他人のことはよく分かるのに、自分のことになると分からない

”自然体で「よさ」が浮かびあがる場づくりをし、つながりと対話を生む人”

これは、最近出会ったツイートをきっかけに表してみた、私のビジョンだ。

(あっという間にビジョンが文章になるので、本当にオススメ!)

3月に言葉になった、私の「切り札」はこちら。

その人のよさが浮かびあがる場をつくる
その人が安心して自分を見つめられる場をつくる

イメージは同じだ。ブレていないな、と安心した。

その人が安心して自分を見つめるには、どんな声も出てきてOK!だという安心感が必要だ。よさが浮かびあがるには、出てきたものを受けとめ合う空気感が必要だ。違いを楽しみ、どの声も大切にされる場。

ひとりきりで自分と向き合うならば、自分のための場づくりが必要で。
複数の人が一緒にいる場ならば、お互いを受けとめ合う場づくりが必要で。

こうして私は、いつも「場づくり」のことを考えている。
上に書いたように、自分で自分を見つめる場をつくることで自分を知ったり気づきを得たりすることは多々ある。

けれど一方で、「自分のことは自分では分からない」ということもないだろうか。他人のことは「あぁ、こういう価値観があるんだな」とか「ここは●●さんの強みだな」とか、よく分かるのに。

自分ひとりで自分と向き合う場では見つけられなかったことが、誰かの言葉をきっかけに簡単に見つかることがある。
複数のメンバーで対話をする場の良さは、「他人がいること」だ。


その場に他人がいることの良さ

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・自分との違いに気づける

私がつくる場では、よさカードがよく登場する。文字や写真、言葉や質問などが書かれたカードを見て、感じたことや思い出したことを話す。

同じカードを見ても、出てくることは人それぞれだ。

例えば、このカード。

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「がしがし働く!というイメージで、まさに今の自分だと思った」

という人もいれば

「砂浜に足跡をしっかりつけて歩くときの音。
家族で海に行ったことを思い出したなぁ」(しんみり)

という人もいる。

「『が、しかし』かと思いました!
短絡的に決めずに、別の案や違う側面からも考えてみるようにせよ、というメッセージかも…」

なんて人も。

こうして、感じたことや思い浮かんだことを伝え合うだけで、「自分とは違う」視点がたくさんあることに気づくことができる。
当たり前のように思い付いたその発想は、自分ならではのものなのだ。

「そんな見方があるんだ!」と面白がりながら同時に、それとは違う自分の感じ方・捉え方・価値観に出会うことができる


・フィードバックをもらえる

他人と話しながら自然に気づくこともあるが、インパクトが大きいのは、他人から見た自分をフィードバックしてもらったときだ。

例えば、このときのように。

ひとりでじわじわと「こういうことか!」という小さな発見を積み重ねていたある日、仲間が、そんな小さな発見が吹き飛んでしまうほどの大きな発見を伝えてくれたのだった。

これはもう、私ひとりでは今でも気づけていなかった自信がある(笑)。

このとき、人は自分のことは自分で分かりづらいものなのだ、と感じたことを思い出す。

「他人のことはよく分かるのに、自分のことになると分からない」

それならば、分かる他人が「こうなんじゃないかな」と伝えること、それを受けとることができる場はますます貴重だなと思う。


「自分のチーム」「自分の会社」もまた同じ

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自分、という個人についての話をしてきたが、「チーム」や「会社」についても同じなのだろうと思う。

今抱えている課題について、チームの中・会社の中にいる人だけで「どうしようか」と考えても、なかなか解決に至らないということも多い。

他チーム・他社と比較してみることで強みに気づけることがある。
お客様や、取引相手など、外から見ている人の方が、自社をより客観的に捉えていたりもする。

かく言う私も。
今、私はよさがみえるラボという会社の代表を務めている。仲間と、よさがみえるラボについて考えることはよくあるが、自分のチーム(会社)について、他のチーム(会社)のリーダーと話す機会は、そういえばあまりない。そういう機会が欲しくなってきた。

そんなことを考えたのは、この記事がきっかけだった。

チームや会社について「心理的安全性」を診断して、診断結果を元にお互いのチームについてあれこれ話してもいいよ!という素敵な人がいたら…ご連絡ください♡


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