
だってあれだけある書物たちは
全部誰かによって書かれたわけで。つまり誰かの頭からできた産物であるのだ。すごくない?
改めて、本が好きだと思う、きっかけになった出来事だった。

そのわずか一か月後。まさか自分が本屋に携わっているとは・・
自分でも驚きだ。

好きなことをするときは、苦痛がない。だからすらすらと流れるように新しい事でも行えてしまう。事務手続きは苦手なほうだけど、ほんまる関連のことは仕事後でくたくたになっていても、ひとりで充分にできた。


明るい店内は入りやすく、スタッフの皆さんもまた感じが良い。

好きな本を置いてよいと言われても、
先立つお金は全然なかったので、自らが読んできた本を本棚からピックした。きれいに拭いて、別れを惜しむように、ぱらぱらとめくった。
読書は面白い。
電子書籍で読むことも増えた今、モノとしての本の価値についても考える。
答えはなかなか出なかった。文を書いているこの瞬間もよくわかっていない。
ただ、ほんまるをオープンさせたオーナーの今村さんが言っている
本、そして本屋という文化を残していきたいという想いには、
激しく共感する。
本は時間とか空間を超えていく。
大好きな本は、大好きな友達と言っても過言ではないし
本によって、ぼくの人生は豊かになっていった。
だから、棚主として誰かに本を届けることも喜びになると思った。
(実際そうなった。5/8時点三冊の本が売れて旅立っていった。嬉しい)


左上がmy本棚

フォーシーズンズブックストア 4 SEASONS BOOKSTORE
という屋号にした。棚の場所は地下にある。正確には第50章一節という所。
四季のように循環して、季節の花のように心を豊かにする本を選んで置いていく所存であります。


デザインはクリエイティブディレクターの佐藤可士和さんが手掛ける。

本好きとか言っておきながら、
神保町に来るのは準備できたのが初。
このまちで新しい本と人と出会うのを楽しみにしています。


オープン間もない中でなかなか賑わっていました。個性的な棚、選書も多く見応えがあります。

よろしくお願いいたします。


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