森下千尋

千葉県在住☺ ▶ブックショート短編小説『線の上で踊る』優秀作品受賞。 ▶電子書籍『スト…

森下千尋

千葉県在住☺ ▶ブックショート短編小説『線の上で踊る』優秀作品受賞。 ▶電子書籍『ストレスに強い体と心に~今すぐはじめるセルフケア』Amazon3位。 ▶NPO旅スルセラピスト代表 https://www.Instagram.com/chihiro_morishita/

マガジン

  • トランスミッションⅠ

    • 103,074本

    参加者650名、フォロワ数1500名、100,000記事以上が収録されています。🌱コンテンツを広めたい方の参加、お待ちしています。🌱マナー:①連続投稿はしない②社会一般的に不適切な記事は投稿しない③トップ画面は変えない。参加希望の方は,マガジンの固定記事からコメントしてね(ง •̀ω•́)ง

  • エンターテイナー・ストリート

    • 5,022本

    甘野充プロデュースの共同運営マガジン「エンターテイナー・ストリート」です。  共同運営マガジンは、みんなで作るマガジンです。  小説、詩、エッセイ、絵、音楽、動画など、想像力と創造力あふれるアートやエンターテイメント作品をnoteで公開している人たちが集まって、作品を披露する場となります。  参加すると、自分の記事を共同運営マガジンに追加することができるようになります。  たくさんの人に自分の作品を読んでもらえるチャンスです。  参加費は無料です。  参加希望の方はトップ記事へコメントお願いします。 ルールは以下です。 ・投稿は自分の記事だけにしてください。 ・投稿は当日投稿の記事のみにしてください。  (過去記事は投稿しないでください) ・タイトル、タイトル画像、説明文は変更しないでください。 ※ 創作と関係のない記事は削除しますのでご了承のほどお願いします。 甘野充

  • 短編小説集

    物語は心の栄養。スキマ時間に圧倒的読書体験をどうぞ。

  • HIPHOP断片的韻律集

    ヒップホップが好きなので、HIPHOP的なモノゴトや個人的リリック帳。

  • 森下千尋の周辺の物事

    日々起きている物事に対する、考え、メモ、日記、みたいなもの。

最近の記事

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鬼ヶ島フリースタイル合戦

 バイト後、すっかり暗くなった帰り道。スマホにイヌからの着信が入った。  「ワッツアップ、メーン」3コールした後、俺は応える。  「桃太郎、おい、今、お前何処だ」  電話越しに聞くイヌの声は、相当に息が上がっている。  「どうした? ちょうどバイト終わったとこ」  くたくたの身体に当たる夜風が心地いい。肉体と時間を一日中労働に捧げて、ようやく自分だけの時間が始まる。はずだった。  「すまん……サルがやられた。至急、来てくれ」  イヌの声に一瞬鼓動が速まる。  「冗談だろ?」

    • 4/27 NEWOPEN シェア書店 ほんまる神保町にて、 【4 SEASONS BOOKSTORE】 という屋号で棚主をはじめます! 季節の移り変わりのように循環する本たちを、季節の花みたくあなたの心を豊かにする本たちを、届けますのでぜひよろしくお願い致します(^^)神保町で!

      • カカシのこと 【短編小説】

         多様性が大事にされる現代社会。尊重と寛容。それでも、カカシはみんなからはぐれてしまった。カカシは、いつも孤独だった。類は友を呼ぶというように、学校では同じような人たちが同じような人と仲良くなっていった。  お互いに足りないものを埋めていきましょう。先生はそう言ったけど、足りないものを埋めるのは、前提にお互いの興味や趣味(サッカーをしてるとか、韓国コスメが好きとか、推しが一緒とか、そういうのだ)があってこそなんだとカカシは気付いた。  カカシは人が苦手だった。クラスメイト

        • 休憩逃避行/現代詩

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        鬼ヶ島フリースタイル合戦

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        • カカシのこと 【短編小説】

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        • セラピストのはなし。
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        記事

          Piece on the Inside/WALKMAN/(K)Night Song

          Piece on the Inside 自分の中にある塊をぶん投げる パレット 白地のキャンバスを目掛けて 手が出ねえ目標や夢をどうするだとかふざけて くだばれ 死ぬまでの一生 生まれねえ 命が踏まれて 戦争が終わらねえ ディストピア に向かっていく世界止まらねえ 身の丈の生活 それで充分 かもしれないが 感じてる不自由 監視社会 隣人の目線 気付いて 奴隷 ジョージオーウェルの書いた1984から読め 南極の氷は溶け AIが問題を解く ろくでもない労働と 無限に興味あるもの

          Piece on the Inside/WALKMAN/(K)Night Song

          【桜月夜】 Acrylic painting2024,4,4 離れて暮らす祖母は外へ出られないので、桜を絵にして。

          【桜月夜】 Acrylic painting2024,4,4 離れて暮らす祖母は外へ出られないので、桜を絵にして。

          江戸川の春

          江戸川の春

          夢を買う【短編小説】

           「夢を買ったらしい」  北千住。駅前にあるチェーン店の海鮮居酒屋で小島先輩が言った。  はあ、恵比寿洋平は曖昧な相槌を打ちながら、卓上に並んだ枝豆を口に運ぶ。  「営業の田中。先月末で辞めただろ」  田中さんが辞めたことと夢を買ったってことのつながり、文脈が分かりかねた。  「夢って、やりたいことですか」  「違うねえ」  小島先輩はジョッキに入ったビールを美味そうに舐める。もったいぶった様子で洋平をにやにやと見る。  「恵比寿くん、君は夢を売る男の噂を知ってるかい」  夢

          夢を買う【短編小説】

          ダメージを隠すアート、 手を掛けた分増す愛情。 VANS-USED-RED

          ダメージを隠すアート、 手を掛けた分増す愛情。 VANS-USED-RED

          物語のかけらを探して新宿を歩いた、写真記録2

          新宿ストリートの、まちの許容度というか 寛容度というか、ごちゃ混ぜみたいな。 分断しない、あの人もこの人もその人もいてる。ってところが新宿のスペシャルたるところで。良いとか悪いとか、そんな言葉で分かつとか、ちゃうねん。色々がある。 色々があるまちの夜を歩いていると、色々な人と出会う。あなたが今半径5メートルくらいの世界で生きているなら、一度ここに来たらいい。色々に触れると、世界が広がる。 色々あっていいやん。 知らず知らずに狭くなっていた視野世界、 打破。

          物語のかけらを探して新宿を歩いた、写真記録2

          物語のかけらを探して新宿を歩いた、写真記録1

          都市。人の数だけ物語がある。 夜の新宿を歩きながら、見る、聴く。 どこを切り取っても、 どこまでも新宿で。 このまちの唯一無二感。

          物語のかけらを探して新宿を歩いた、写真記録1

          輝きを取り戻す

          【輝きを取り戻す】 靴磨きは、時代に合っている。 ファッションは買う行い、センスは買ったものの組合せ、及び選ぶ行為それ自体に宿るアイデンティティ、みたいなのは卒業せねばならん。 何故か。 職人が自身の道具を最大限使いこなせるよう手入れを怠らないように。 人間と道具の関係を考えたい。 スマホ、PC、道具にかけるコストやハードルは下がって、でも最大限使いこなすって何だ。 道具にぶら下がる人間。 ノースフェイスにニューバランス履けば、それなりの格好、もちろんそれはそれ。

          輝きを取り戻す

          ヴィンテージ【短編小説】

           ロレックスを左手首に付ける。午前十時五十五分を指す針を見て、作業机の前に立つ。学校の先生が使っているようなオフィス机を二つ並べたのが俺の作業スペースだった。机の右隅には卓上式カウンターが数を計るために置いてある。始業前のそれにはゼロが四つ並んでいた。巨大な倉庫の一画、山のように積まれた大小の袋から、二つ両手に持ち、机の上に放り投げた。中身を傷つけないように鋏を入れて開封する。十点ほどの衣類が顔を出す。その全てを袋から取り出して広げた。机の上を間接照明のライトでしっかりと見え

          ヴィンテージ【短編小説】

          Therapy

             Therapy 昨日と同じような今日を生きてるオマエに触れる 俺の右手 識別不可能なコードネーム労働者 だとしたら呼びかけるフルネーム応答しな 社会的にみた地位とか立場より 目の前の身体の緊張がすべて 物語る日々のストレス自律神経の乱れ 聴こう 職場のしがらみが憂鬱をナビゲート忙しさが増して人手が足りねえと 味気ないメシ独りで噛む午後 幸せってやつは一体どこ 滞る血液 冷えやむくみ頭身体ばらばら もう誰とも関わらん なんてウソばかり一日をやり過ごし

          VOICE/TAIKUTSU/Suu

          VOICE Hey mr.myself調子はどうだ 返事がない笑 ちょいと話そうや くたくたの身体が武蔵野線にゆられる 疲れたツラで日常に踏まれる 比べようとしてた過去未来さえも それより聞かせろよおまえのインサイト 深いところでおまえと俺は一つ 重なり合うのが今という時刻 仕事と生活の単調な繰り返し過剰にすんな終わったことの振り返り 足りねえ脳みそに情報過多 ありのままでいなけりゃ応答はない マスクの下で韻を口ずさむ 届かないことはない 言葉 愛 込める 合図 未来は俺ら

          VOICE/TAIKUTSU/Suu

          うぶごえ

          真白のキャンバス 浮かぶ感情の螺旋 誕生を待つ 日々を過ぎ去る風 木々のざわめき 耳澄まし 触れる輪郭は繊細で歪だが未熟であるが 故本質を見抜く 目の前に立つ君のハァトを射抜く リズムをとる空白のなかで何処に辿り着くゆく川の流れ 眺めてアレコレふっと気付く 少しずつ君を抱き寄せ 色彩を帯びた何かの暗号 確かめるようきつく抱きしめ 分かち合いたいと思うのはなぜ 内面を抉る衝動が爆ぜる 幾度重ねた応答の果て 生まれる言葉 今、今 形式化された音を出す 渇いた世界に扉を閉ざす 投